どうも、ビーパ歴が約17年な隣の鈴木(@next_suzuki)です。
B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP-に行ってきたので、ライブの感想を書き残す。
ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!
概要
| 概要 | 内容 |
|---|---|
| アーティスト | B’z |
| ツアー名 | B’z LIVE-GYM 2025 -FYOP- |
| 日付 | 2025.12.07(日) |
| 時間 | 開場:15:00 |
| 開演:17:08 | |
| 終演:19:26 | |
| 場所 | 東京ドーム(最寄り駅:水道橋ほか) |
| 客層 | 40代,50代が中心 |
| 男女比 | 女性5:男性5 |
🎸 僕のB’zファン歴
- B’zファン歴:15年以上
- 好きなアルバム:『SURVIVE』
- 曲の好み:ロック系・ヘヴィメタル系のアップテンポな曲が好き
- ライブ参戦歴:20回以上。追っかけというほどではない、やや冷め気味な距離感のファン
🔗 B’zライブ参戦履歴
これまで参加したB’z・稲葉浩志ソロなどのライブ一覧はこちら:
👉 ライブ参戦履歴
行く前の僕は
- 新作アルバム『FYP』は毎日1回くらい通しで聴いていた
- 前回のアルバムツアー『Highway X』のときは予習が激甘だったので、今回はそれに比べればかなり聴き込んで臨めたと思う
グッズ販売
今回はグッズ販売整理券を使って購入。
会場に着いた時点でガチャガチャはすでに完売していた。
購入したグッズ
欲しい物はいろいろあったが、最近は「物を増やさない」を意識しているので、最低限に絞った。
- パンフレット
- ツアーTシャツ
- フライトタグ
ツアーパンフレットが A3 サイズで、とにかくデカい。
持ち運びが大変で、正直かなりしんどかった。これは通販で買うべきだったと後悔…。
チャリティーピンバッジも売り切れ。
ツアーグッズを 5,000円以上購入するとロゴステッカーがもらえるが、
Tシャツ+チャリティーピンバッジでちょうど 5,000円になるので、
金額調整も兼ねてピンバッジが売れていくのだろうな…と勝手に想像していた。
並んだ時間帯
- グッズ販売整理券:15:00〜16:00 の回を所持
- 15:30ごろ東京ドームに到着
- ほとんど待たず、スムーズに購入完了
ライブ以外の感想
ライブ本編とは関係ないけど、当日の体験として印象に残ったことをまとめておく。
トイレ
開演前に急な腹痛に襲われ、焦りながら 2階のトイレへ。
しかし個室が 2つしかなく、10分以上経っても列が進まない。
「これは無理だ」と判断し、1階へ移動。
すると2階よりも広く、個室が4つあり、並んでいる人数も 2階の1/7くらい。
回転率の差に驚いた。
そして、入ったトイレで“女性のように見える人”がいてビックリした。
- 本当に女性なのか
- あるいは最近よく見る、外見が綺麗なニューハーフなのか
判断はつかなかったが、周囲もチラチラ見ていて、明らかにざわついていた。
その瞬間、僕はこう思った。
「え…女性トイレが混んでるから、男性側に入ってるってこと?
B’zファンの民度、ここまで落ちた…?」
ライブ20回以上行ってきたけど、こんな状況は初めてだったので、正直ショックだった。
とはいえ周囲のおじさん達も特に騒ぐ気配はなく、
「まあ誰かが注意するだろう」「自分は言わなくてもいいや」
という 大人数の場にありがちな“大衆心理” が働いていたのかもしれない。
家に帰って妻にこの話をしたら、あっさり一刀両断された。
「東京ドーム、最近“男女共用トイレ”できてるよ?
