「地道力[新版] 目先の追求だけでは、成功も幸せも得られない!」(著者:國分利治さん) の感想。
読んだ理由
知人にオススメされた。
あらすじ
フランチャイズの美容室HAIR & MAKE EARTH(ヘアメイクアース)の代表取締役である國分利治さんが書いた本。
自身の体験談に基づいた成功論を語っている。
この本を読む前の僕
去年、仕事の内容が変わった。
最近、仕事に失敗している。
今週も注意されたばかりだ。
どうすれば仕事で成功できる?
この問いのヒントを求めていた。
感想
素晴らしい1冊だった。
私が求める本だった。
色々なセリフで、
僕の身体に稲妻が落ちた。
通勤中に思わず、
泣いていた気がする。
花粉症のせいかもしれない。
本のセリフに影響されたせいかもしれない。
悩みが解消された。
それも現状の「仕事に失敗」
だけではない。
これからの「仕事への向き合い方」について、
考える事ができた。
「自分を変える」
ヒントを得る事が出来た。
作者像
最初は作者の自己紹介文。
冒頭から引き込まれた。
フェラーリに乗るのは、部下に夢を持たせるため。
酒の家では飲まない。
飯は1食。
その合理的な思想に、とても共感が持てた。
矢沢永吉が自分を支えてくれる「つっかえ棒」
人間味があって良かった。
僕にも支えがある。B’zだ。
とても共感が持てた。
そんな共感から、
この作者の意見に素直に耳を傾けよう。
と僕は決心して読めた。
覚悟(勇気)
作者の経営者になるための決意、覚悟が書かれていた。
僕に足りないのはこれだ。
目標へ向かっての進む覚悟が足りない。
その1歩を踏み出す勇気が足りないのだ。
一番欠けているものはこれだ。
それに気づき稲妻に打たれた気分だった。
何かを犠牲にしなければならない
何かを得るためには、何かを犠牲にしなければならないのです。何も犠牲にしないで欲しいものを得ることはありえません。
引用:地道力[新版] 目先の追求だけでは、成功も幸せも得られない!
気づいたことの1つ目。
僕は仕事のために犠牲しているものが少なすぎる。
例えば、
接待ゴルフ
接待キャバクラ
勉強会
転勤
昨今では古臭いのかもしれないが、
成功者は、このような付き合いを我慢して行っている。
僕はしていない。我儘だから。
進撃の巨人で「何かを変えることのできる人間がいるとすれば、その人は、きっと…大事なものを捨てることができる人だ」
鋼の錬金術師で「人は何かの犠牲なしに何も得ることはできない。
何かを得るためには、それと同等の代価が必要になる。それが、錬金術における等価交換の原則だ 」
と同じである。
僕は23歳の時に転職した。
それからは最初の1年は仕事を頑張った。
しかし、その後は趣味に没頭した。
誰もが僕を
「趣味があって良いね。」
と羨んでいる。
と思っていた。
僕はその言葉に自信を付けた。
ただ、僕は仕事を疎かにした。
仕事を犠牲にして、趣味に費やした。
後悔はしていない。
ただ、その結果が今だ。と思っている。
大半の知人は、結婚して家庭を持った。
仕事も僕より成功している。
独立、本部勤務などなど
かたや僕は、
仕事に失敗している。
圧倒的な実力不足。
これでは人も守れない。
信頼も得られない。
ピンチになって気づいた。
自分のマズイ状況に。
今、自分がやるべきことに気づいた。
「自分を変える必要がある」
休まない派
技術がないから休まなかった。
それが評価された。
と書いてあった。
僕にはこの意味がわかる。
20歳から23歳まで働いた。
大半を終電まで働いた。
ただ、休日は休んでいた。
たまに休日出勤があるくらいだった。
ほぼ無遅刻無欠席だった。
1年目の時に部旅行で初めて有給を取得した。
当時の上司に「すみません、明日は休みます。」と言った。
「すみません、って言うなら休まなきゃいいのに。」と言われた。
僕はその後、約2年間は1回を除いては有給は使わなかった。
(この1回は9年働いた中で最大の失敗に伴うものである。)
別の上司に「せっかくだから有給を繋げなよ。」と言われた。
その時、はじめて有給を使えた。
世間一般で言えば、社畜なほうだった。
血便が止まらなくなり、このままではマズイ。と思って辞めた。
真面目にコツコツ働いた結果、23歳にして貯金は400万円以上あった。
話はそれたが、
僕は真面目に働いていたので上司に評価された。
「器用じゃない、手際は悪いけど、お前は地道にコツコツやる。だから信用できる。」
そうやって褒めてもらった。
この作者が伝えたい意味がわかった。
この本で昔の自分を思い出した。
そして、今の自分は違う。と、
気づいた。
今は趣味に溺れている。
自由には責任を伴う
「自由」には「責任」が伴う。
と書いてあった。
僕は自由が好きだ。
すごい自己中心的だ。
と自覚している。
小学校のときなんてひどかった。
今思えば、とても恥ずかしい。
しかし、
今の僕には「責任感」がまったくない。
30歳なのに、この責任感のなさは僕自身があきれている。
そして、なぜ「責任感」がないのか?
