はじめに
親の相続に備えて「相続税に強い税理士」を探す必要が生じた。情報収集から面談、家族への説明まで、多くの手間と時間がかかった。
この記事では、僕が実際に行動して得た学びや体験を体系的にまとめている。相続税申告に不安を感じている人、自分と似た状況にいる人にとって、何か参考になればと思って書き残しておく。
最初に直面した壁と不安
弟ことの発端は、弟が父親の土地に家を建てる話が出たことだった。これにより、急遽「相続対策ができる税理士」を探す必要が出てきた。
ただ、これが本当に大変だった。何もかもが未知で、強い不安が付きまとった。
- 僕自身は現在フリーランスだが、昨年まではサラリーマンで、税理士と関わった経験は皆無だった。
- 費用も高額になるため、失敗や損失への恐れが大きかった。
- 業界的に料金体系が不透明で、ブラックボックスになっているという話も耳にしていた。
- 探し方すら分からなかった。
- 税理士と話しても、内容の正しさが判断できず、常に不安だった。
ストレスが重なり、湿疹が出るほどだった。
すべての人が経験する話ではないかもしれないが、少しでも似た苦労をする人の役に立てればと思い、記録として残しておくことにした。
特に苦労した点
苦労したことは数多くあったが、特に厳しかった3点を挙げる。
相続税に強い税理士は意外と少ない
税理士は数多く存在する。しかし、その中で相続に本格対応できる税理士はごく一部だった。専門性が求められる分野であり、単純に人数が限られていた。
財産規模に合った税理士を探すのが難しい
相続の難易度は財産の規模や内容によって大きく異なる。自分の父親の財産規模を冷静に把握したうえで、適切な事務所を見つける必要があった。
税理士の中でも相続に強い人は少ないが、その中でもさらに「財産規模に合う」人を探さなければならず、これが本当に難しかった。
父とコミュニケーションを取れるかが最大の壁
僕の父は悪い人ではないが、極めて面倒な性格をしている。会話が得意ではなく、人間関係に難があるタイプだ。
知人に聞くと「悪い人じゃないんだけどね」と言われるが、それはつまり「関わると面倒」という意味である。
そういう父とやり取りしてもらえる税理士を探すのが最大の難所だった。
僕がいくら良い税理士を見つけても、父が「この人は嫌だ」と言えばすべてが水の泡。逆に、税理士側から「お父様の対応は難しい」と断られる可能性もあり、その不安は常に頭から離れなかった。
本来なら父自身が対応すべき話だが、「やりたくない」と言い張るため、息子の僕が進めざるを得なかった。
父に相続への関心や責任感が感じられず、それもまた大きなストレスだった。
相続税理士選びで重視したポイント
YouTubeや書籍など、あらゆる手段で情報を集めた。便利な時代だとは思うが、情報量が多すぎて逆に混乱もした。だが、複数の専門家が共通して挙げていた重要ポイントは、意識してチェックするようにした。
経験・実績
- 年間で相続案件をどれだけ扱っているか
- 通常、税理士1名あたりの相続案件数は年間2件ほどと言われている。それでは専門職として成立しないため、相続専門の税理士は非常に限られている。
- 財産規模に対する実績があるか
- 相続税の申告といっても数百万円の規模から、数十億円規模まで様々であり、税理士側の得意分野とマッチしていなければ対応できない。
- 実際に面談した際、印象的だったやり取りがあった。
- 「10億円以下までしか扱っていません。10億円を超える方は、海外に口座を持っているケースが多く、法律や手続きが異なるため、当事務所では対応できません」
