ちはやふる 29巻 -感想- 世界で最初のかるたプロを目指す

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どうも、オッサンなのに少女漫画を読む隣の鈴木(@next_suzuki)です。

ちはやふる 29巻 の感想。

ただの感想である。考察ではない!超ネタバレ込み!!

概要

物語の概要など。

あらすじ

高校3年生最後の高校選手権。
千早ちゃんたちはヒョロ君率いる北央と戦う。

読んだ理由

「ちはやふる」を初めて知ったのは2012年に放送されたアニメだった。
少女漫画とは思えないスポ根青春マンガに心を動かされて、漫画も読み始めた。
そこから10年以上の時が立ち、2022年2月に48巻が発売された。
残すは1冊。2022年には完結されるぽい…?!
完結を記念して、最後の1冊を存分に楽しむために1巻から読み直すことにした。

※49巻で完結かと想いきや、完結は2022年12月13日発売予定の50巻となっております。

この記事の注意点

この記事の感想は49巻までも含めて書いています。
よって、49巻の物語までを含めたネタバレを書いたりします。
もし、1巻から順番にネタバレなしで読みたい人がいたら、この記事はオススメしません。
ネタバレが嫌いな人はこの記事から離脱をしてください。

感想

好き勝手に感想を書く。

和もの繋がり

富原西高校と対戦。
筆跡がキレイな相手に感動するカナちゃん。

和ものシリーズで、今度は筆ときたか…。
着物の次は、筆…。こうやって考えてみると色々と和物ってあるな。

相手のエースが、
新の学校のミス藤岡東の山本さんに顔が似ているww

太一のお母さん

もともとキツイキャラだっただけど、今回は人間らしさがあったね。
失礼さはあるけど、ちゃんと事実を受け入れる度量があるね。

冴えないカルタ部をカッコいいと認めるのは、
ちはやふるの歴史的な努力の積み上げの快挙だねw?!

まあ一緒に応援いかないのは当然だよなw
息子がいないのに応援にいくとか、よっぽど暇人か何かないと厳しい。

でも、かるた部を辞めた理由は気づいていないとは…。
千早ちゃんがフッタからですよ(ボソ)

やっぱしこの3年目の夏あたりで、選手以外もフォーカスを当てているよね。
今回に限っては、母親の目線の発言だったもんね。
作者様なりに、高校生を取り巻く人達の気持ちも描いて読者に伝えようとしている。

田丸さん

机君の助言が精神的に響いていて笑える。
もはや疑心暗鬼な状態である。

そこを支えるのが単細胞かるた馬鹿なキャプテン千早ちゃんである。
千早ちゃんが田丸さんを支えている。

名前の理由が、桜沢先生なのはビックリある。
髪型も若干よせているのはそのせい…?!w
てか、子供の名前に影響させるくらい影響力がある桜沢先生が凄すぎる。
大熊さんというクイーンがいたせいで、クイーンになれなかったけど、
クイーンになれなくても、周りに影響させるくらい、強かったってことなのかなw?!

ひねくれキャラだったが、
瑞沢高校かるた部という環境を得て、強くなっていってる?!

太一

お母さんが言っていた通り、かるたを続けている太一。

27巻でダークサイドに引き込まれた太一ですが、
闇の世界で生き生きとしてますね。

あの太一が「かるたを楽しい」と言っています。
いままで千早ちゃんの存在がいかに希望であり、呪いであったのか、とわかる発言ですね。

そんな呪いの千早ちゃんと離れて、
太一と同じ気持ちでかるたに向き合っている名人とのカルタを楽しんでいるね。

「好き」だからかるたを続けているのではなく、自分の「夢を叶える手段の1つ」がかるただから続けている。
そんな太一と名人は仲が良さそうだね。

周防名人は太一をダークサイドに引き込んだだけあって、
太一にとってピッタリなメンターになっているね。

巻末の嬉しいことあった?!とか、周防名人は太一のことを気にかけてますね。
自分と似ているからほっとけないのかな?!
でも、もともと後輩にお菓子を配ったりしているから、面倒見が良いだけか?!

才能とは

才能は火がつく早さ。と名人が言っております。

最近、「才能」について僕は考えなくなった。
30歳を越えた自分に、自分にほとほと才能がないことにも気づいたし。
才能と評されるほどの努力も何一つ行えていない自分を自覚したから。

しかし、改めて漫画を通して「才能」って考えると、
才能とはなんだろう?!と今だに答えがでていない。

正直、火のつく早さ。というものにも納得していない。
ただ、「燃え続けるのかは不明」というのは理解できる。

「努力も才能。」という言葉があるけど、この言葉は「燃え続ける能力」のことを指してるもんね。

未だに答えが出ないので、改めて考えたいとは思ったけど、
それよりも太一の「才能がないから工夫しないと」って発言のほうが気に入りました。

もともと持っていない才能について考えても、何も意味がないので、
僕も才能がないので、才能がないなりに生きるための工夫に時間を費やそう。
そんな気持ちになれた。

部長ヒョロ君

漫画の表紙を飾った北央。

個人戦のライバルは、新や詩暢ちゃんかもしれませんが、
団体戦のライバルは、北央学園で間違いないね。

今巻のヒョロ君は一味違うね。
今までは永遠のB級で、痩せた気持ち悪いキャラだったけど、
29巻は部長として頼もしい。

個よりもチームを優先している。
サラリーマンになったら、最強そうwwww

育ててきた後輩たちが、ヒョロ君も慕っている。
そのヒョロ君の貪欲さに、北央に勝ってほしいと願う須藤さんと甘粕先輩が、変な茶番演技を始めるくらだしww

千早ちゃんに対して、
千早ちゃんは強い人にしか興味がない。とハッキリいう点も今までと違うね。
でも、最後に詩暢ちゃんを一人にしていたわけではないから、冷たくない。と言葉を訂正する点は、
ヒョロ君らしいキャラな気がした。