あなた、そこに入っただけじゃない?」
…まじか。
まさか会場の設備がアップデートしていたとは思わず、
自分だけ昔の感覚で止まっていたことを痛感。
結論:
民度が下がったのではなく、僕が最新事情に疎かっただけだった。
座席
ステージ全体を見渡していると、ステージ真横の“ほぼ鋭角”みたいな座席 があることに気づき、思わず二度見した。
「え、今までこんな席あったっけ…?」
という驚きと同時に、いろいろな思考が頭をよぎる。
- ここまで売ってビーイングは稼ぎたいのか?
- それとも、チケットが取れない人が多いから “救済枠” として解放しているのか?
- あるいは、需要過多で席を増やさざるを得なかったのか…?
そんな疑問が浮かんだタイミングで、来る前にXで見た「こんな音が悪い席を売るな!」という投稿を思い出す。(※もちろん本当かどうかは不明。あくまで“Xのつぶやき”。)
ライブ後にXを見ても、多少荒れている様子があり、「やっぱりあの席のことだったのかな?」と連想してしまった。
もちろん、コアなファンなら“B’zを観られるだけで幸せ”と思って許容するだろうけど…
紅白で興味を持って「B’zのライブ行ってみよう!」と初めてチケットを買った人たちが、あの席に案内されたら、期待と現実のギャップにムキー!となるのも理解はできる。
いずれにせよ、
あんな席まで作られている時点で、今回のチケット争奪戦が異常だった理由も納得した。
エグい座席
ステージを見渡していたら、ステージの真横?鋭角?みたいな席があって驚いた。
今までこんな位置にチケットあったっけ?!
あんな席まで売ってビーイングは稼ぎたいのか?
それとも行けない人が多いから、あんな席でも解放して、ファンをライブに参加させてあげたい。という救済措置なんのか?!
といろいろな思考が駆け巡った。
来る前にXでこんな音が悪い席を売るな!みたいに呟いている人がいたけど、この席のことなのかな?!と考えてしまった(他人のつぶやきなので真相はわかりません!)
ライブ後も、Xを見ていると少し荒れている様子だった。まあ、このサイトも含めてネット記事の内容など、どこの誰が書いているかもわからないサービスなので、コメントをどこまで信じれば良いかも不明である。
コアなファンならB’zをみれるだけでありがたいから許容してくれたかもしれないけど、紅白歌合戦をみてB’zのライブに行ってみるかー?と考えて、チケット取れないから、あの席を購入してみたら、想像よりも酷い位置でムキー!という気持ちになるのは、わからなくもない。
まあ、あんな席が作られていることをみたら、そりゃあ、今回のチケットが全然取れないわけだわ。と思った。
チケット
毎回アルバムツアーは最低2回は行くようにしているのに、今回は全然取れなかった。
紅白でファンが増えたというニュースもあったけど、
「どうせマスコミの誇張だろ?」
とナメていた自分が甘かった。
僕の想像する要因は2つ。(※あくまで完全に僕の妄想です)
① 紅白効果で“戻ってきたファン層”が一気に復帰した説
紅白効果で新規が増えた…だけじゃなく、「離れていたけど昔ファンだった人」が大量に戻ってきたのではないか?と思う。
しかも、その層はちょうど
- 子育てが落ち着いた
- 介護が一段落した
- 趣味に時間を使える年齢になった
…みたいな “人生の余裕が復活したゾーン” だと推測している。
というのも、今まさに僕が逆で、
2歳児がいてライブに行きづらい側 だからだ。
「2日連続で行きたい…!でも妻に任せるの申し訳ない…」
というリアル制約がある。
一方、B’zの主流ファン層は僕より10歳ほど上。
その世代なら子どもが成人して、自分の時間を取り戻している人も多い。
実際、親子で来ている人の子どもの年齢も、高校生〜大学生以上 が圧倒的に多かった印象である。
② 開演時間が “遠征にやさしすぎた” 説