- 「5億円以上の方は、うちには来ません。銀行などの紹介で、割引付きの税理士が紹介されるからです」
- マーケティングを考えれば当然である。全部を対応できれば理想だが、それだけで生きていけるほど、世の中は甘くない。
体制・チェック方法
- ダブルチェック体制があるか
- 財産規模が大きいほど複雑になるため、複数人で確認する体制が望ましい。
- 一人事務所であっても、ミスを防ぐ工夫があるか
費用の明確さ
料金体系については、非常に注意が必要だと強く感じた。
相続税の申告は、冠婚葬祭に近い業界構造になっている部分があり、料金がブラックボックス化されている事が多い。人生において数回しか発生しないイベントだからこそ、そこにつけ込んでくるような業者が存在する可能性がある。まさに「人生1〜2回しかないモノ系」に潜む罠である。
実際に面談を通して確認していく中で、個人事務所を除けば、ほとんどの税理士法人には「遺産総額ごとの料金表」が存在していた。一方で、個人事務所には料金表がない場合もあり、相手ごとに微調整して見積もっているようだった。
費用体系は主に以下の4つに分類される。
- 基本報酬
- 契約すれば必ず発生する固定費用で、だいたい10万円前後のことが多かった。
- 加算報酬
- 財産内容が複雑な場合に追加で発生する費用。たとえば、土地、未上場株式、絵画、著作権、海外口座などが該当するらしい。
- 成功報酬
- 僕が面談した事務所では、「更生の請求」の場合のみ適用されていた。
ちなみに「更生の請求」とは、申告した相続税が実は払いすぎだった場合、「訂正したので返してほしい」と申請するものらしい。
なんというか…この仕組み、「クレジットカードの過払い金」と雰囲気が似ているなと思った。相続が終わったあとに、「更生しませんか?」と電話をかけてくる業者もいるらしく、何かそういうビジネスが成立しているようだった。
- 僕が面談した事務所では、「更生の請求」の場合のみ適用されていた。
- オプション
- プランによって含まれる内容が異なるらしい。僕が面談した事務所では該当する例がなかったので、詳細は不明だが、場合によっては別途確認が必要になるだろう。
この4つの仕組みを理解しておかないと、料金面でトラブルになる可能性がある。
特に注意したいのは、知らないまま契約してしまうケース。
最初の見積もりでは納得していたのに、あとから料理やドレス、引き出物を追加して結婚式の総額がまったく違ってしまう…というよくある話と同じで、「最初に聞いていた金額と全然違うじゃん!」ということにもなりかねない。
距離感・コミュニケーション
多くのYouTube動画でも「最も重要」と強調されていたが、僕自身も実際に4人と面談してみて、まさにその通りだと感じた。
相続税の申告は、どんなにデジタル化が進んでも、今のところ人間に頼るしかない。ビジネスとして考えれば、結局は「人間関係」がすべてなのだ。機械に任せられるなら任せてしまえばいい。でも、現実的には税理士さんと面と向かってやり取りしなければ話が進まない。
だからこそ、以下の点は本当に重要だった。
- 対応が丁寧か。質問に対して真摯に答えてくれるか
- 高圧的な印象がないか
後述するが、実際に面談してすぐに「税理士いらないんじゃないですか?」と、嫌味とも冗談とも取れる発言をされたことがあった。正直ムカついた。本当に、こういうところで「相性の大切さ」を痛感した。
逆に、丁寧で誠実な方に出会った時は、それだけで救われた気持ちになった。
改めて「人」がどれだけ大切かを実感した。
対応してくれる人は誰か?
