ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!
📝 はじめに
どうも、ファンタジーといえば『ラグナロクオンライン』を思い出す隣の鈴木(@next_suzuki)です。
『葬送のフリーレン 4巻』の感想を書き残す。
📘 この巻について(概要)
物語の概要と、読むきっかけを簡単にまとめる。
📖 あらすじ
エルフのフリーレンと人間のフェルンが、魂の眠る地(オレオール)があるとされるエンデを目指して旅を続ける。
旅の途中でザインが仲間に加わり、フリーレンたちは魔法都市オイサーストを目指す。
💡 読んだ理由
アニメが面白かったからである。
シーズン2まで一気に観てしまった。続きが気になったので漫画を読むことにした。
💭 感想まとめ
シーン単位やキャラごとに感想を語る。
感想・批評はすべて僕自身の主観である。
🌀読後の感想
- ザインがパーティーに加わっていた期間が短くて驚いた。こんなに早くパーティーから離脱する漫画って他にある?!
- 戦闘シーンは少なめで、フェルンとシュタルクの青春?恋愛?のような描写が多く、ホッコリした
📖 各話ごとの感想
各話について語るよ。
以下で引用する章タイトルは『葬送のフリーレン 4巻』(山田鐘人, アベツカサ)から引用。
📘 第28話
フリーレンのパーティーにザインが加わる話。
シュタルクとザインは賭けに負けて、身ぐるみを剥がされてしまう。
ここで、剥がされた物の回収方法がアニメと漫画で違うことに気づいた。
アニメではタダで返してもらっていたのに、漫画ではセールになっている。かなり忠実なアニメ化だと思っていたけど、こういう細かい違いもあるのね。
フェルンがシュタルクの服を持つ時の持ち方も面白い。
まるで汚物を触るような嫌そうな感じがヒシヒシと伝わってくる。
思春期の娘がお父さんのパンツを嫌がるみたいで、年頃の女の子っぽさがよく出ているw
ザインのダメなところを列挙して「破戒僧」と表現するのも面白い。
さらにフリーレンが、「じゃあ真面目な僧侶ってどんな人?」みたいなツッコミを入れる。
その答え合わせをするように、後半では真面目なザインの兄が登場する。
ハイターとの過去話を見て、なんて弟思いの兄なんだ!と感動した。
真面目な僧侶とは、このことだよ!!
『葬送のフリーレン』は、こういう1話の中での小ネタの対比や、後から答え合わせをするような構成が本当に上手い。
そして、「汚い大人」を公言するザインに対して、フェルンがちょいちょい冷たい反応をするのも面白い。
旅の目的地が「天国」だと聞いて、ザインが「勝手に行けるでしょ」みたいなことを言う。
それに対してフェルンが、「汚い大人のあなたが行けるんですか?」みたいに返すやり取りはシュールで笑ってしまった。
これがシュタルクやフリーレンだったら凹んだり泣いたりするけど、大人のザインは冷静に「何だコイツ?!」みたいに言い返す。
ザインが加わったことで、フェルンの思春期っぽい言動に逆にツッコめる大人が入り、パーティーの会話のバランスがかなり良くなったと思う。
📕 第29話
フェルンの誕生日に、シュタルクと痴話喧嘩する話。
ザインがフェルンに、フェルンの誕生日プレゼントを選ぶように伝える。
その後のフェルンの表情や反応から、ザインは、以前フェルンがシュタルクへのプレゼントをどう選んだのか、そしてフェルンがその思い出を大切にしていることまで察している。
なんだこの漫画?!
ザインを通して、恋愛の教科書みたいなことまで描いていないか?!