今回のツアーは 17:00 開演 → 19:30 前後に終演。
これは遠征組にとって、めちゃくちゃ帰りやすい。
もし19:00開演だったら、「東京ドームは無理!帰れない!」で諦める人も多かったはず。
でも今回は帰れる。
つまり、
- 地元公演のチケットが取れない人
- でも昔より時間の余裕ができた人
- 多少の遠征なら問題ない人
この層が 東京・大阪など大都市のチケットを取りにきた 可能性がある。
これにより、遠征組が地元の席を奪い、地元民が逆に取れない、という逆転現象 が起きていた気がする。
もちろん全部妄想だが、今回の激戦っぷりを見ると、あながち的外れでもない気がしてしまう。
隣の人
隣の席の二人組が、どうやら“初参戦ぽい雰囲気”で、その会話が自分には無い感覚すぎてちょっと面白かった。
「ウルトラソウルさえ聞ければ日本人は満足」と言っていて、
僕は満足しないので、あぁ僕は日本人じゃなかったのか…と思った。
さらに「ブラフ(Brotherhood)やってほしい」と言っていて、
演奏するわけないだろ!と、僕の中の“バカの壁”が発動していた。もちろん心の中でツッコむだけだが。
一方、反対側の隣の人は、開演前は静かだったが、ライブ開始とともにとても声を出すタイプだった。
- 盛り上げようとする熱意はすごく良い
- バラードで歌うわけでもない
- タイミングも常識の範囲
…なのだが、とにかく声がデカい。
そのせいで稲葉さんの声が一瞬かき消される場面があり、少しゲンナリ。
1階スタンドで、特別な“良席”というほどでもなかったので何も言わなかったけど、
もしアリーナ前列とかだったら、さすがに一言言ったかもしれない。
そして不謹慎ではあるけれど、こういう経験をすると
「コロナ時代の声出し禁止って、実は結構快適だったんだな…」と思ってしまう。
この感想に「どちらが正しい」みたいな論争を持ち込む気はない。
ただ、こういうふうに感じる客もいる、というだけの話です。
開始前
開演は予定より約8分押し。
会場内では
Led Zeppelin「Stairway to Heaven」 や
Iron Maiden
などが流れていて、テンションが徐々に上がっていく。
ライブの感想
ライブの感想を好き勝手に述べる。
アラフォーおじさんの壊れかけた脳みその記憶なのでセリフは一字一句合っているわけではございませんのでご容赦ください。
1. FMP
妥当な一曲目。
ステージの巨大スクリーンは、アルバム『FYOP』のジャケットにも描かれていた“黒いラジカセ”そのままの形をしていた。
ラジカセなんて、今の生活からはすっかり姿を消した存在だけど、B’zファンの多くが“ラジカセ世代”。
あえて2025年の今このモチーフを使うことで、当時の空気感や懐かしさを呼び起こそうとしているのかな?と思った。
曲が始まると同時に、スクリーンのラジカセが赤く燃え上がる。
「あ、ジャケットで燃えていたあのラジカセを再現しているのか」と演出の意図が腑に落ちて、素直に感心した。
さらに、あとから振り返ってみると、今回のテーマが P=Passion(情熱) であることを考えると、ラジカセを“燃やす”という演出とも綺麗に繋がる。
アルバムの世界観がそのままライブの演出に反映されていて、演出家さんの作り込みに思わず唸った。
衣装のインパクト
そして満を持して、松本さん → 稲葉さんの順で登場。
まず松本さん。
衣装を見た第一印象は 「THE ALFEE の高見沢さんっぽい!」。
派手さと雰囲気がそっち寄りで、思わず少し笑ってしまった。
続いて稲葉さん。
ゴージャスなロングコートを羽織って現れた瞬間、頭の中にふと 「あれ、KAT-TUN……?」 という謎の連想が走る。
というのも、たまにジャニオタの妻がKAT-TUNのライブ映像を流している。
そのせいで僕の脳内には、