税理士の知識がなかった当初、僕は「税理士さんと契約したら、その人とずっとやり取りを続けるもの」と思っていた。
契約から手続き、完了まで、すべて一人の税理士さんが対応してくれる――そんなイメージを持っていた。
しかし、現実は違った。
税理士さんの”個人事務所”であれば、本人がすべて対応してくれるケースもある。だが、”法人(税理士法人)”の場合は話が変わってくる。
法人とは、会社である。会社という組織には分業体制がある。
相続税の申告においては、税理士さんは税務の計算や申告書の作成を担当し、“顧客対応は別のスタッフが行う”という体制が一般的だった。
これは冷静に考えれば当然の話である。
税理士という国家資格者は数が限られており、限られたリソースを税務処理に集中させたほうが、組織としては合理的だからだ。
顧客との面談や書類のやりとりは、税務知識とは別の「対人スキル」が求められる領域なので、専属のスタッフが対応したほうが効率的なのだろう。
実際、僕が面談した3つの法人のうち、2つは税理士さん本人が出てきたが、1つはスタッフの方だった。
最初は税理士さんだと思って話していたが、後で問い合わせたところ「税理士資格は持っていない」とのことだった。
もちろん、一定の知識は持っていると思うが、その場で資格の有無を明かさないことには、少し不安も残った。
ちなみに、法人で税理士さんが面談してくれた2件も、契約後の担当は「スタッフになります」と言われた。
また、法人の場合は複数の事務所があるため、スタッフが1~2年で異動することもあると言われた。
まあ、普通の企業と同じ構造なのだ。
税理士法人といっても、結局はひとつの組織であり、「会社」と変わらない存在なのだと、改めて気づかされた。
税理士のチェックリスト
面談中に質問漏れがないようにリスト化しておいた
追加の面談には1万円以上の費用がかかる場合が多いため、なるべく1回で済ませたかった。相続に関する不安や疑問を、あらかじめExcelで整理して持参した。
(※このExcelファイルはここに添付予定)
書面添付制度
面談を通して知ったことのひとつに、「書面添付制度」があった。
これは税理士が相続税の申告書に説明書面を添付することで、税務署からの問い合わせがまず”税理士へ先に届く”という制度である。
調べた限りでは、この制度を実施している税理士は全体の1割ほどと言われているらしい。つまり「9割は未提出」だという情報があった。
ところが、実際に僕が面談した4名の税理士はいずれも、この制度に対応していた。全員が「書面添付を実施している」と明言していた。
この結果を踏まえると、「9割未提出」という情報がどの時点の統計なのか、本当かどうかはわからなくなってきた。
もしくは、僕が運よく「きちんと対応している人たち」に当たっただけかもしれない。
いずれにしても、面談時にはこの点も確認すべきチェックポイントになると感じた。
実際に面談・検討した税理士
今回は、個人・法人あわせて4つの税理士事務所に問い合わせ、実際に面談を行った。その感想や印象を、できるだけ率直に記録しておく。
(1) 某税理士法人その1(紹介サイト経由)
税理士紹介サイトを利用して、最初に面談することになったのがこの法人だった。どんな経緯で候補に入ったのか、順を追って振り返ってみたい。
候補に選定した理由
- 税理士紹介サイトに申し込んだら、この法人を紹介された
- 紹介サイト内でも一番上に表示されていたので、広告費を最も出しているのだろうと推測された
事務所の特徴
- 担当者いわく、相続専門の税理士法人として全国ベスト3に入る規模とのこと
- グループ会社に司法書士など他士業が在籍し、連携体制が強み
- 相続税試算の費用は約50万円
- 個人の確定申告には対応していない(組織として利益が出にくいため)
- 料金やサービス内容がパンフレットに明確に記載されており、とても分かりやすかった
- 父の遺産総額についても「問題なく対応可能」との説明あり
担当者の印象
- フレンドリーな印象はなかったが、業務に徹した丁寧な対応だった
- 上辺は礼儀正しいが、本音が読みづらいスタイル
- 最後は僕が建物を出るまで丁寧にお辞儀をしていたのが印象的だった
全体的には、「無難に選ぶならここだったな」という感触だった。
100点満点ではないが、安定して70点以上は取ってくれそうな安心感がある。
