どうも、読書が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。
「ピンクとグレー」(著者: 加藤シゲアキさん) の感想。
ただの感想である。考察ではない!
概要
本の概要など。
あらすじ
俳優さんのお話だよ。
読んだ理由
好きな女性に貸してもらったから。
好きな女性はジャニーズがお好き!!
どんな本を読むのか聞いたら、
加藤シゲアキさんの本を紹介された。
ジャニーズのメンバーが書いた本?!
僕自身、ジャニーズはどちらかといえば好き。
いったいジャニーズのメンバーが書いた小説とは、どんなものなんだろう?!
彼女の趣味をもっと知りたい!!
彼女がジャニーズのどこに魅了されているのか知りたい!!
彼女の気持ちを理解して、彼女に少しでも気に入られたい。
そんな下心をキッカケに読んでみた!!
読んだ時間
5時間22分かかった。
(Studyplusで計測した)
感想
好き勝手に感想を書く。
読み終わって感じたこと
メッセージ性とか文学的要素がまったくない小説である。
ただの物語。
前半はつまらない。
中盤からは、つまらなくはない。
中盤で三浦春馬さんを彷彿させる内容になって、興味が沸く。
後半は予想しやすいオチが気になって、いっきに読み進めてしまった。
酷評ぽい内容になったけど、
書いた当時の年齢、忙しい芸能活動の合間に書いたこと、
などを考えると十分な作品ではないだろうか。
前半
つまらない。
いくら好きな女性に、僕自身からお願いして本を貸してもらったとはいえ、
ちょっと読むのが苦痛だった。
時系列の表現
読みにくい原因の一つは、
時系列がわかりにくい…。
映画を参考にした。と書いてあるけど、元の映画も観たことあるけど、似て非なるものでしょ。
特に「第三章 25歳 シングルモルトウィスキー」とか、サッパリわからなかった。
物語を読み終わって、読み直しても、ここのシーンで合ってるんだよな?!
とか、ちょっと疑問に思うくらいわかりづらかった。
描写の表現
時系列がわかりづらかった原因にもつながるけど、
描写の文章が上手じゃない。
いろいろな比喩の表現が書いてあるんだけど、
一つ一つの意味はわかるしイメージできる。
だけど、比喩表現が何個も書いてある時に、
一つ表現が次に書かれる表現と繋がりがない…。
表現が増えれば増えるほど、
頭が混乱していって、わかりづらかった。
なんだろう、、、言いたいことは分かるけど、
核心がつかめないような気持ちになった。
文体的に、こんな表現もできるよー!みたいな、優しさと緩さがあるわけでもなく、
ただ混乱するだけだった。
サリー
子供の口調を利用して、女性キャラを隠す。
この表現はうまいな。と思った。
完全に男の子4人だと思って読み進めていた。
終盤で絡みが少なかったから、もうちょっと登場してほしかったなー(願望)。
中盤
主人公が嫉妬している親友と再会する。
ここから、物語はどうなるんだ…?!と期待したのも束の間、
おいおい、この親友は絶対に死ぬだろ…(汗)みたいな描写になる。
えっ、本当に殺しちゃうの…?と疑問を抱きながら読みすすめると、
案の定、自殺して亡くなる。
あまりこういう文章は書きたくないけど、
先月亡くなった三浦春馬さんを彷彿させる内容だった。
僕はテレビを見ないから三浦春馬さんがどんな人間なのか知らない。
出演作品も進撃の巨人を観ただけだ。あとはニュースでちょこっと読んだだけだ。
知らないからこそ、勝手に物語の白木蓮吾と重ね合わせてしまった。
失礼だけど、
そんな近状も相まって、
自殺後は物語の展開が気になって、一気に3時間かけて読み勧めてしまった。
後半
自殺した親友を追って、主人公も死ぬんだろうな。 と物語の展開が予想できた。
僕の予想は当たるのか?!
主人公が死ぬとしたら、どうやって親友のような死に方をするんだろう?!
その2つが気になって一気に読み勧めてしまった。
内容としては後半も、別に面白くはない。
後半は、
前半の内容を(たぶん)白木蓮吾の心理描写で、再度、描いている。
つまり前半のやり直しである。
映画で例えると「カメラを止めるな!」のストーリー展開に近いかな…?
「カメラを止めるな!」はギャグで笑い満載だったけど、
この「ピンクとグレー」は、読み進めるほど死に近づくだけだから、
読んでいて楽しくない!!
メッセージ性
本を読み終わった時の感想は、
「あー、やっと読み終わった。」という感じだった。
単調な作業の繰り返しから開放されたときのような気持ちだった。
「主人公の亡くなった親友に対する想いに考えさせられたな…。」などの哀愁感はない。
「この物語のオチすごいな!!」という興奮もなかった。
メッセージ性がまったく感じられない本だと思った。
せっかく親友を殺したのに、なーんにもメッセージ性が感じられなかった。
親友が死んだのに学びがなかった。
釈放された直後にサリーと電話したところ以外は、親友が亡くなったのに損失感がまったくなかった。
親友の後を追って死んだけど、なぜ主人公が親友を追って死ぬのかも、イマイチ描写がなくて残念だった。
「死」を2つも描いたのに、ただ物語の起承転結のためだけに「死」を使ったようにしか思えなかった。
おわりに
つまらなかったけど、それは描写の稚拙さなどが原因だったので、その点が上達すればもっと面白く読めるはず?!と思っている。
最近、新作がニュースになっていて、マッチングアプリを題材にしていて面白そうだったから、
最新作を読んでみたいと思っている。
この作品を書いた加藤シゲアキさんが「ピングとグレー」から作家としてどれだけ成長したのか、とても気になる!!
あと、あまり良い感想は書けなかったので誤解する人がいると思うので念の為に書いておく。
僕はジャニーズは好きです。嵐のライブも2回行ったことあります。TOKIOも夏フェスで観たことあります。
嵐は演出が素晴らしく、TOKIOの盛上がりは他アーティストと比べ物にならないくらい凄く、とても感動したことを数年経っても覚えている。
だから、ジャニーズ嫌いだから、こういう感じな感想になったわけではありません!!
恐る恐るジャニーズ好きな本を貸してくれた女性に「つまらなかった。」と率直な感想を伝えたら、
好きな女性は僕の感想を素直に受け止めてくれた。
僕の気持ちを否定せずに素直に受けれてくれた彼女のことを僕はもっと好きになってしまった(笑
そんなステキな気持ちのきっかけを作ってくれたこの本には感謝したい。