それは、
今の仕事に没頭する(覚悟=勇気)がないからだ。
それに気づいた。
僕の脳内に稲妻が落ちた瞬間だ。
それを見透かしたように週末に
「自分の仕事にしよう。って気持ちが足りないよ。」と言われた。
そりゃあ、そうだ。思ってないのだから。
これが僕のマズイところだ。
計画性のない人
成功できない人とは、二十代、三十代なんに「人生、思い通りにいかない」と嘆く人です。人生に計画性のない人です。もっと具体的に言えば、長期的スパンで人生を考える事ができない人です。
引用:地道力[新版] 目先の追求だけでは、成功も幸せも得られない!
僕は自分の人生に「後悔」はしていない。
ただ、
「人生、思い通りにいかない」と嘆く点が1つだけある。
それは20代で結婚できなかったことだ。
たしかに僕の人生は計画性に欠けている。
23歳までは仕事で目的があった。
「3年で仕事を辞める。資金を貯めて投資をする。」
ある事がキッカケでこれは辞めた。
そんな簡単な夢だった。
今の僕には明確な目的がない。
長期スパンの目的がない。
漠然としたものしかない。
だから成功しない。
仕事がピンチになった時に逃げだそうとする。
ワガママだ。
これじゃあ人も惹き付けられない。
自分の映画を撮っている
自分の人生を映画のシーンのように考えたほうがいい。と書いてあった。
僕も同感だ。
23歳で転職したとき、
さあ、第二部の始まりだ!
と思ったことを今でも覚えている。
そろそろ、第三部を始めなければ。
と気づいた。
ミステリーツアー
「人生を[ミステリーツアー]にするな。」と書いてあった。
目的地を自分で決めた旅行ではなく、
旅行会社(他人)に決めてもらった内容で旅行に行く。
人生もこのように他人任せにしてはいけない。
と書いてあった。
これも稲妻に打たれた感覚だった。
まさしく今の僕だ。
誘われて京都の旅行に行ったり、
飲み会にむやみやたらに参加したり、
昨日の飲み会で
「みんな何か目的があってここに来ている。出会いだったり、仕事の繋がりを増やしたいだったり。」
と言われた。
あれ?僕は何でここにいるんだ?!と、
訳が分からなくなった。
理由は、この本をおかげでわかった。
誘われるがままに参加したからだ。
僕は誘ってきた人に、
何の飲み会か聞かなかった。
そう、まさしく僕はミステリーツアー感覚で飲み会に参加していた!!
何か新しい場所に行ければラッキー!くらいに思った。
結果、以前に行ったことがある場所だった(苦笑
この飲み会に、
自営をしている知人を誘ったら断られた。
理由は「恋愛」に繋がらないからだ。
そう、彼はちゃんと目標を持っている。
だからミステリーツアーなんか興味ない。
目標に向かって、時間を無駄にしていないのだ。
僕にはこの点が欠けている。
この本に書いてあるように
「時間は有限だ」
むやみやたらに行動する時代に終わりを告げる必要があるのだ。
もうそんなに若くないのだから。
数値化
成功する人は数値化する。
と書いてあった。
これは正しいと思う。
会社の会長や、飲み屋で会う社長と話すと、
彼らはよく数字で物を言う。
この癖が私にはない。
身につけよう。
第六感を磨く
第六感を磨く方法が書いてあった。
電車内で色々な人をチェックするだ。
そういえば飲み屋で話した獣医の先生がそういう人だった。
店内をよく見まわしていた。
「あそこの時計傾いてるな。」
そういう細かい点。をみている人だった。
そういうのが何かに繋がるのだろう。
私も電車内でスマホの画面ばかり眺めるのではなく、
周りをもっと見ようと思う。
父の話
経営者。
として真っ先に思い浮かんだのは、
会社の会長だった。
その人に話を聞こう。
しかし、一番身近な人を忘れていた。
それは自分の父親だった。
独りぼっちだが自営業だ。
父になぜ自営業を始めたのか聞いてみた。
職人気質だから恥ずかしがって答えないだろう。
と思っていた。
「息子にそんなの話せるか…」
みたいな態度をとる。
と僕は思っていた。
しかし、意外な事に父はペラペラと当時の事を喋ってくれた。
今の僕より若い28歳で自立した。
祖父が胃癌で亡くなる予定で、
当時の税制だと祖父の土地を国に捧げる事になる。
(ちなみに祖父はその後30年以上生きた。)
兄は祖父と喧嘩ばかりで頼りにならない。
親戚にはお前がやれ言われる。
10年務めた会社も、当時はオイルショックの影響で仕事が減っていた。
知人が土地で使う材料や、小さな仕事をくれて、
なんとかなった。
そしてバブルが到来して、知人に貰った材料たちは売れていった…。
と話を聞けた。
僕の父は覚悟をもっている人だ。
雨の日以外は毎日働いていた。
地道にコツコツと働いた。
大成はしなかった。
けど、この本に書いてあるように、
女・酒・ギャンブルは一切やらない人だった。
趣味が仕事な人だった。
高級車も買わず、ゴルフもやらず、高価な物は一切買わない人だった。
その覚悟のおかげで僕は育ったのだ。
僕はサラリーマンになり、その事をスッカリ忘れていた。
この本はその事を気づかせてくれた。
おわりに
この本を教えてくれた知人に感謝します。ありがとう。
知人の力強さを少しだけ知れた気が知る。
自分に足りない事を気づけた。
・足りないのは仕事に打ち込む覚悟=勇気
・長期スパンの計画
・数値化
この3つを今こそ見つめ直そう。
正直、趣味はもう完成している。
十分遊んだ。
30歳。
良い節目だ。
第三章を始めよう。