3月のライオン 18巻 -感想- | 桐山くんの成長と島田八段の覚悟

3月のライオン, 18巻, 漫画, 感想 漫画
この記事は約7分で読めます。
スポンサーリンク

ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!

📝 はじめに

どうも、明るい物語より憂鬱になるような暗い物語が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。
3月のライオン 18巻」 の感想を書き残す。


📘 この巻について(概要)

物語の概要と、読んだ理由を簡単にまとめておく。

📖 あらすじ

桐山くんVS 島田八段の対戦

💡 読んだ理由

この作品を知ったきっかけはアルバイトの先輩だった。
桐山くんみたいな性格の先輩が貸してくれた。

ハチミツとクローバーが好きだったので、作者様(羽海野チカさん)の作品を読んでいる。

今Wikipediaをみたら、本当か嘘かわからないけど、それなりの年齢なので驚いた。
この年齢でこれだけ精神が消耗しそうな内容をかけるのは、とても体力がある方だと尊敬する。
漫画家ってやっぱし体力ないとダメなのかな…w

将棋も好きである。書いてある戦法がわかるわけではないけど、小学校時代は遊んだりした。
そんなわけで継続的に読んでいる。

前巻: 3月のライオン 17巻 -感想-


💭 感想まとめ

シーン単位やキャラごとに感想を語る。

🌀読後の感想

  • 物語が1冊に上手にまとめられた巻だった。
  • 将棋が主な内容だった。
  • 何かを極めようとした人間だからこそ観える景色なんだろうな。
  • えっ、次で完結するの?という驚き。

📖 各話ごとの感想

各章の感想を書いていく。

以下で引用する章タイトルは『3月のライオン』(羽海野チカ 著)から引用。
感想・批評は僕自身のものである。

📘 #195

1年以上発売が空いているので、毎回思うわけだが、どこから始まるんだ?と思うわけだが、今回は屋上から始まった。

桐山くんと林田先生の屋上シーン。
学園モノといえば屋上。この漫画は将棋漫画と同時に学生漫画なんだな。と思い出させる。

屋上でカップヌードルとおにぎりを食べる二人。

冒頭から飯テロはやめてください(笑
僕は日中は育児と仕事で忙しいので、朝の5時に早起きして、ご飯を食べずに、この本を読んだ。とても読んでいてお腹が空く描写だ。
空腹で村上春樹さんの小説と、羽海野チカさんの漫画は読んではいけない。と学んだ。

📕 # 197-198

空き家と記憶から、三日月堂の拡張計画を察知する桐山くん。
記憶からファイルに貼ってあるラベルの不動産を思い出すのが怖い。
ドラマでシーンを巻き戻す描写みたい。
将棋のプロって、こんな感じの人ばっかしなの?!笑

「どらオム☆サンド」が美味しそう!!

見かけないお菓子だけど、これは実在するのかな?

ふと、テレビで「名探偵コナン」の作者・青山剛昌先生が出演していて、漫画に描かれるトリックは自分で試す。と言っていて、実際に試すシーンがテレビで放送されていた。
羽海野チカ先生も、いろいろなお菓子を書いているが、これは実際にあるものなのだろうか?それとも自分で試して作っているのか?と気になった。

桐山くんがお菓子を頑張って売る”ひなちゃん”の姿にカッコいい。という感情を抱いていて、そういえば自分は妻をカッコいい。と思ったことは一度もないな。と気付いた(苦笑
別にカッコいい必要は無いんだけど、カッコいいと思わない原因は何だ?と、ついつい考えてしまった。
(まあ、妻も僕に対してカッコいいと思っていないと思うけどね(苦笑)

会いたい気持ちを抑えるために、お菓子つくりに熱中するのは、子供らしいな。と思った。
キュンキュンする。

おじいちゃんの家の2階にする。って書いてたけど、本当にするのかな?ネタかな?笑

📗 #199

島田八段の真面目?芯を通す?キャラが描かれていたね。
自分の対戦よりも、配達員さんの予定や、落とし物した人の心配とかしちゃう性格が、島田さんの桐山くん達への面倒見の良い性格を思い出せてくれるね。

ふと、どうして8段なのに、こんなボロい家に住んでいるんだろう。と冷静に考えてしまった。
彼女と住んでいた思い出の場所だから?
田舎が懐かしいから?(田舎だってキレイな家はあるだろうから、この考えは失礼な気がする)