何か問題が起きても、大きく外さない印象を持った法人だった。
(2) 某税理士法人その2(神奈川県内大手)
次に面談したのが、神奈川県内では大手とされる税理士法人だった。アクセスも良く、書籍も出しているなど、事前の期待値は比較的高かった。
候補に選定した理由
- 昔に読んだ相続関連の本を、この法人が出版していた
- 住まいからの距離が近く、気軽に面談に行ける場所にあった
事務所の特徴
- 担当者によると「神奈川県内で相続専門としてはナンバーワンの規模」とのことだった
- 相続税試算の費用は、10万円/30万円/相続税の半額という選択式。いわゆる松竹梅方式である
- 相続が発生した場合の報酬は、遺産の1%ほど
- 個人事業の確定申告は約30万円との説明だった
ここで少し引っかかったのが、割引の仕組みだった。
もちろん、ビジネスとして提携割引があるのは理解できるし、マーケティングとしてはよくある話だとは思う。
ただ、こういう「金額が変動する世界」に触れると、なんとなく世の中の闇を見てしまったような気分になる。
本来は普通の割引制度なのに、相続というお金の話だからこそ、少し構えてしまったのかもしれない。
逆に言えば、銀行や士業と提携している場合は、そこから紹介を受けることで費用も抑えられ、話もスムーズに進む可能性があるということだ。
担当者の印象
面談が始まって間もなく、担当者から「税理士いらないんじゃないですか?(笑)」という一言があった。
冗談だったのかもしれないが、これが本当に印象を悪くした。
その一言のせいで、会話が頭に入ってこなくなり、ただただ悲しい気持ちになった。
こちらは家族の将来のために時間を割いて、真剣に相談に来ている。
なのに、その気持ちを軽んじられたように感じて、「税理士いらなかったら今ここに来てないよ!!」と、思わず叫びそうになった。
あまりに気分が落ち込んだので、あとでその感情を伝えたところ、「嫌味ではなかった」と説明された。
聞けば、税理士の世界では「1時間無料面談」と書いてあるのは、変なお客さんを早めに切るための防御策らしい。
たしかに、他の事務所でも「1時間」と書かれていても、実際は1時間半近く対応してくれた。
「時間は気にせず何でも聞いてください」と言ってくれた事務所もあった。
そういった前例があるからこそ、この対応はなおさら残念に思えてしまった。
他にも、服装や動作がどこかナヨっとしていて、前回のキレのある法人の印象が強かった分、余計に悪目立ちしてしまった。
最終的に、この法人を候補から外した理由は「人間関係への不安」だった。
面談の内容や費用面では、父親の状況に最も合っていると感じた。
けれど、妻から「これからも同じようなことでイライラするかもしれないよ」と助言を受けて、僕もそうだなと思い直した。
どれだけサービス内容が良くても、長く付き合う中でストレスが積み重なるなら意味がない。
僕自身が安心して進めていける相手であることが、やはり一番大切なのだと実感した。
(3) 某税理士法人その3(不動産会社からの紹介)
3件目は、懇意にしている不動産会社からの紹介だった。
個人的な付き合いもある担当者からの紹介だったため、安心感もあり、他の事務所とは少し違った経路での接点となった。
候補に選定した理由
- 懇意にしている不動産屋からの紹介だったため、信頼感があった
事務所の特徴
- 相続税試算の費用はまさかの0円。正直「なんだこれ?」と疑ってしまったが、実際には不動産屋側が費用を負担してくれているとのことだった
不動産屋は税理士に仕事を依頼している関係で、その分で利益を出しているらしい。だから顧客から直接費用を取る必要がないのだとか
- 個人事業の確定申告の費用も約20万円と、他と比べて安かった
これも、不動産屋が税理士事務所のスタッフのような役割を一部代行することで、全体の工数が減り、その分安くなる仕組みらしい
担当者の印象
担当してくれたのは、70歳手前くらいのベテランの税理士の先生だった。
会う前は「偉そうな人が来たらどうしよう」と構えていたが、実際にはとても礼儀正しい人だった。
ただ、全体として「興味はなさそうだな」という空気は少し感じた(苦笑)
とはいえ、これは悪い意味ではなく、実際の業務は法人と不動産屋が主導して進めるため、先生自身は現場に深く関わらないスタイルなのだと思う。
