風の歌を聴け -感想- 解説サイトを読んでやっとわかる伏線

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どうも、村上春樹さんの作品が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。

「風の歌を聴け」(著者: 村上春樹さん) の感想。

ただの感想である。考察ではない!

概要

本の概要など。

あらすじ

大学生が夏に帰省した期間の物語だよ。

読んだ理由

実家の自分の部屋で断捨離中に「羊をめぐる冒険」を見つける。
最後の部分を読んだけど、さっぱり物語が思い出せない…。

「羊をめぐる冒険」は、読んだ当時は大好きだったのに、
まったく内容を思い出せないことがショックだった。

改めて本を見ると、
昨今の村上春樹さんの本(例:「騎士団長殺し」)に比べれば、
かなり薄い本だと気づいた。
これなら遅読の僕でも、今の僕なら数時間で読めそうだな。と思って、
改めて読み直すことにした。

ちなみに今回で読むのは3回目だ。

完読までの時間

2時間30分かかった。
(Studyplusで計測した)

感想

好き勝手に感想を書く。

読み終わって感じたこと

物語の繋がりはイマイチわからないけど、物語全体の雰囲気は好き。

文体

村上春樹さんの作品は、
直線的じゃなくて、曲線的だ。
肯定的でもなく、否定的でもない。
どちらかと言えば、優柔不断な気がする。

よくネタにされるけど
「そうかもしれない、あるいはそうではないかもしれない。」
みたいな雰囲気の文章が多い。

デビュー作だけど、
この作品の段階で、すでに村上春樹さんらしい文章が満載だと思った。
初期からぶれてない。
これが村上春樹ワールドなのかもしれない。
と改めて思い知らされた。

セックス・シーンがない

作中で、主人公が小説に対して、下記2点を褒めている描写があった。

  • セックス・シーンがない
  • 誰も死なない

この文章のおかげで、
村上春樹さんの作品なのに『風の歌を聴け』は、

珍しくセックス・シーンがない!!

と気づいた(笑)

僕は村上春樹さんの長編小説を9割ほど読んだけど、
ほぼセックス・シーンがある(笑)

だいたい、僕が知る村上春樹さんの作品を揶揄する意見は、

  • 読んだけど、よくわからない
  • エロ小説

である(笑)

そんな風にネタにされるくらい、
セックス描写が多い。
あとは料理の描写も多いけどね。

この作品は、エロぽい描写はあったとしても、
冒頭で4本指の女性が裸で寝ているところくらいだった。

この点は村上春樹さんらしさがまだないな。と思った。
片鱗は感じるけどね。

料理の描写も少なかったけど、
シチューの部分は、エロ描写と同じくらいに片鱗を感じた。

デレク・ハートフィールドという作家

この本を2回目を読み終わった後に知ったのだが、
「デレク・ハートフィールド」という作家は実在しない

さも、実在するような文章なので、
僕もグーグルで検索してしまった人間の一人である。

3回読んでも、この「デレク・ハートフィールド」で何を表現・伝えたいのか、
僕にはさっぱりわからないけど、この意味わからないところが、やっぱり好きだ。

わからないストーリー

主人公のひと夏の数日間が描かれているが、
各シーンが繋がっているのか、いないのか、よくわからない。

僕、鼠、小指のない女の子 の主要な三人は、
繋がりがあるのかも、読んでいる僕にはわからなかった。

他にも昔に寝た女性の話がでてくるけど、
それらの繋がりもイマイチ理解できなかった。

ただ、主人公の現在と過去が描かれて、
夏休みが終わって大学に戻ろうとするシーンの切なさが好きだった。

解説サイト

1回目に読んだ時は、さっぱりちんぷんかんぷん。
2回目に鼠と小指のない女の子は繋がっている。ように思った。

3回目の今回は、そのつながりを注意深く読んだつもりだったけど、
鼠と小指のない女の子は繋がりがない。ように思えた。

お手上げ状態だったので、解説サイトを読んだ。
そうしてみると、色々と繋がっていることがわかった。

鼠が語った海で遭難する話や、指を10本数えた行動の意味。
ラジオDJから主人公の僕に電話がかかってきた理由など。
あくまで解説サイトの人が勝手に解析した内容だけど、
自分もその解釈で辻褄が会っている気がした。

その解説の解釈通りだと、
この小説は漠然と書かれているようにみえて、
かなり計算された作品のように思えた。

ただ、そう思うのは、
この作品はABCDの順に書いた作品をADBCみたいに順番を変えた作品らしいので、
そのおかげでそういう風に映るのかもしれない。

その解釈の成否はともかく、
ちゃんとした人が読めば、伏線の意味が理解されるんだな。と関心した。

鼠と小指のない女の子だけでなく、ラジオDJも昔の彼女も全て意味があったんだな。と、
自分なりに理解できた。
解説サイトのおかげで、自分なりに満足している。
ネットに何でも載っている。本当に便利な時代だ。

鼠と小指のない女の子が繋がってないと思った理由

小指のない女の子が主人公の連絡先をジェイのバーで背の高い人に聞いた。と書いてあって、
自分はその背の高い人を「鼠」と書いたんだけど、
今思えば「鼠は背が高い」などと書かれた描写もなかったし。
「背の高い」人にたいして、主人公が「きっと鼠だろう」と補足したような描写もなかった。

僕は勝手にそう思ったから、鼠と小指のない女の子は、
その連絡先を知る段階で初めて会った仲だから、
小指のない女の子の中絶は鼠と関係ない。と思ったのであった。

おわりに

「鼠三部作」の1作目が読み終わった。
目標は「羊をめぐる冒険」を読み終わることなので、
次は「1973年のピンボール」を読む。

また新たな発見に期待した。
何度読んでも村上ワールドは好きだ。

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