葬送のフリーレン 13巻 -感想- | 帝国領で始まる人間同士の争い

『葬送のフリーレン』13巻の感想・レビュー記事のアイキャッチ画像 漫画
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ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!

📝 はじめに

どうも、ファンタジーといえば『ラグナロクオンライン』を思い出す隣の鈴木(@next_suzuki)です。

『葬送のフリーレン 13巻』の感想を書き残す。


📘 この巻について(概要)

物語の概要と、読むきっかけを簡単にまとめる。

📖 あらすじ

エルフのフリーレンと人間のフェルンが、魂の眠る地(オレオール)があるとされるエンデを目指して旅を続ける。

元の時代に戻ったフリーレンたちは、ついに帝国領へと足を踏み入れる。

💡 読んだ理由

アニメが面白かったからである。
シーズン2まで一気に観てしまった。続きが気になったので漫画を読むことにした。

⬅️ 前巻(12巻)の感想はこちら


💭 感想まとめ

シーン単位やキャラごとに感想を語る。
感想・批評はすべて僕自身の主観である。

🌀読後の感想

  • 物語の敵が魔族から人間へと変わった
  • ユーベルの一方的なアプローチと、それを軽く受け流すラントの掛け合いが面白い

📖 各話ごとの感想

各話について語るよ。
以下で引用する章タイトルは『葬送のフリーレン 13巻』(山田鐘人, アベツカサ)から引用。

📘 第118話

奇跡のグラオザームとの戦いに決着がつく回。

まず、ハイターがグラオザームの魔法を防いだことに驚いた。
今までハイターの強さが分かる戦闘描写はあまりなかったけど、さすが勇者一行の僧侶。ハイターも相当優秀だったのね!最後まで諦めない姿もカッコイイ。

前巻で描かれた「自分は信じられなくても、友達なら信じられる」というヒンメルへの思いが、ここでも感じられて良かった。


そして、グラオザームの精神魔法。

ヒンメルだけが見ている幻影かと思ったら、フリーレンも同じ幻影を見ていたことに驚いた。

キスしようとするフリーレンが可愛い。

そんなキス待ち状態のフリーレンを、人差し指一本で制止するヒンメル。
最初は、ナルシストっぽいヒンメルがもったいぶって、フリーレンをたぶらかしているように見えた。笑

いやいや、ヒンメル自身が願っていたはずのキスシーンなのに、なんで止めるんだ?!
と思ったら、ヒンメルは至って真面目だった!

ヒンメルが幻影だと気づいている?!てか、フリーレンも幻影だと気づいていたのかよ?!
それなのにキスしようとしていたってことは、わざと茶番に付き合っていたの?!笑


フリーレン自身には打つ手がなくても、ヒンメルなら幻影に対処できると信じて剣を握らせる場面も良かった。
なんだか、ヒンメルの剣に自分の願いや思いを込めているように見えた。

そして、感覚だけでグラオザームを追い詰めるヒンメルが凄すぎる。
幻影が解けたあとも、敵は自分たちに任せて、フリーレンに元の時代へ帰るよう促すヒンメルがカッコイイ。

最後にフリーレンがヒンメルの背中を見ながら、感謝の言葉を伝えて別れる場面も良かった。
あの背中を見つめる描写は、なんともいえない気持ちになる。
こういう、あえて多くを語らず、静かな一コマで読者の感情を動かす描写が『葬送のフリーレン』は本当にうまい。


結局、グラオザームと一緒にいた戦士がどうなったのか、よく分からなかったね。
グラオザームは後の時代ではすでに倒されているはずだから、このあと別の場所で倒されたってことなのかな?
てか、ソリテールとの会話も中途半端なままだし、まだまだ何か隠されていそう。

それにしても、13巻の1話目からクライマックスみたいな内容だった。
いきなり情報量が多くて、お腹いっぱいである。

📕 第119話

戦士と出会い、ヒンメルがかつてこの地を訪れていたことを知る回。

フリーレンの薄情なところも含めて「良い」と受け止めるヒンメルは、本当にフリーレンのすべてを理解してくれる、良い仲間だったんだなと思った。

そして、戦士がフリーレンにヒンメルの話を伝えた理由も良かった。

ヒンメルの語った言葉から、彼がフリーレンに抱いていた想いを感じ取ったからなのかな?
当事者同士ではなく、第三者が語るからこそ見えてくる、二人の関係性ってあるよね。

📗 第120話

ヒンメルに似ていない銅像の話。

ついに帝国領へ!!