朝飯が毎日同じでも嫌じゃない。という心理描写に、共感してしまった。
僕も毎日同じものを食べている。落ち着く。まあ、人間は変化を嫌うからね。
でも、納得しながら気付いた。それって島田さんのようなオッサンになった。という証拠なのでは?!笑

📙 #200-206

桐山くんの怒る表情は、島田さんが桐山くんを挑発?翻弄?するのではなく、作者の羽海野チカさんがそういう表情を描いてみたかったから。な気がした。
悪党は作者の羽海野チカ先生でしょ!!笑

小学生時代の桐山くんのほうが大人だった。っていうのは解説は笑ってしまった。
もはや島田さんはお兄さん?を通り越して、お父さん目線な気がした。

静かな鬼と書かれている部分が、映画『鬼滅の刃』をみたばっかしなせいか、鬼滅の刃に登場する愈史郎に似ているように見えてしまった。

勝負の世界の葛藤は、もう平々凡々な僕にはまったく理解できなかった。
ただ、多大なものを犠牲にして、何かに没頭して勝ちを追い求めようとするキャラたちの心情へは惹き込まれていく。

海の上にたくさんの並んだ将棋盤。そしてその将棋盤が崩れていき、なぜか周りをカモメが囲む描写が、とても好きだった。
これは自分が踏み進んできた将棋盤が崩れていて、後に戻れない。という意味なのだろうか?それとも、これから踏み進んで渡ろうとしていた将棋盤が崩れていっている。という意味なのだろうか?

ゾーンに入った島田さんと初めて対峙して、桐山くんは本当の勝負師としての島田さんに気づく…。
これは桐山くんが成長した。ってことだよね。強くなっている。ってことだよね。

追い詰められて、浮かんだ姿が彼女である「ひなちゃん」である。

あぁ、島田さんと桐山くんは対比なんだな。と思った。

彼女を失って強くあり続けようと将棋を指す島田八段と、彼女を得て諦めずに将棋を指す桐山くん。そんな気がした。

島田さんの駅のホームへ向かう描写はカッコよかったね。18巻の島田八段は本当にカッコよかった。
どうして人は、何かを「人生の終着点」とか駅のホームで例えるのだろうか?
あと、自分は都心に行って現物を観たことがあるので、18巻の駅や線路の描写を鮮明に思い浮かべられた。でも、この土地を行ったことがない人は、どんな風に思いながら、このシーンを読むのかな?と興味が湧いた。

📘 #207

島田八段が桐山くんとの戦いへの心情を吐露している。

57分のペナルティが原因だったかもしれないけど、それを後悔しない選択肢を選んだ。過去の自分を認めているのが良いよね。

切羽詰まった時に、自分の軸を変えずに自分を信じて生きること。の大切さ、諦めずに継続することの秘訣なのかな。強い人が強い理由なのな。と思った。

📕 # 208

「指運」という言葉を初めて知った。
意味を知って、なるほどね。と思った。

勝っても嬉しくさせないのが、ネガティブオーラ全開の3月のライオンらしさを感じた。でも、そこが3月のライオンの好きな部分なんだけどね!

桐山くんの心情を完璧に理解するひなちゃんが彼女を通り越えて、もう両妻レベルである(笑

天才でちょっと変わった人、普通の人?みたいなモードに変えてくれるのがヒナちゃんなんだろうね。

🧑‍🤝‍🧑 キャラ別の感想

各キャラの感想をざっくり語る

桐山くん

物語当初の陰キャからキャラが変わりすぎて、もうどんなキャラなのかよくわからなくなった。勝負師を除けば人の温かみを知って普通の人になってしまった?!


🔮 おわりに・次巻への期待

作者様のあとがきを読んで驚いた。はあ、、、なんと次巻でクライマックスなの?!
この物語は何も解決していないような気がするんだけどな…!?

でも、何かを解決しないといけない。なんてルールもないからな。そもそもどこ目指していたのか未だに全然よくわからない!!(苦笑

そういえばXの投稿で気付いたのだが、作者様って60歳なんですね。
年齢から察すると、自分で終わらせられる時に自分で終わらせたい。って気持ちは、作者様に比べれば全然若い僕だけど、年々できることのスピードが遅くなることを実感している僕としては、とても理解できるあとがきの内容だった。

最終巻は2026年を越えて2027年になりそうな気がするけど、楽しみに待とうと思う。

この3月のライオンを読んで精神が削られる間隔が、楽しくてしょうがないんだな。と、3月のライオンを久しぶりに読んで実感した。


タイトルとURLをコピーしました