読んでいる青少年たちに乙女心を教えようとしているのかw
ザインが、フェルンがフリーレンではなく自分に相談してきたことを不思議に思うのは普通だよな。
でも、フリーレンも「ガキだから」とすぐに理由に気づいているのが笑える。
フェルンは、ハイターと同じ僧侶であるザインに、どこかハイターを重ねて相談したのかな。
この回で、ザインがフェルンとシュタルクの仲介役みたいな立ち位置になったね。
フリーレンがザインを、ハイター以上の破戒僧みたいに言うのも面白い。
貶しているようで、むしろ褒めているよね(笑)
そして、ハイターの「大人の振りをしているだけ」というような言葉は、たしかにそうだなと思った。
特に自分に子どもが生まれてから、そう感じることが増えた。
例えば、お盆に実家へ帰ると、母親から「あんたは休んでな」と言われて本当は甘えたいけど、自分の子どもの前ではしっかりしないと!と思ってしまう。
結局、僕も「大人の振り」をしているだけなのかもしれない。
そして、「ハイターを誰が褒めてくれるのか」という話は、以前の話(2巻の24話)にもつながっている。
女神様の代わりに自分がハイターを褒めると言うフリーレンは、やっぱり優しい。
その思い出を踏まえて、今度はザインのことも褒めるのが良いね。
最後の「年上のお姉さんが良かった」というザインのボケも好き。
フリーレンは確かに年上のお姉さんで間違ってはいない。
完全に間違いではないところが、じわじわ面白いw
📙 第30話
鏡蓮華のアクセサリーの話。
アイゼンが「自由落下程度なら無傷」という設定が面白い。
アイゼンの屈強すぎる設定が、どんどん増えていく。
物語が終わるまでに、いったいどれだけ増えるのだろうか?笑
フェルンのシュタルクへの態度は、強弱の緩急があるから良いよね。
シュタルクのことをバカにしているかと思えば、もらったプレゼントを大切にしようとしていることが伝わる。
こういうところが良い。
フリーレンは、ヒンメルからもらった鏡蓮華の指輪を失くして困っていたけど、魔法のおかげで無事に解決!!
まさか「失くした装飾品を探す魔法」まで存在するとは……。本当にこの世界の魔法は便利すぎるw
何でも「魔法で解決」ができそうである。
でも、こういう物語に都合が良い魔法が読者に許されるのは、「失くした装飾品を探す」という、物語のパワーバランスを壊さない能力だからなんだと思う。
これが「誰でも倒せる最強の魔法」みたいなものだったら、戦闘そのものが成立しなくなる。
便利だけど、物語を壊すほど強くはない。
この絶妙なラインを突く魔法の設定が、『葬送のフリーレン』は本当に上手いと思う。
そして、フリーレンがヒンメルから指輪をプレゼントしてもらった過去話も良い。
ヒンメルの表情を見ると、鏡蓮華の花言葉である「久遠の愛情」の意味を知っていたことが伝わってくる。
言葉で説明しなくても、表情だけで気持ちが伝わる。
こういう表現ができるから、漫画ってスゴイよなと改めて思った。
📕 第31話
呪いの原因である魔物を退治する話。
ここで「呪い」について説明される。
確かに、ファンタジーものといえば「呪い」は鉄板の要素だよな!