ヒンメルの変な銅像には笑ってしまった。
でも、説明を聞くと、たしかに銅像の役割が「信仰」なら、本人に似ていなくても良いのかもしれない。
フランメの銅像が男性の姿になっているという話も、妙に腑に落ちた。

そう考えると、二宮金次郎やクラーク博士の銅像も、将来は本来の姿とは違うものになってしまうのかな?
いや、実はもうすでに、僕たちが知っている姿が本人とは違っていたりして……。なんてことまで考えてしまった。


そして、フリーレンがわざわざ引き返して、ヒンメルの銅像に触れに行く場面も良かった。

まるで昔の仲間にこっそり会いに行っているようにも見えるし、お墓参りをしているようにも見える。
あるいは、過去の旅で知ったことを「答えが分かったよ」とヒンメルに報告しているようにも感じた。

少し寂しくもあるけど、そこにはヒンメルへの愛情みたいなものも感じる。
なんとも言えない、良い描写だった。

📙 第121話

報酬の壺を手に入れるために、魔物を討伐する回。

悪夢が見られる壺を巡るやりとりが、もはやコントすぎる。
こういうくだらないコント、本当に好き(笑)


そして、フランメがフリーレンに言った長寿だからこそ変化を楽しめる、という話も良かった。
今までは、人間の仲間が自分より先にいなくなってしまうから、「長寿=悲しいもの」という印象が強かった。

でも、長く生きているからこそ、人の変化を見届ける楽しさもあるんだよね。
そんな今までの印象を、少し変えてくれる話だった。

📘 第122話

遺産探しを手伝う回。

フリーレンが魔法を集める理由が、少し補足された話でもあった。
フリーレンは、くだらない魔法を集めることで、師匠であるフランメが生きた証を拾い集めているんだな、と思った。

📕 第123話

シュタルクの2回目の誕生日の話。

フェルンがシュタルクに話しかけるとき、両手をギュッと握っている仕草が良かった。
なんか緊張しながらも、思い切って自分の想いを真面目に伝えようとしている初々しさを感じる。

そんなフェルンの言葉を聞いて、シュタルクがアイゼンとの思い出を振り返るのも良いね。
フェルンとシュタルクって、どこか発想が似ているんだよね。

だからお似合いってことなのかな?!

それに、フェルンがシュタルクの頑張りをちゃんと認めているのも良かった。
フェルンはシュタルクの良き理解者なんだなと思う。
てか、カップルを通り越して、もはや夫婦だろ!

📗 第124話

泊まった村で襲われる回。

改めて考えてみると、今まで色々な村に立ち寄ってきたけど、村で襲われるのって初めてだよね。
ありそうな展開なのに、ここにきて初めて登場したか!という印象だった。

そして、帝国という大きな国だからこそ、こういう闇の組織も存在するのかな。
影の戦士のような存在が、表には出ずに帝国を支えているってことなのかもしれない。
これから向かう帝都には、こういう闇の部分もあるんだぞ、と読者に暗に伝えているように感じた。

📙 第125話

影の戦士の偽装家族について描かれる回。

ここにきて、魔力を隠匿できる戦士が登場する。今までありそうでなかった設定だね。

そして、影の戦士の過去が切ない。
帝国からの任務で家族を偽装していたはずなのに、いつの間にか家族ごっこが本物になってしまっていた。

それなのに、任務の通達をずっと待ち続けても、結局届かないまま、仲間たちは先に旅立ってしまった。
何のために待ち続けているのかも分からず、迷いながらも使命だけは全うしようとする……。

でも、最後には生き残れたことにホッとしているのが、また人間らしくて良いね。

📘 第126話

ゼーリエ暗殺編が始まる回。

ユーベルとラントが久しぶりに登場!!

