うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 -感想- プロ棋士とうつ病の生活について知る

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うつ病九段 プロ棋士が将棋を失くした一年間 の感想。

あらすじ

プロ棋士のうつ病発症から回復までの自叙伝

読んだ理由

うつ病って何だろう?

周りにうつ病が多い。
祖母、友人、会社の先輩。
今や10人に1名はうつ病らしい。
うつ病の人の気持ちを理解したい。

他人事ではない

僕はIT業界に努めている。
うつ病が多い業界だ。
今日は人の上、明日は我が身の上。
他人事ではない。
そんなときこの本をみつけた。
レビューの評価が高い。

書いているのはプロ棋士。

僕は将棋が好きだ。
小さいときに仕事が終わった父親と刺すのが好きだった。
授業中も紙に書いて将棋をやっていた。

3月のライオン

しかも3月のライオンの監修者さん。

ちなみに、
僕は「3月のライオン」のコラムは呼び飛ばしていた(笑)

感想

読む前は

うつ病は心の病気。
ネガティブになるだけだ。と思っていた。

感情がない

うつ病になると感情がなくなることにビックリした。

正直、本を読み終わった今でも理解できている。

とは思えていない…。

泣くことはあっても涙はでない。
とか、いまだにわからない。

うつ顔と書いてあった。
それが感情がなくなる。の一種なのかもしれない。

元気になるにつれて、性欲が出てきた。と書いてあったのは、
失礼だが笑ってしまった。

こういう赤裸々な文章のおかげで、
素直にこの本を好きになれた。

寝れない

慕っている先輩がうつ病になった。
先輩に症状を聞くと、

「寝れないんだ。」と言っていた。

僕には、その意味がさっぱりわからなかった。

どういうことなの?と思いながら、
いつも先輩の話を聞いていた。

うつ病は、ネガティブなだけだと思っていた。
しかし、違った…。

この本の作者も同じだった。
寝れない、やる気が起きない。

僕はてっきりうつ病は

「死にたくなる」
「働きたくない」

というマイナス思考な気持ちの問題。
だと思っていた。

身体は健康で、動かないだけなんだ。と思っていた。

ニュースが読めない

一番驚いたのは、
ニュースや本を理解できない。
と書いてあったことだ。
うつ病になった先輩に聞いたら、
同じらしい。
まったくわからない…。

散歩がよい

うつ病は何か良い治療法がある。
と勝手に想像していた。

しかし、作中はひたすら散歩していた。
そんな馬鹿な!?と思った。

半信半疑で先輩に聞いたら、
同意していた…。

自然の力はすごい。

うつ病は脳の病気

僕は心の病気だと思っていた。
しかし、この本によると脳の病気らしい。

7手詰めができない。
プロがそんなことあるの?と驚きだった。
本当に理解できない。

仲間

今から7年以上前に僕は作業療法士に恋をした。
彼女は精神科でリハビリ療法を指導していた。

当時、映画「ツレがうつになりまして。」をみたばかりだった。
作中で「うつ病患者に「頑張れ」はNG」と描かれていた。

僕は彼女に
「本当に「頑張れ」はNGなの?」
と聞いた。

彼女は「「頑張れ」は本当にダメ」と教えてくれた。

その時、僕は思った。

じゃあなんて言えばいいんだ…?

あれから数年、
その答えがこの本にあった!!

作者は後輩に

「光栄です。」

など、
自分の存在価値を感じれる言葉に励まされていた。

宇賀なつみ

闘病中に、

宇賀なつみさんのニュースが楽しみだ。

みたいに書いてあった。

世間に疎いので、
僕は宇賀なつみさんを知らなかった(汗

最近、ニュースで載っていた(笑)

本を読むって良いことだね。
知識が増える!

千疋屋

今年、知人に千疋屋のお菓子をもらった。
無知な僕は千疋屋を知らなかった。

知人は「有名なお菓子だよ。」と教えてもらった。

半信半疑にその言葉を聞いていた。
しかし、この本を読んでそれが事実だと知った。

知人に喋ったら、
「どんな人が書いてる本なの?
一般の人じゃ、あんまりもらったりしないよ…。」
と言っていた。

やっぱし高価な物なのだ。
プロ棋士ってスゴイ。

棋士の生活

うつ病の生活は非常に興味深かった。

それと同時にプロ棋士の生活も興味深かった。

後輩との研究会。
大会やイベント、パーティーに参加。
休業するプロなどいない。
などなど、

サラリーマンとは違う生活。
そんな描写が面白かった。

羽生さん

途中で羽生さんとの会話があった。
他の人はみんな好意的な文章なのに、
羽生さんだけぶっきら棒な文章で笑ってしまった。

プロ棋士

中盤から、

作者のプロ棋士に復帰する!

という熱い思いがよかった。

将棋を通して得た経験と自信。
少年期にいじめに負けなった理由。
そんな将棋にもう一度挑戦するために、
うつ病を克服しようとする姿がよかった。

兄弟愛

作者の恵まれている点は、

兄が精神科の医者

ということだ。

兄の励ましのLINE文章が胸を打たれた。

私には弟がいる。
こんな弟を助けられる兄になりたい。なってみせる!

この本を読み終わって

うつ病の経験談がせきららに書いてある本だった。

未然防止などは一切書かれていない。

うつ病になった人間が、
どのような症状になって、
どのようにうつ病を治していったのか?

が書かれている。

理解はできないけど、
うつ病がどんな症状なのか少しは理解できた。

もし、あなたの周りにうつ病の人がいたら、
ぜひ参考にこの本を手に取ってほしい。

その人の気持ちを完全には理解できないかもしれない。
しかし、その人に少しは歩み寄れると思う。

おわりに

もし、うつ病の気持ちを知りたい人がいたら、
この本をオススメしようと思う。

あとは、
「3月のライオン」のコラムは、
これから真面目に読みます(笑)

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