でも、今までRPGやファンタジー作品で「呪い」という言葉を何も考えずに受け入れていた。
それを「人類がまだ解明できていない魔法」と言語化されていて、なるほど!と感動した。
そしてザインは、すぐに呪いの原因を特定する。
この回では、ザインが僧侶としてかなり優秀であることが描かれている。
一方で、フリーレンのことをまだ何も知らないからこそ、判断を躊躇するのも普通の感覚だと思う。
でも、過去にハイターから聞いた「フリーレンが何を考えているか分からない」という話を思い出したことで、無事に魔物を退治する。
28話でハイターがザインの兄に「弟に冒険の話でも聞かせて帰るか」と言っていたけど、まさかその話がここで活きるとは思わなかった。
こういう何気ない過去の会話を後の展開につなげるのは、本当に物語構成が上手いと思う。
📗 第32話
オルデン卿がシュタルクに「ママの許可」と言うのは、完全に小馬鹿にした煽りで笑ってしまった。
オルデン卿が、もともとはシュタルクと同じ一族だったという設定も、いかにもファンタジーものらしい。
さらに、シュタルクに剣技を教えようとした時、手の震えから過去に何かあったことを察して声をかけるのが優しい。
てか、この漫画は、他人の気持ちや事情を察するのが得意なキャラと、まったく察しないキャラの差がかなり激しい気がする。
まあ、そのくらい極端なほうが読者には分かりやすいんだけどね。
一番驚いたのが、ダンスのシーン。
アニメでは2〜3分くらいかけて描かれていて、個人的にも見惚れてしまった大好きなシーンだった。
それが漫画では、ほんの数コマしかない。
えっ、この数コマからアニメーターの人たちは、あのダンスシーンを作ったの?!と驚いた。
漫画しか読んでいない人には、このシーンだけでもアニメで観てほしいくらいである。
でも、冷静に考えると、あのダンスは動きや音楽があるアニメだからこそ映える表現なんだろうね。
📙 第33話
フリーレンが、昔からの友人であるドワーフと再会する話。
ドワーフの寿命が300年と知って驚いた。
しかも、フォル爺は400年も生きているらしい。
アイゼンはいったい何歳なんだ……。
フォル爺が、亡くなった妻の顔も声も思い出せなくなっているという話は、僕も少し共感できた。
僕もアラフォーになって、7歳の時に亡くなった祖母の声を思い出せなくなってしまった。
だから、フォル爺が「忘れたくない」と語る気持ちは少し分かる気がした。
そんな妻の記憶を失いかけているフォル爺が、フリーレンたちとの別れ際に「妻の夢を見た」と語る締めも良い。
たしかに、普段は思い出せないのに、夢の中では急に昔の記憶が蘇ることってあるよね。
人間の脳って、どういう仕組みなんだろう。
少し切ない話だったけど、最後はちょっと明るく終わってホッコリした。
📘 第34話
戦士ゴリラの手がかりを探す話。
銅像が出てきた!と思ったら、3巻で登場したクラフトで驚いた!!元々は僧侶じゃなくて、戦士だったの?!
以前から自分の過去について少し含みのある語り方をしていたけど、ここにつながってくるとは思わなかった。
それと、「僧侶アゴヒゲ」ってすごい名前だなと思っていたけど、名付け親がまさかのハイターだったとは……。
こんなところまで、ハイターとザインが過去に会っていた設定を活かしてくるとは思わなかった。
こういう何気なく出てきた設定を、後の話でちゃんとつなげてくるところは本当に上手いと思う。
📕 第35話
寒波が過ぎ去るのを待つ、小休憩の話。
喧嘩するフェルンとシュタルクを仲裁するザインが本当にうまい。
二人を別々にして理由を聞き、飲み物まで渡して落ち着かせる。喧嘩した子供を仲裁する時のお手本みたいで、本当に頼れる大人だなと思う。
そして、仲裁が終わった後の「付き合っちゃえよ」というツッコミは爆笑すぎる。
アニメで観た時もかなり好きなシーンだったけど、漫画で読んでもやっぱり面白い。
ここで、フリーレンがザインを旅に誘った理由も明かされる。
ザインがパーティーを離れる流れだからこそ、ここで一区切りとして答え合わせをするような会話が入るのも良い。3巻の第27話で出てきた「同族嫌悪」の意味も、ここで改めて分かる。
ヒンメルに背中を押してもらった過去の自分と、今のザインを重ねていたわけだね。
1巻の第2話から続いている、「過去から学んだことを今に活かす」というフリーレンの姿勢が、ここでもブレずに描かれているように感じた。