「豪華な羽織りもの=KAT-TUN のライブ衣装」
というイメージが完全に刷り込まれてしまっている。
KAT-TUN はステージで派手なロングコートや煌びやかな衣装を着ることが多いので、その印象が強烈に残っているのだと思う。
だから本来なら「うおお、稲葉さん!」と感動するところが、
一瞬だけ「え?KAT-TUN?あれ、俺どこのライブ来たっけ?」と脳が混乱した。
完全に自分の生活環境の影響である。笑
ちなみに、ご存知だとは思うがKAT-TUN と B’z は完全に無関係ではない。
B’z の松本孝弘さんは KAT-TUN のデビュー曲『Real Face』を作曲しているので、意外と遠くない繋がりがある。
とはいえ、登場直後にKAT-TUNを連想してしまったのは完全に“妻の影響”である。
ライブ後、家に帰ってその話を妻にしたところ、
今回のような“重厚な羽織りもの”についての小話を教えてくれた。
どうやら過去に別グループへ貸し出された際、「とにかく重い」と話題になったことがあるらしい。
そのエピソードを聞いて思い返すと、
たしかに稲葉さんは1曲目の後半でスッとコートを脱いでいた。
本当に重かったのか、動きづらかったのか…真相はわからないけれど、そういう裏話を知ってから見ると、ちょっと微笑ましかった。
稲葉さんのスーツ姿が反則級
コートの下は黒いスーツ。
これがもう、めちゃくちゃカッコいい。
Yシャツには金色の装飾があって、黒×金という配色なのに下品にならない。
普通の60代男性が着ていたら完全にアウトなのに、稲葉さんが着ると“気品のあるゴージャス”になるのだから恐ろしい。
靴の紫も高貴な雰囲気を足していて、衣装としての完成度が高かった。
そして後半でスーツの上着を脱ぐと、袖がまさかのスケスケ。
60歳を超えてなお、あの色気とサービス精神は反則だろ…。
実際に周りがどうだったかはわからないけれど、あの姿を見た女性ファンの皆さまはきっと心が踊ったことだろう。
2. 兵、走る
スクリーンにピンクの花びらが落ちる映像が映って、曲のメロディーでもわかったけど、始まる前から「あ、これは兵、走るだな」と確信。
演奏後に松本さんのMC。
3. 声明
この日 1回目の鳥肌ポイント。まさかこの曲が来るとは思わず不意をつかれた。
ただ、ここで気になったのが「音の割れ」。
今日の席の位置が悪いのか、そもそも東京ドームの特性なのか…。
正直、ライブ中は「あぁやっぱ東京ドームの音は厳しいな…」と思ってしまった。
とはいえ、東京ドームは野球場が本業。音響特化ではないので仕方ない部分もある。
家に帰って、僕より東京ドームに通っている妻にその愚痴を言ったら、
「東京ドームに音質を求める方が間違ってる」
と冷静に指摘され、たしかにその通りで返す言葉がなかった。
なんだか “論破された感” があって少し悔しい。
4. MY LONELY TOWN
これも想定外の選曲。
イントロの “ジャンジャカジャンジャン”的な音とともに、巨大スクリーンに軍艦島(端島)が映し出される。そのスケール感がとにかく壮大。
PV映像をそのまま使っているのか、新撮なのかはわからないけれど、映像の存在感がとても強かった。
全く予習していなかったので、かなり新鮮な気持ちで聴けた。
そして久しぶりに歌詞が刺さる。
微妙な情に気づかない人を
雑なやつだと 思っちゃう
この部分は、自分の価値観と驚くほど一致していて、メロディというより“言葉”で胸を掴まれた。
続くフレーズも、淡々としながら冷静に状況を切り取っていて、その視点がとても好き。
改めて「こんな良い曲だったんだな」と気づかされるのも、ライブならではの醍醐味だと思う。
5. DIVE
序盤からアップテンポ続き。
ただこの曲は、テンポのわりにはライブでの“盛り上がり方”が少し独特で、サビに乗りきれない感覚が個人的にはある。