高校1年生のときに、全国大会のデータを瑞沢高校に提供する点とか、
そういう自分が正しいと思うことに対する、素直な行動はヒョロ君らしいと思った。

またそんなチームを、
才能ではなく努力で頑張る太一にみせたい。という気持ちも伝わってきた。
きっと、太一と部長同士として戦いたかったんだろうなー。
それを夢見て、個人を殺して、頑張ってきたんだろうな。

誘い受け

北央の部員の美馬君。
なんか性的な?BL系な?ワードがチラホラでてくるのですが笑。

“誘い受け”って単語がでてきたのは、さすがに笑ってしまった。
この言葉の意味は、この漫画を読む女性年齢層に理解できるのかな?!

オッサンの僕にはわからないけど、
以外に女性のほうが漫画で早熟とか聞くから、
これくらいは全然わかるのかな?!

「耽美派」とか、そんな言葉も始めて聞いたわwww(2016年に一度読んでるからそんなわけはないんだけど)

送り札を教えてはいけない

肉まんくんが送り札の内容を教えたら、注意を受けたね。
まあ前もギリギリの技。とか言われてたけど、29巻で完全にアウトにしたね。

まあ同じネタを2回やられても面白くないからね。
夜の啓蒙も込めて禁止にしたのでしょう。

太一になろうとする千早ちゃん

千早ちゃんが素直に、ヒョロくんの「強いやつしか見てない」言葉を受け止めたけど、
それは強い新ばかりに気を取られて、太一の気持ちに気づけなかったからなのではないか?!
と今更ながら思った。
やけに素直に認めたよなー。とは思った。

太一が抜けた原因は、千早ちゃんが振ったせいだから(だからといって退部する太一も変だけどね)?!

昔の太一を思い出すような言動。
・カナちゃんにアドバイス。
・息を吐くように言う。
・太一のように肩を叩く。

そんな付け焼き刃な対応で、
北央に挑んだけど、
やっぱし個を捨ててチームを優先するヒョロ君には勝てなかったね。

千早ちゃんが太一になろうとする頑張りよりも、
太一が抜けた穴の大きさを通関する巻だった。

机君とかも太一を思い出そうとするから、余計に太一の存在を感じちゃったね。

作者様的には、千早ちゃんを通して、
読者に太一の存在を忘れさせないようにしたかったのが狙いかもしれないけど?!

運命線

また運命線か…。とゲンナリ。
ぶっちゃけ結末は忘れていた。

てっきり運命線で勝つかと思ったら、負けた瑞沢高校かるた部。
まあ、ここらへんでたまには負けておかないと帳尻が合わないよね。
やっぱし太一が抜けた穴のデカさを感じる。
太一なしの瑞沢かるた部は、前ほどの強さはない。

大会後に、なんかこの漫画は壊れちゃったの?!どうした?!と不安になるくらい、
変なサラリーマンみたいなキャラがでてきて、言っていたけど、
「柱としての力」が圧倒的になかったね。
未だにリーダーがいない瑞沢かるた部。
そう考えると、やっぱし見ごたえが2年目より劣るんだよなあー。

かるたのプロを目指す詩暢ちゃん

28巻で面接に落選しまくった詩暢ちゃん。
その後どうなった?!と思ったら、パン屋で働くもさっさとクビになってしまった。
本人は好きでもないパンを食べて頑張っていたのに…。

何か1つの才能があるのと、世の中で生きていけるは、別物だからね。
たまたまっその才能が一致したら大人になっても生きていける競技があるだけだからね…。

アルバイトという世間とふれあいながら、
仕事をしてみて、かるた以外に自分は無力であると学んだ詩暢ちゃん。

おばあちゃんに対するセリフが、思春期の高校生らしくて良いですね。
ちゃんとおばあちゃんに養ってもらっている自覚があったんだねw

その詩暢ちゃんを焚きつける、おばあちゃんは流石に議員である。

強さ・若さ・美しさ。

たしかにその3つが詩暢ちゃんにはある。
それがあれば良いところまではいけるかも?!

社会に揉まれて挫けた詩暢ちゃんに、
おばあちゃんが光を差したね。

のちに作者様が、かるたに支援とかしていくわけですが、
作者様は29巻にもあったように「かるたなんかやってもなんにもならない」と言う葛藤と戦っていたわけである。
そんな作者なりに考えたのが「かるたプロ化」だったのかな?!
現実でプロが作られれば、ちはやふるの続編も描けるもんね!(違
まあ続編の構想は冗談だけど、
かるたにプロがない問題は、作者なりの課題であり、
かるた会や、プロがない競技に対するメッセージだったのではないか?!
というか、明確に作者様が意識し始めたのでこの時期だったのではないか?!
と改めて読むと思った。

おわりに

やっぱし太一がいないと面白くない。
高校2年目より見応えが劣る高校選手権。

このあとは全国。
太一がいない中で、新と出会う千早ちゃんはどうなるんだっけ?!
来週も読み進めていく。

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