どうも、読書が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。
「紀州のドン・ファン 美女4000人に30億円を貢いだ男」(著者: 野崎幸助さん) の感想。
ただの感想である。考察ではない!
概要
本の概要など。
あらすじ
紀州のドン・ファンさんの自伝だよ!!
読んだ理由
最近、AVに出演していた元妻女性さんが逮捕された。
近年、テレビでたびたび報道された紀州のドン・ファンさん。
この方はいったいどんなことをして『紀州のドン・ファン』と呼ばれるようになったんだろう?!
元々、地方の地主の子とかで金持ちなのかな?
そんな好奇心から僕はこの本を読んでみることにした!!
読む前の僕は
テレビでは言葉に出して言わないけど、
お金の力で若い妻をゲットしたエロ爺さん!!汚い大人だ!! みたいな報道されてる紀州のドン・ファンさん。
きっと自伝では、エロいこと、お金の力で若い女性と結婚したこと、を否定していて、
堅実に努力した内容を堅苦しい文章で書かれているんだろうなー。と予想していた。
完読までの時間
5時間35分かかった。
(Studyplusで計測した)
感想
好き勝手に感想を書く。
読み終わって感じたこと
読む前の予想は見事に外れた。
堅苦しくない、ゆるい、思わず読んでいるとニヤニヤと笑ってしまう内容だった。
堅実さで清潔な人物像のアピールも一切ない!!笑
むしろ真逆である。エロいことが好きなことをまったく隠してない。オープンスケベ。
こちらが「お前、スケベだな!」と指摘したら、
相手が「俺はスケベじゃない、ドスケベだ!!」と言い返してくる感じ。
自分が相手を真面目に注意しようとしたけど、相手が悪びれる感じがなくて、
注意しようとした自分が馬鹿馬鹿しく思えてくるときあってるじゃないですか!!
著者のスケベ魂は、本当にそんなレベルだった(笑)
文章を読んでいると、清々しいとすら思えてきて、もはや憎めない内容だった。
堅苦しくない自伝
成功者の自伝は、だいたい内容が同じで眠くなる。
それが僕の印象だった。
週刊少年ジャンプの3大要素 「友情」「努力」「勝利」 みたいに、
だいたい自伝に書いてあるのは、
「努力」「周りを見る力」「先を読む力」「真面目に生きること」「他人に貢献すること」
とか、このあたりが鉄板で文章や実例を変えて書いてある。
そして上記の信念について説明していて、これを突き通したおかげで私は成功しました。
みたいなのが大半なイメージだ。
しかし、この本は違った。
信念の押し付けがない
信念は書いてあるけど、
「お金を稼いで綺麗な女性とエッチする」
という個人的な望みである。
後述するが、努力も書いてある。
だけど、それ以上に失敗談も書いてある。
ホステスに騙された。とか、
マルサに差し押さえされた。とか、
女性社員に騙された。とか、
そういう失敗談もたくさん書いてあって、それが面白い。
普通の成功者だったら、
こんな恥ずかしいことを書けるか!!とNGになりそうな内容が、
恥ずかしげもなく書かれている。
読者の僕としては、
成功談も勉強になるが、
やっぱし失敗談のほうが勉強になるので嬉しい。
コンドームの訪問販売
序盤から面白い。
最初の愛人に6000万円騙されてマスコミが突撃してきた話も面白い。
しかし、その後にどうやってドン・ファンに上り詰めたのか書かれている。
初期の事業は『コンドームの訪問販売』だった。
ネタが強烈すぎる。
こんなネタを出されたら、だいたいの男性はこの本に引き込まれて読み勧めてしまうだろう(笑)
しかも実演販売を行っていた!!と書いてあって、
今と違って昔なら録音とかないからバレないから、そういうのもできるのか?!