とはいえ、たぶん B’zの曲で一番聴いた回数が多い曲。
10代〜20代前半、落ち込んだ時によく自分を奮い立たせるために聴いていた。
曲が短くて中毒性があったのも理由の一つ。
でもアラフォーになった今は、昔ほどこういう“鼓舞系の曲”を必要としなくなったので、自然と聴く頻度が減っていた。
それだけに、久しぶりにライブで聴くと、
「やっぱりとんでもなくメッセージ性の強い曲だな」
と再評価できた。
直後のMCで “パッションの話” が出たことで、
今回のツアーのテーマ「P(Passion=情熱)」に沿った流れとして選ばれているのだと理解し、妙に腑に落ちた。
6. 恐るるなかれ灰は灰に
ステージ後方から昇降ステージがせり上がり、稲葉さんがひとりで乗り込む演出。
「どこまで上がるんだ…?」と少し身構えたけど、実際には控えめな高さだった。
MAGICツアーの東京ドームで見た、あの“とんでもない高さ”まではいかない。
高台に立った稲葉さんは、スタンドマイクを撫でるように扱う。その所作が、なんというか…艶っぽい。
60代でこの色気を出されると、ただただ感服するしかない。
背後のモニターには、曲の世界観なのかよくわからない“竜巻のような渦”が描かれ……
最終的に ドーン! と爆発。
正直、迫力がありすぎて逆に笑ってしまった。
カッコつけすぎという意味ではなく、「いや、そこまでやる?!」みたいな、
ちょっと大げさな演出に思わずニヤッとする感じ。
7. INTO THE BLUE
ここでようやく落ち着いたバラード系の曲。
最初に巨大スクリーンへ映ったのはオーロラの映像。
自分の中では INTO THE BLUE=「水」 のイメージだったので、ちょっと意表を突かれた。
その後、ちゃんと“水の世界”の演出に切り替わって安心。
巨大なクジラのような存在が映り、ファイナルファンタジーXの「シン」を思い出してしまった。
(世代的に、FF10 の記憶が一瞬で蘇る。)
8. The ⅢRD Eye
モニターいっぱいに「目」が映し出される。
最近のルパンシリーズの主題歌を担当していた流れもあってか、絵柄のタッチがその雰囲気に寄せてあるように見えた。
9. 東京
曲の前にMC。
稲葉さんが「やらない曲の方が多い」と自虐ぎみに話していて笑った。
そして「ハードル上がるなぁ…」と緊張している様子も“稲葉さんらしくて好き”なポイント。
曲名から「東京ドームだからこの曲を選んだのかな?」と思ったが、他会場でも演奏しているのでそういうわけでもなさそう。
久しぶりのレア曲で嬉しかったが、正直タイトルを思い出せなかった。
完全に予習不足。
歌詞の意味は昔からよく掴めていないけど、フレーズ単位で好きな曲。
もしアリーナ席だったら泣いていたかもしれない。
スタンド席の距離感だと、そこまでの没入には至らなかった。ちょっぴり残念。
10. キレイな愛じゃなくても
久しぶりすぎて、最初は「消えない虹」と勘違いしていた。
別日の公演では実際に「消えない虹」をやっているらしく、
そっちも聴きたかったな〜と思いつつ、これはこれで嬉しい。
11. 1090 ~Million Dreams~
松本さんのソロコーナー。
B’zの曲に含めるかどうか…という話はさておき、
“B’z関連の曲で最も耳にしたことがある曲”って、
実はこの曲じゃない? と時々思う。
復活アピールという意図があるのかはわからないけど、
ステージ中央だけフワッと一段高くなる演出が入る。
といっても高さは控えめで、「恐るるなかれ灰は灰に」の半分以下。
松本さんが高所苦手なのは MAGIC の頃に知ったので、
そこまで上がらないのは納得していたけど(笑)
スクリーンには若い頃の松本さんの映像。
キビキビ動き回る若い松本さんと、今の“名人の落ち着き”がある松本さんの並ぶコントラストが良い。