最終的に、ここに決めることにした。
理由は明確で、費用が圧倒的に安かったこと。そして何より、父のことを知っている不動産屋が間に入ってくれるため、コミュニケーションのトラブルを最小限に抑えられると判断したからだった。
正直なところ、「もしダメだったら、また変えればいいか」という気持ちもあった。
相続税の申告は一度きりの大きな手続きに思えるけれど、仮に途中で問題があっても、対応や修正ができないわけではない。
今回の選択は、今の状況と父親との関係性を考えたうえで、最も現実的で進めやすい判断だったと思っている。
(4) 税理士事務所(個人事務所)
最後に面談したのは、自宅の近所にある個人事務所だった。
法人ではなく、ひとりで切り盛りしている税理士さんで、立地的にもアクセスが非常に良かった。
候補に選定した理由
- 自宅から自転車で10分程度の距離にあり、気軽に足を運べた
- 面談した他の3件がすべて法人だったため、比較のためにも個人事務所の対応を見ておきたかった
事務所の特徴
- 個人事務所でありながら、相続案件を扱っている点が珍しかった
- スタッフはおらず、すべてを一人で対応しているスタイル
- 元々は大手法人に勤めていたが、「お客さんと最後まで関われないのが嫌だった」という理由で独立したとのことだった
この話を聞いて「なるほどな」と思った。
ちょうど大手法人の税理士とも面談していた時期だったので、その言葉の背景にも納得感があった。
担当者の印象
とにかく優しい方だった。
以前、別の面談で心ない一言をかけられた直後だったこともあり、その優しさが身に染みた。
僕が事前に用意していた資料も、すべて丁寧に目を通してくれた。
対応も落ち着いていて、誠実さがにじみ出ていた。
もしこれが自分自身の相続だったら、間違いなくこの人にお願いしたいと思えた。
ただ、父の相続となると話は別だった。
父の財産規模を考えると、ひとりで全てを処理するのはやや不安が残った。
また、父のように少し扱いづらい性格の人と、あの優しい税理士さんがうまくコミュニケーションを取れるか…そこにも不安があった。
正直に言えば、こういう誠実な税理士さんには、もっと真面目で協力的な人たちの案件を担当してもらいたいと思ってしまった。
父のように相続に対する関心も低く、協力的でない人のために時間を割いてもらうのは、どこか申し訳ない気持ちがあった。
規模や対応内容も、普段この方が扱っている案件とは少し違うようだった。
無理をしてお願いするよりも、得意な分野で余裕を持って働いてもらったほうが、税理士さんにとっても良いのではないかと感じた。
最終的に依頼した税理士と理由
4つの税理士事務所と面談した結果、最終的に依頼したのは「某税理士法人その3(不動産会社からの紹介)」だった。
複数の候補を比較検討する中で、価格や体制だけでなく、父との関係性や現実的な進行を重視して決定した。
選んだ税理士
某税理士法人その3(不動産会社からの紹介)
選定理由
- 相続税試算の費用が無料だった(他社では10~50万円前後が一般的)
- 個人事業の確定申告費用も、他の事務所に比べて安かった(約20万円程度)
- 不動産会社が間に入ってやりとりしてくれるため、全体の負荷が大きく軽減される
- 父親が税理士スタッフと会わなくて済むので、新しい人との関係構築を避けられる
- 書類の受け渡しも不動産会社を通じて行えるため、こちら側の準備や連絡の手間も少ない
- 父との関係性や性格を踏まえても、最も現実的に進められる体制だった
冷静に考えれば、完璧な税理士など存在しない。
どこかに妥協点を持ちつつも、「今この状況でベストな選択肢はどこか?」と考えた時、自然とこの事務所に落ち着いた。
父というやや難しい存在を踏まえたとき、第三者が間に入ってくれる体制は、本当にありがたかった。
まとめと気づき
- 税理士と一口に言っても千差万別で、相続を専門にしている人は一部に限られる。相続案件に対応できる税理士を見つけることが重要だった。
- 税理士選びでは、費用や人柄、体制だけでなく、自分たちの財産規模に合っているかどうかも大きな判断材料となった。
- ネットの口コミやランキングでは伝わらない「現場の温度感」は、実際に面談してみて初めてわかる部分が多かった。
この記録が、これから同じように「相続税理士探し」に取り組む誰かの助けになれば嬉しいと思っている。