失敗図鑑 すごい人ほどダメだった! -感想- 偉人たちの人間味を知れる一冊

失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!, 本, 読書, 感想 読書
この記事は約6分で読めます。
スポンサーリンク

どうも、読書が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。

「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(著者: 大野正人さん) の感想。

ただの感想である。考察ではない!

概要

本の概要など。

あらすじ

偉人24名の失敗談を紹介。

読んだ理由

なにか良い本ないかな?とアマゾンで本を探していたら、
レビューが高評価だった、この本を見つけた。

人生には失敗が必要だ。
失敗しなければ成功の道はない。
と思っている。

社長さんの自伝などは読んだことあるけど、
昔の偉人についての失敗は読んだことがないなあ。

「偉人」と呼ばれる人たちは、
後世まで語り継がれる成功のために、どんな失敗を重ねてきたんだろう?!
やらかした失敗も知りたい!!

そんな気持ちでこの本を手にとった。

読む前の僕は

偉人の失敗が詳細に書かれていて、
そこから考察が入って、
どうすればいいのか?!

みたいな事が事細かく書かれていると思った。

他の本で例えるなら「失敗の本質」みたいな内容だと想像していた。

完読までの時間

2時間13分かかった。
(Studyplusで計測した)

感想

好き勝手に感想を書く。

読み終わって感じたこと

想像していた内容とは違った。

内容は、”狭く深く” だと思ったら、”浅く広い”本だった。

あとは、
タイトルにあるほど失敗のインパクトが強い内容ではなかった。

こんな人にオススメ

とても読みやすい本だ。

これから読書を始めてみたい!!って人にオススメである。

偉人1名の内容が5~8ページにまとまっている。
これなら「1日10分読書」をはじめたい人とかには読みやすいだろう。

最近、1日1ページ系の本が流行ってるみたいだけど、それを少し拡大した規模の内容だ。

このページ数なら、
子供に毎日少しだけ読み聞かせる本としても悪くないはず。

失敗談

30歳を越えた僕からすれば、これは失敗なの?!と疑問に思うような内容も多々あった。
ただ、失敗の定義は人それぞれだ。
僕は30年生きてきたから、そんなことはもはや失敗には数えない。と思えて、
紹介された失敗談に疑問を抱いてしまっているのかもしれない。

だから、失敗と定義する範囲は、これくらい広いほうが良いのだろう。
そういう意味でも、失敗の定義が定まっていない子供には読ませやすい本だと思う。

偉人の経歴

失敗の内容よりも、
各ページで紹介される偉人たちの概要のほうが読んでいて興味をひいた。

偉人の名前は知っているけど、
他に知っていることといえば職業くらいだ。

夏目漱石は小説家。黒澤明さんは映画監督。

あとは何も知らなかった。何の作品が有名で、何で評価されているのか。

そんな各偉人たちの知らなかった特徴が概要くらいだけど載っていて、それを知れただけでも面白かった。
本当にだいたいが概要だけど、Wikipediaをみると似たような事が載っていた。
むしろ詳しい内容はWikipediaのほうが多いくらいだった。それくらいこの本は浅い内容である。

浅いけど、偉人たちに興味をとっかかりとしては最適な本である。

ライト兄弟

飛行機を飛ばしたことで有名である。

僕の中では、飛行機を飛ばして、
その研究成果で会社を作って、会社が成功して大金持ちになった。

と勝手にサクセスストーリーを想像していたんだけど、
晩年は裁判ばっかしで、しかも裁判のせいで、飛行機の研究結果はパッとしないだなんて…。

欲張ると駄目なんだな。
そういう意味ではカラオケの発明者は本当に凄い人なんだな。と改めて思った。

二宮尊徳

学校によくある像。

たくさん勉強した人。ってことくらいしか知らなかった。

失敗の内容はともかく、
今で言うファイナンシャル・プランナーはとってもわかりやすい!!

やっと二宮尊徳が何なのかがわかった気がした!!笑

夏目漱石

元々は学校の先生なのは知っていた。

しかし、仕事で海外に派遣されての失敗談はビックリだった。

まあ、この失敗のおかげで小説を書き始めたのなら、
やっぱし失敗は悪いことばかりではないね。

ノーベル

ニトログリセリンの研究中に弟を亡くしている事実に驚き。

あとノーベル賞に数学賞がない理由が、
貢いだ女性を数学者に取られたから。
という説があるのは笑ってしまった。

同じ男として、ちょっとノーベルさんの気持ちを理解したくなったよ。
これだけ成功した人でも、自分と同じように恋愛で悩んだんだな。と共感できて、ノーベルさんを少しだけ好きになれた。

黒澤明

日本が世界に誇る映画監督である。

こだわりすぎて映画会社に嫌われていた。って、
ありえなくもなさそうだけど、本当かよ?!と思って、

良い作品を作ることと、会社の売上を伸ばすことは必ずイコールとは限らないからね…。

カーネル・サンダース

ケンタッキーフライドチキンにおいてある人形の人だね。
人生の晩年で成功した人。の例でよく名前があがる印象。

僕はてっきり、
カーネル・サンダースさんは晩年までは冴えないサラリーマンとして働いていて、
リタイア後にフライドチキンを売ることを思いついて、
やってみたら爆売れして大成功した!!

と勝手に想像していた。

しかし、現実は全然違った…。

トップセールスマンになって起業したり、
ガソリンスタンドの店長になって、料理を出して大人気になったり。

冴えない人間が最後に輝いたのではなく、
元々ある程度は成功していた人間が、最後の最後でやっと大成功した!!
だけなのだ。と知った。

30歳を過ぎて平凡なサラリーマンをやっている僕としては、
大成功は凄いけど、ある程度の成功を何度かやっているだけでも十分凄い。

正直、フライドチキンの成功は、まぐれではなく、
なるべくしてなった。だけに思う。

だから、なんか世間で引用される印象とは全然違う気がした。

でも、失敗してもめげずに続ける大切さは改めて確信できた。

おわりに

だいぶ思っていた本の内容とは違ったけど、
読みやすくて気分転換には良い本だった。

最後に「お父さん・お母さん」を紹介している点が好印象。
アマゾンレビューが高評価だったから買った本なんだけど、
子供向けの本だったのかな?
本屋だったら本が並んでいるエリアでわかるんだけどね、ネットだとそこらへんがわかりづらいからね。

どんな人でも何かに悩んでいた(失敗)んだな。と、
当たり前なことを改めて再認識できた。

生きてると悩みごとだらけだけど、
この偉人たちのように何かに繋がると信じて、
生きていこうと思う。
そんな勇気をくれる本だった。

タイトルとURLをコピーしました