羨ましい?!と思っていたら、
実際は自分よりも20歳年上の人と実演するという、
年下女性が大好きな僕としては、なんとも悍ましい現実でゾっとした。
「何かを得るためには何かを失わなければいけない。」という言葉があるけど、
この本を読んでいて思い知らされた…。
紀州のドン・ファンさんはお金を得るために、努力している人だった。
やっぱり成功者
僕はてっきり地方の地主の長男とかなんだろうな。とか思っていたら、
全然違った。
中学を卒業して、鉄くずを地道に集めて、その資金でコンドーム販売を始めた。
そのお金で事業を拡大して、金持ちへと上り詰めていく。
「成功のためには○○な考え方が大切」とか書いてないんだけど、
実体験の文章を読んでいると、
あぁ成功者らしいな。と思うことが多々あった。
- 自分の特徴を長所として活かしている(童顔、低身長で威圧感がない)
- 周りに儲かっている話を自慢しない(真似されるのを防止するため)
- 訪問販売はスーツではなく作業服(営業だと思わせないため)
- 相手に口実を与える(コンドームが欲しい。とは言いづらい顧客の心情をフォロー)
- 雨の日は売れるチャンス(こんな日に頑張ってるのかと客に同情してもらえる)
やっぱし信念を叶えるために、色々と知恵を絞って努力しているんだな。と感じた。
こういう実体験は、読んでいてサラリーマンの僕としては勉強になった。
マルサやホステスの話
努力した話も魅力的だったんだけど、
失敗談や女性を口説くための戦術なども面白かった。
マルサの調査が入った。とか、他者の自伝で読んだことないよw
ホステスさんやCAさんを口説く女遊びの話しも面白かった。
CAを口説くためには、どこの席が良いか?なんて一度も考えたことなかったわww
僕は女性遊びはまったく経験がないので、
こういう知らない世界の話はとても興味深くて勉強になった。
過去に2回離婚してたりもしていて、
これだけ失敗しても、女性が好きなんだから、
本当に!本当に!女性が好きなんだな! とヒシヒシと感じた。
お金持ちはケチ
お金持ちは使うところは豪快に使うけど、日頃は質素だ。
みたいに書いてあって、その実例が面白かった。
レンタルビデオ屋でギリギリまで借りて延滞料金は絶対に払わない。って内容に爆笑してしまった。
僕の周りの富裕層も、たしかにケチである。
普段はボロ布のような服着てたり、そんなの業者にやらせろよ。と思うようなことも時間をかけて自分で修理したり、質素な生活をしている。
でも使う時には海外旅行でパーッと使ったりする。
身近にそういう人がいるせいか、金持ちはケチ話に妙に納得してしまった。
古い言葉
僕は30代なんだけど、
読んでいて結構知らない言葉が多かった。
- 腹上死
- 木口小平
- 男は敷居を跨げば七人の敵あり
などなど、地味に勉強になった。
『腹上死』は理由を知って爆笑してしまった。
たしかにこれで死ねたら、ある意味で天国かも?!
貧すれば鈍する
著者が唯一、世の中について嘆いていたようなことわざだった。
最近のニュース内容的には、
著者は殺害されたみたいだが、
こういう結果が起きたのは、この『貧すれば鈍する』の通りなのだろう。
お金が全てではないけど、ある程度は必要なのだ。
覚醒剤を使うような人だったのか
著者さんは『急性覚せい剤中毒』で亡くなっている。
本を読んだだけでわかるはずもないけど、
本の内容の印象だと、とても覚醒剤を使うような人物には思えなかった。
コンドーム販売で、周りに真似されないように、
決して誰にも言わなかった。とか、とても手堅い性格に思えた。
手堅いから、周りにバレないように吸っていたのでは?と考えられなくもないけど、
とても良い意味で臆病(慎重)な性格に思えた。
そんな人物が快楽のために覚醒剤を使うとは思えなかった。
まあ惚れた女性に「これ(覚醒剤)を飲んで!!」と言われたら、飲むかもしれないようには思えたけど(笑)
なにはともあれ、ニュースで発表されている死因で亡くなるようには思えなかった。
ゴーストライター
著者の本について調べていたら、ゴーストライターさんの新作が出ていた(苦笑)
ゴーストライターという職業があるのは知っていたけど、
こうもネットの検索で堂々とヒットすると、ちょっと読んでいて悲しいものがあった。
たしかに、自伝にしてはバカぽさ満載な気はした。
本の中で外国人を口説く時に「ハッピー~(省略」みたいな、バカみたいなセリフがときどきあった。
おいおい、本当に50歳越えた人間がこんなアホみたいなセリフ言うのかよ?!笑
と疑問に思うこともあったけど、ここらへんがゴーストライターさんらしく盛った部分なのかもしれない(真相は知りません)w。
この本がどこまで本当かはわからないけど、なにはともあれ面白かったから良しとしよう。
おわりに
興味本位で手にとった割には、
気楽に読める内容で、とても面白かった。
「成功者は普通の人とは違う」というけど、
それがわかりやすく表現された本だったと思う。
ちょっとゴーストライターさんの本も気になるから、
読んでみようかな…笑。
女性にはオススメしずらいけど、男性ならオススメの1冊です!!