最後のフレーズで、松本さんの映像が火花を豪快に散らす演出があって笑った。
シリアスに寄せすぎない、この絶妙なバランスが好き。
12. LOVE PHANTOM
若い松本さんの火花演出が終わると暗転。
渚園 IT’S SHOWTIME!! と同じイントロが流れた瞬間、
「……え、LOVE PHANTOM本当にやるの?」となった。
前回のベストツアーでやっていたから、今回は外すと思い込んでいた。
でも、紅白で復活したファン層を考えれば、
“期待を裏切らないための必須曲”なのだと気づいて反省。
暗闇の中で青いレーザーが走り、
徐々に赤いレーザーへ切り替わると、
その赤い光でスクリーンを真っ二つに切り裂くような演出。
ここ、本日 2回目の鳥肌。
今日いちばんゾクッとした瞬間だった。
スクリーンが左右に割れ、その隙間から巨大な B’zロゴのオブジェ が登場。
「俺たちはB’zだ」という存在感を一気に突きつけられた気分で、
思わず胸が熱くなった。
その上段に立つ稲葉さん、ほんとに怖くないのかな…?と心配になる高さ。
B’zロゴのオブジェは個人的にすごく気に入った。
B’z記念館みたいな施設ができたら外観に置いてほしい。絶対映える。
ただし、スクリーンが割れた結果、
映像サイズが半分になってしまったので、
「あ…やっぱり全画面がいい…」という気持ちも正直あった(笑)
稲葉さんはここで衣装チェンジ。
RADWIMPS・野田洋次郎さんが着ていそうなゆるいシルエットのボトム(サルエルパンツ)で登場し、後半ではズボンをめくっておどける仕草も見せてくれて、思わず笑ってしまった。
13. ultra soul
スクリーンにCDジャケットのようなフォントで「ultra soul」と表示され、
背景色もクリーム色に寄せていて、細かいこだわりに「おお…」となった。
14. 鞭
スクリーンに映った鞭の映像がまさかの “トゲ付き”。
自分の中では「普通の鞭」をイメージしていたので、
「え、そんなドS仕様だったの?!」と予想外でちょっと笑った。
15. Still Alive
存在を軽く忘れていた曲だった。
銀テープが舞うタイミングで、
アリーナ後方まで銀テープが届くよう中央にも発射機が設置されていたのが分かった。
スタンドから見ていても分かるくらいの量。
この曲で一旦ステージを引くと思いきや、
ここから まさかの2曲続行。
「いつもこんな構成だったっけ…?」とちょっと驚いた。
16. ギリギリchop
ステージ上のアンプ(?)かスピーカー(?)裏に
「ギリギリchop」と曲名が思いきり映し出されていた。
あれ絶対、バンドメンバー向けの曲順モニターだよね?
うっかり表に出しちゃったのか、わざとなのかは不明。
一瞬そっちに気を取られた(笑)
ライブタオルを持ってきて良かった!と安堵する。
17. Brotherhood
まさか演奏するとは思わず、不意打ちを食らった一曲。
ライブ1時間前の自分は「やらないでしょ」と勝手に決めつけていたので、
その浅はかな自分にバイバイ。
Pleasure の時は STAR が選曲されていた影響もあってなのか外れていたし、
今回、選曲されたのは嬉しい誤算だった。
紅白後に戻ってきたファン層にも刺さるのかはわからないけど、
“王道の熱さ”があって、今日の流れには合っている気がした。
最後のシャウトは本当に圧巻。
18. いつかのメリークリスマス
アンコール1曲目。
12月公演なので、ここは完全に予想通り。
そういえば、東京ドームのC’monツアーで聴いた記憶がふと蘇った。
当時はクリスマス当日の公演にひとりで参加していて、隣の席を空けてしまった申し訳なさや、クリボッチ感などいろいろ思い出す。
(悲しいけどB’zがいたので当時は強がっていた…笑)
そんな過去の思い出を、今回の演出が一瞬で上書きしてきた。