ユーベルが一方的に片思いしているかのようにアプローチするのに、ラントは何事もなかったかのように受け流す。
この温度差のある掛け合いが滑稽で、すごく好き。

しかも、ユーベルが「もっと口説いてよ」と積極的におちょくってくるのに、ラントは相変わらず淡々としている。それでも、嫌そうにしながらなんだかんだユーベルの誘いに乗るラントも良いね。


そして、ラントが街から出なかった理由も明かされた。

クールで他人にあまり関心がなさそうな奴かと思っていたけど、お婆ちゃんの最期を看取るという願いを叶えようとしていたとは……。
意外とお婆ちゃん子で、人情味のある良い奴ではないか。
こういう一面を知ると、ユーベルに対する素っ気ない態度も、単純に冷たいだけではないように見えてくる。

ますます、この二人の掛け合いが楽しみになった。


それにしても、閣下は影の戦士たちの親玉なのかな?
閣下が言っていたリストと、以前登場した影の戦士のリストは同じものなのだろうか?

📕 第127話

ラントが優秀すぎる。

魔導特務隊の追跡を見事にかわしている。
普段はユーベルのアプローチをあしらいまくっているのに、魔導特務隊に襲われそうになると、ユーベルを置いて逃げず、むしろ守ろうとする。
こういうラントの男気もカッコイイ。


貴族のパーティーから逃げ出して、誰も来ない密室でイチャついているふりをする二人。
映画『タイタニック』を思い出すような、わりとありきたりな展開だけど、逃げるための演技とはいえ、ちょっとエロチックで良いね。

しかも、ラントに壁ドンされて、ユーベルが少し恥ずかしそうに「離れてよ」と言うのも乙女チックで面白い。
それに対して、ラントが軽く傷ついたような反応をして、自分の功績を褒めてほしそうにするのも良かった。
なんか、普通のカップルみたいなやりとりではないか。


一方、シュタルクはフェルンの猫耳を見て「ありだな」とか言っている。
急に変な性癖をオープンにしていて笑ってしまった。


そして、閣下に狙われるフリーレン。

閣下が言っていた「些事」には、フリーレンの暗殺も含まれているのだろうか?
それとも、ゼーリエを暗殺するために、その取り巻きを確認しているだけなのかな?

🧑‍🤝‍🧑 キャラ別の感想

各キャラの感想をざっくり語る

ラント

一級魔法使い試験のときは、あまり詳しく描かれなかったラントだけど、ここにきて人物像が掘り下げられた。

クールな奴かと思っていたけど、意外と人情味のある一面も見えてきた。

それに、ユーベルの熱烈なアプローチを平然と受け流すのが本当に面白い。
もっとこの二人の掛け合いを見ていたい。

今巻で頭の切れるキャラだということは分かったけど、魔法使いとしての実力はまだまだ未知数。
次巻では、戦闘面でもラントの優秀さが描かれることを期待したい。
はたして、ラントはゼーリエからどんな魔法を授かったのだろうか。


🔮 おわりに・次巻への期待

ついに帝国領へ到達。

さらに強い魔族と戦うのかと思いきや、魔族との戦いはひと休み。

今度の敵は、魔族ではなく人間になった。

まあ、こういう物騒な世界って、結局は魔物か人間が敵になるもんだよね。
そういえば、昔観ていた海外ドラマ『ザ・ウォーキング・デッド』を思い出した。
あの作品も、最初はゾンビが敵だったのに、いつの間にか人間同士の争いばっかりになっていたんだよな……。

『葬送のフリーレン』も、ここから人間同士の争いが中心になっていくのだろうか。

そんな展開も気になるけど、とりあえず今はユーベルとラントの掛け合いが面白すぎる。
次巻も、この二人のやりとりを楽しみに読もうと思う。


📚 関連リンク
⬅️ 前巻(12巻)の感想はこちら


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