手塚治虫 ブラック・ジャック展 -感想レポ- 黄ばんだ原稿に歴史を感じる

手塚治虫 ブラック・ジャック展, そごう美術館, 横浜, 漫画 イベント
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どうも、漫画「ブラックジャック」が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。

🖼️手塚治虫 ブラック・ジャック展 に行ってきた!

概要

行った理由

ネットサーフィンをしていたら、たまたま「そごう美術館」で開催中の広告をみかけた。

僕はアラフォーなので、手塚治虫さんの漫画は世代ではないけど、漫画「ブラック・ジャック」は大好きだ。
高校生時代に一回り年が離れた従兄弟から漫画を借りて読み漁った。

アニメ化したのもちょうど高校生くらいだった。ジャンヌ・ダルクの「月光化」が流行った?のが懐かしい。

漫画の神様「手塚治虫」先生。
今まで色々な漫画家の原画を観てきたけど、手塚治虫先生の原画は観たことがなかった。

経済が衰退している日本だけど、そんな状況でも世界に誇れる漫画とアニメの基礎を作り上げたと言われいてる先生の絵を一度でいいから観てみたい。そんな好奇心で行ってきた。

僕の手塚治虫先生のファン度

僕はにわかです。

ちゃんと読んだ漫画は「ブッタ」と「ブラック・ジャック」くらいである。

でも、手塚治虫先生の話し自体は好きで、
「ブラック・ジャック創作秘話」などは読んでいる。

展の詳細

イベント名手塚治虫 ブラック・ジャック展
場所そごう美術館
最寄り駅横浜駅
待ち時間0分
所要時間約2時間50分
観覧料1,400円

※待ち時間と所要時間は、僕の経験談です。

客層

年齢は40-60くらいが多い気がした。でも、お客さんの数が少ないので、正確性は欠いている。
20代前半の女性や、親と一緒に来た中学生くらいの子どもとかもいた。

男女比は半々?くらいに思えた。

待ち時間

なし。前売り券を買っていったのですぐに入れた。
でも、チケット売り場は誰も並んでいなかった。
土曜日の12:00お昼時だったので空いていたのだろう。

混雑状況

空いてる。列渋滞はなかった。一つのフロアにいても10人くらいじゃない?!
絵が好きな人間には、ゆっくりみれてとても良い環境だった。

所要時間

開始12:00
終了14:50

かなり真面目に観ていた。
それでも後半は多少は飛ばした。

体感で2時間くらいだと思ってたんだけど、気づいたら約3時間も経っていた。
映画1本みるよりも長い時間みていたの?!面白かったからそんな感覚がまったくないんだけど?!と、自分で驚きだった。

ほとんどが漫画の原画だった。

稀にイラスト。

あとはインタビューの動画を流している場所が4箇所くらいあった。

構成

キャラや、物語のメッセージ性などで、コーナーが別れていた。

グッズ

節約中のため、何も買わなかった。

大きいサイズの本が欲しかったけど、約4000円もするし、置き場所に困るので購入は控えた。

感想

好き勝手に感想を書く。

医師免許の証書

手塚治虫先生の”医師免許の証書”が飾ってあった。
古い個人経営の病院へ行くと、壁に額縁に収まって飾ってあるやつ。
漫画の中に、一つだけ漫画と関係が無いものが飾ってあって、そのギャップに笑ってしまった。

「本当の医者なの?」と疑っていた時期が僕にもあった。
そんな僕の疑心を否定するかのように、証書が飾ってあったので笑ってしまった。

原画

これが漫画の神様が描いた直筆原画なのか!とテンションが高まった。
そして各出版社の編集者が血眼になって欲しがった原稿なのだ!!

1973年に連載が始まった漫画である。今が2025年だから約50年以上も前だ。
50年も前の原画があることにも驚きである。
でも、流石に50年前だから、たまに原稿が黄ばんでいた。
基盤でいないものもあって、修正ペン?で訂正されている後などもちゃんと確認できた。

線を真っ直ぐに引けた。とか、よく逸話を聞くので、本当かな?と線などを確認してしまった。

漫画で読むと小さいけど、原稿だと大きいから、ブラックジャックのキャラがくっきり見えて良い。

1話の抜粋

各コーナーのテーマに沿った話しが展示?されている。

縦の配列で、1話分の漫画のコマが並んでいる。だいたい、4ページ分の原稿が正面にあって、その上部に起承転結の「起」で、下部に「結」の漫画が掲載してある。

  • 起(印字したパネル)
  • 承転(原画)
  • 結(印字したパネル)

一話のショートストーリーが並んでいるような印象である。
ブラックジャックのティックトックみたいなのを想像してほしい。

展示の内容の9割以上がそんな内容だった。

ブラック・ジャックを読んでいなかったので真面目にコマを読むことにした。
会場が空いていてゆっくり読めた。

終盤まで真面目にコマのセリフを読んでいた。
しかし、終盤はお昼後の来場客に追い越されて混んできたし、少し読み疲れてきたので、省略した。

それでも、結果、1時間50分くらいかかってしまった。

涙腺が緩む

ブラック・ジャックの色々な会話を読んでいて懐かしかった。

そして、こんな話もあったなー。と色々と蘇って、ちょっと泣きそうになった。

ヒューマン・ドラマがブラックジャックの醍醐味だ。

「それを聞きたかった。」とか、自分の親への接し方を改めて考えさせられた。

手塚漫画の良いところ

改めてブラック・ジャックを読んでいて思ったけど、50年前の割にはそんなに古臭いな。とは思わなかった。
古臭い。とは思うけど、僕としては毛嫌いするほどの古さは感じなかった。

なぜなのか考えたけど、絵が「シンプル」だからなんだと思う。

マンガ展の中でも「劇画に負けた」みたいな歴史が説明されていた。
でも、手塚治虫先生の絵が「劇画タッチではなかったから」こそ、現世でも読める絵な気がした。

シンプルな背景、車や飛行機、メスや超四季などの医療器具、デフォルメされたキャラクターだからこそ、今でもそこまで違和感なく読めるような気がした。

これが劇画タッチに細かく町や人の服装が描かれていたら、なんか古臭さを感じたと思う。

たぶん、うまく言語化できないけど、これが手塚治虫先生が描いたキャラクターたちの世界観の特徴なのだろう。

そんな風に改めて手塚治虫先生の絵を振り返る機会を得たマンガ展だった。

おわりに

改めて漫画「ブラック・ジャック」の良さを振り返ることができた。
漫画の神様の原画を見れたのは、とても刺激的で良い思い出になった。

そんな刺激を受けて、前々から読もう読もうと思っていた漫画「火の鳥」を今年は読んでみよう。と決心したのであった。

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