そして、ザインがフリーレンたちと別れた後のセリフも好き。
パーティーから離れたという現実を、一言で実感させるようなセリフだった。
アニメで聞いた時も、「ザインは本当にパーティーから抜けたんだな」と実感できて、印象に残っているセリフの一つである。
📕 第36話
フェルンが風邪を引いた話。
フリーレンがフェルンの手を握ると、フェルンから「子供扱いしないでください」と怒られる。
それに対してフリーレンは、フェルンのことを今でも「子供」のように思っていて、それはこれから先も変わらないと語る。
まるで母親のようである。
今までは、フリーレンはフェルンの「師匠」として描かれることが多かったけど、今回は「母親」のような立場が強く描かれていたね。
一方で、フェルンに怒られたあと、「どうすれば良かったのだろうか」と悩むフリーレンの不器用さも良い。
人の感情をうまく理解できない自分を自覚しながら、それでも相手のことを考えようとしているところがフリーレンらしい。
そこでシュタルクが、「自分がいたから恥ずかしかったんじゃないか」と助言するのも優しい。
フリーレンが分からない部分を、シュタルクが自然に補っているのが良かった。
📕 第37話
魔法都市に到着し、いよいよ試験が始まる。
フリーレンが寝転がった時、フェルンのおっぱいで空が半分しか見えないという、4巻のちょっぴりエロネタ。
今巻も少年誌らしい、ちょうどいいラインのエロであるw
ただ、この描写は漫画よりもアニメのほうが分かりやすかったなと思った。
漫画だと、少し伝わりづらかった。
資格がないフリーレンを慰めるヒンメルに、過去のフリーレンはかなり無慈悲な言葉を返す。
その時のヒンメルの表情が、読んでいてちょっと辛い。
でも、その後フェルンがヒンメルと似たようなことを言った時、フリーレンは昔のような言葉を返さない。
フリーレン自身がその思い出をどう受け止めているのかは分からないけど、以前よりも少し感情面で成長している、という描写なのだろうか。
冒頭でフリーレンを「老魔法使い」と表現して拗ねさせていたけど、その後の試験でも別のキャラから「老魔法使い」と言われる。
客観的に見ても老魔法使いなんだw
こういう小ネタを後からもう一度拾ってくるところが、『葬送のフリーレン』は面白くて好き。
ユーベルというヤバそうな魔法使いが登場し、よりによって真面目なフェルンと同じパーティーに。
はてさて、どうなる?というところで終わった。
🧑🤝🧑 キャラ別の感想
各キャラの感想をざっくり語る
ザイン
3巻では「汚い大人」みたいな印象だったけど、実際にパーティーへ加わってみると、とても頼れる大人だったね。
僧侶としての戦闘面も優秀だったし、フェルンとシュタルクの痴話喧嘩を仲裁したり、二人をうまく導いたりと、精神面でもかなり頼れる存在だった。
自分も、こんな風に若い人を導ける大人になりたいなと思った。
それにしても、まさか1巻以内でパーティーを抜けるとは思わなかった。
アニメで観ていた時は、もっと長く一緒に旅をしていた印象があったので、漫画を読んで「こんなに短かったの?!」と驚いた。
それだけザインは、短い期間でも、フリーレンたちのパーティーに欠けていた「頼れる大人」という役割をしっかり補っていたんだと思う。
在籍期間以上に存在感のあるキャラだった。
アニメではまだ描かれていないけど、いつか戦士ゴリラと一緒にまた登場してほしい!
🔮 おわりに・次巻への期待
4巻は、ザインが中心の物語だったね。
パーティーへの加入から離脱までを、わずか1巻の中で描き切っていることに驚いた。
短い期間だったのに、ザインというキャラクターの魅力や役割がしっかり伝わってくるのは、物語構成が上手いからなんだろうなと思う。
ザインが加わったことで生まれた、フェルンとシュタルクとのやり取りも面白かった。
これまでの冒険で描かれてきたハラハラやワクワク、ヒンメルたちとの思い出話とはまた違って、若い二人を大人のザインが見守ったり仲裁したりする面白さがあった。
そして、ここからは「一級魔法使い試験編」。
アニメでは1クール近く使っていた印象があるので、長い物語になることは知っている。
ここからはテンポよく読み進めていきたい。
📚 関連リンク
⬅️ 前巻(3巻)の感想はこちら