白いクリスマスツリーのイルミネーションを背景に、赤い衣装の稲葉さんが映えてとても綺麗だった。
対照的に松本さんは白い衣装で、赤と白のコントラストが絶妙。
シンプルだけど印象に残る、良い演出だった。
衣装も今回はツアーTシャツではなく赤のシャツ。
照明に当たってキラキラ光っていたけど、あれは素材が光っていたのか、ただの反射だったのか…笑
どちらにせよ、季節感とマッチしていて良かった。
19. イルミネーション
曲自体の存在をすっかり忘れていたけど、
“いつメリの次” としては完璧な配置。
ただ、この流れだとラスト曲が読めない。
アリーナ端に黒布をかぶった巨大な球体(バルーン?)があるのが目に入り、
「あ、これ愛のバクダンの準備じゃね…?」
と勝手に予想し始める。
20. イチブトゼンブ
しかし予想は外れ、まさかの「イチブトゼンブ」。
……正直、この日いちばんテンションが落ちた。
もちろん曲そのものが嫌いなわけではない。
ただ、ライブで何度も何度も聴いてきた結果、もう完全に“お腹いっぱい”になってしまっている。
個人的には、この枠は別の曲で攻めてほしかったというのが本音。
そして何より、自分が勝手に「愛のバクダンだ!」と期待してしまっていたせいで、
予想が外れた瞬間に気持ちがストンと落ちてしまった。
(完全に僕が不貞腐れただけです。苦笑)
とはいえ、今日の“紅白帰りの復活勢が多い”と思われる客層を考えれば、
ウルトラソウルとイチブトゼンブが外れないのは当然。
セットリストとしては納得の選曲ではある。
MAGIC 期の曲が多かった印象もここで再確認。
そして、爆発音。
スタンド1階なのに耳が死ぬほどの大音量で驚いた。(アリーナ前方の人は絶対もっとヤバい)
ラストには、巨大B’zロゴの前に立つ二人のシルエットが映し出され、
このツアーの象徴のような締め方でフィナーレ。
📝 まとめ
1回しか行けなかったからかもしれないけど、B’zのアルバムツアーでは一番良かったかも。
ステージに映し出される巨大スクリーンも良かったけど、特にセットリストが良かった。
アルバムツアーというよりは、B’zのプレジャーツアーに近い印象だった。
しかも、今日のツアーのほうが前回のプレジャーツアーよりも、メジャーな曲が選曲されていて、コアじゃないファン層、昔はB’zを聞いていたけど最近のは聞いていなかったよ。みたいな、見事に紅白歌合戦で復活した層をターゲットにしたセットリストのように思えた。
まあ、僕がそういう色眼鏡でみているから、そんな風に感じたのかもしれないけどね。
もう1回くらい参加しておけばよかった。と後悔した。
独身だったら、間違いなくこの後の京セラドーム大阪にも参加したと思う。
紅白歌合戦でファンクラブの会員数が激増したみたいなニュースをみていて、チケットとれないのでは?みたいな噂があったけど、僕は半信半疑だった。
どうせ直前とかで取れるでしょ。という考えが甘かった。
チケット当選率の時代が変わってしまった。その甘さを自覚したツアーだった。
こういう自分が気に入った内容のときに限って、1回しかいけないのである。
でも、稲葉さんがライブのMC中で「良いと思ったセットリストでも、受けが悪かったりする。もうしょうがない。と受け止めている」みたいな感じで言っていたけど、人生そんなもんで、しょうがないものはしょうがない。と受け止めるしかない。
あと演出も良かった、アルバムのジャケットのように燃えるラジカセのステージ、B’z?松本さんのの復活?を象徴するようなB’zのロゴ、クリスマスツリーの色合いなどなど、演出家さんって、スゴイな。って今までに感じたことがない気持ちが芽生えた。
なにはともあれ今回は救済措置?ではないけれども、FYOP+も発表されている。
今度は横浜アリーナは2日間いけるように努力しようと思う。
久しぶりにB’zのライブに行けて、良い休日を過ごせたので大満足だった。

