3月のライオン 17巻 -感想- 犬になった桐山くん

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どうも、憂鬱な漫画は嫌いじゃない隣の鈴木(@next_suzuki)です。

3月のライオン 17巻 の感想。

ただの感想である。考察ではない!

読んだ理由

この作品を知ったきっかけはアルバイトの先輩だった。
桐山くんみたいな性格の先輩が貸してくれた。

ハチミツとクローバーが好きだったので、作者様(羽海野チカさん)の作品を読んでいる。

今Wikipediaをみたら、本当か嘘かわからないけど、それなりの年齢なので驚いた。
この年齢でこれだけ精神が消耗しそうな内容をかけるのは、とても体力がある方だと尊敬する。
漫画家ってやっぱし体力ないとダメなのかな…w

将棋も好きである。書いてある戦法がわかるわけではないけど、小学校時代は遊んだりした。
そんなわけで継続的に読んでいる。

読む前の僕は

基本的には憂鬱な漫画な印象。
16巻はハッピーな印象だったけど、起承転結があるのが物語である。
17巻は堕ちるのでは?!と、ついつい考えてしまった。

この漫画は精神が削られるので、漫画を手に取る時の手が重かった。
あぁ、、、またこの漫画にメンタルが削られる…。
でも、面白いから読んでしまう、それだけの代償を支払ってでも読む価値がある…。
憂鬱な気持ちと好奇心が入り混じりながら、僕はこの漫画を手に取った。

読んだ後の感想

今回もハッピーよりな内容だった。
表紙の理由が納得だったね。
二階堂と桐山くんでキュンキュンですな。
ひなちゃんはお休みのターン。
島田さんはどこへ向かっているのだろう…?!
あかりさんもどこへ向かっているのか?

食・将棋・人生が、均等な感じな内容だった。

ポーカーフェース

そんな日本語はないらしい。
仏頂面は違うのか?!と思って調べたら違いそう。
不機嫌な表情と書いてある時点で感情がわかっているのでポーカーフェイスとは違うな。
僕の日本語力の低さがわかった。

二階堂の気持ち

また倒れた二階堂…。
このキャラもどこへ向かうのかな…?!

「健康」と「気持ち」の葛藤が描かれる。
あぁ…読んでいて僕のメンタルが削られていく…。

何が大切なのだ…。
こんなにボロボロに戦って、最後は死んじゃうのかな?とか考えてしまう。

でも、そんな憂鬱な内容に反して、
桐山くんをジャックラッセルに例える姿は笑ってしまう。
なんか桐山くんの名前が芸名みたいになってたぞ。

姿勢

ふと二階堂の脳裏に師匠の言葉が蘇る。
師匠は、てっきり死んでいるのかと思ったら、普通に生きていたww
過去の巻で登場していたのかもしれないが、すっかり忘れていた。

二階堂が将棋を続けられたのは、この先生の「権力」のおかげで笑った。
大人になればわかります、生きる上でときには大切なのが権力です!笑

漫画「ちはやふる」とかでもそうだけど、だいたい勝負事は姿勢が描かれるね。
それだけ姿勢が大切なのだろう。

自分も親に「姿勢が悪いぞ」と何度も言われたけど、治らなかった。
まったく自分に親の言葉は響いてなかった。
でも、なんでなんだろう?!と考えたんだけど、それは親がこの師匠みたいに「姿勢が悪いことによる影響」を説明しなかったからな気がした。
「姿勢が悪いから猫背になるぞ。」と何度も言われた。だから何なの?!って若い頃の生意気な僕は思った。

自分の治せなかった欠点を親のせいにしているだけな文章なわけだが、人を動かすには理由が必要なんだろうな。と、改めて思った。
だから、僕は人に説明するときは理由をしっかり話せる人になる。と思った。
そういう精神論?信念?を再確認できた内容だった。

子供がえり

島田さんがする桐山くんへの分析に笑ってしまう。
まあ、若い時に我慢してたから、大人になってから爆発することってあるよね(苦笑)
桐山くんはそれが「感情」だったのだろう。

商い

あかりさんを心配するおばに対して、おじいちゃんが言いましたね。
17巻で一番刺さった言葉な気がします。
「いい商い」「悪い商い」。
たしかに続けたいと思う仕事は「いい商い」だね。
「悪い商い」は続かないし、そういう環境は人がどんどん減ってしまう。

僕も「いい商い」を探して彷徨っているのかな。と考えさせれた。
いまの僕の仕事は「いい商い」なのかな?

島田さんの人生

前も元カノを置いて将棋に人生を捧げたことが描かれていたけど、また描かれていたね。
いったい島田さんはどこへ向かっているんだろう…。
作者様は何が描きたいのかな?!
勝負師が捧げているもの?!
何かを得るためには何かを捨てないといけない…。
将棋はそういう世界だよ。って事を描いているのかな?!

桐山くんに対して「人間なら倒せる」と言わせるために、この描写を描いたのかな?!
恋人と将棋の両方をとって勝てるほど、将棋の世界は甘くない!ってことを書きたかったのだろう。

もし、そうだとしたら桐山くんはどうするのだろうか。
16巻でひなちゃんと相談して進んでいくことを選んだ桐山くんはそれを続けられるのだろうか。

おわりに

作者様のコメントを読むと「ラストスパート」らしいですね。
この言葉を読んで、えっ、終わらせる気持ちがあったのw?!と驚きだった。

てか、この漫画の終着点?!はどこなんだろう。
ひなちゃんと一緒に幸せになって、三日月堂の経営がよくなること?!
桐山くんが最強の棋士になること?!

いろいろなキャラの色々な心情が描かれるから、僕にはこの漫画がどこへ向かっているのか、もうわからなくなっている。
でも、そういう漫画があっても良いよな。と思う。

将棋の殺伐とした勝負師の世界と、あかりさんのほっこりしたご飯ネタを、半々で味うよくわからない漫画で良いと思った。

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