コウノドリ 3巻 -感想- 妊婦の旅行について改めて考える

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どうも、妻が妊娠中の隣の鈴木(@next_suzuki)です。

コウノドリ 3巻 の感想。

ただの感想である。考察ではない!

あらすじ

4話収録されている。

収録話

  • 喫煙妊婦(後編)
  • 海外出産
  • 自然出産と帝王切開
  • 救急救命

読み直した理由

結婚してお嫁さんが妊娠したら読み直そう。と決めていた。

やっと妊娠して今年に産まれる予定なので読み直してみることにした。
漫画「コウノドリ」は、妊婦の色々なシーンが描かれている。

正直、妻が妊娠中に読むのは怖い。
あぁ自分もうこうなったらどうしよう。と不安になるからだ。
不安になったけど、何も起きなかったら起きなかったで、なにか起きた人たちに対してなんか不謹慎な気持ちになってしまう…。
そういう不謹慎な感情を抱く事じたいが、そもそも不謹慎な気もする…。

しかし、コウノドリのファンとして、今読まずしていつ読むのだ?!と思う。
妻が大変なときこそ、この漫画を読んで妻を支えるのが夫の役目なのでは?!
そんな気持ちで読むのは怖いけど、読むことを決めた。

喫煙妊婦(後編)

前巻の続き。

「運がよかったな」
引用: 「コウノドリ 3巻」鈴ノ木ユウ/講談社

この漫画の出産の結論を総まとめすると、すべてこの一言で片付いてしまう。
今こうやって生きている僕自身の命も運が良かったから、今があるのだ。
でも、生きてからの記憶しかないし、生きてると辛いことがたくさんあるから、
生まれた瞬間の運がよかったことなんて、みんな意識してないよね。
この漫画「コウノドリ」は、そういう忘れていた自分の運の良さを思い出させてくれる本である。

小松さんに鴻鳥先生がベイビーとバラすぞと脅されていて笑える。
楽器屋が大きい。こんな大きいピアノ屋って世の中にあるのかな?楽器屋に行ったことがないからわからない。
こんなお客さんいるもんなのかな?!と、漫画にリアルさを求めてしまった。

豚足バーが登場。これが後にもたびたび描かれる豚足飲み会の始まりである。

孫の服を買ってくる義理の母親。圧をかけてくる母親。
毒親が初登場かなw?
うちの嫁はありがたくもらってくれそうだから、この漫画の女性みたいじゃなくてよかったー。と思ったけど、明日は我が身である。
いつこの漫画のような立場になるかはわからない。不安であうr.

タバコを辞めない妻。夫が辞めないから辞めれない。
まあ、どっちもどっちである。
最近いわれた言葉がある「自己犠牲の精神」である。
バッサリ言ってしまえば、この夫婦はそれが足りないのだろう。
でも、僕はその自己犠牲の精神が必要なのか不要なのかよくわからない。
子供を産むためにはある程度は必要だと思う。でも、そのために自分が我慢するのはどうなのか?とも思う。
その境目がわからなくて、気持ちが揺れ動くときがある。
でも、まあ医学的には子供のためにはやめるのが正解なんだろうけどね。

こういう夫婦で協力して乗り越えられる夫婦、乗り越えられない夫婦が描かれているのがコウノドリの良いところである。

海外出産

ストレスで過呼吸になる嫁。僕の妻に妊娠してから過呼吸になったか聞いたら、なってないらしい。セーフ!
でも、明日は我が身である。油断しないように!
たぶん、僕は心配性なほうだと思う。
てか、2013年の漫画なわけだけど、あれから時代もちょっと変わって、社会的に旦那が付きそうのも普通になってきたからね。

描かれる妊婦の旅行について。
マタタビということは知らなかった(苦笑)

「安定期というのは 胎盤が完成してつわりも落ち着いてくる時期という意味で 流産や早産などのトラブルが起きない時期ということではありません。」
引用: 「コウノドリ 3巻」鈴ノ木ユウ/講談社

と語られている。

最近、嫁が妊娠して感じたけど、たぶんこの漫画の海外旅行に行った夫婦のような感覚の人は多い気がする。
「子供が産まれたら、どこも行けないから今のうちに旅行に行っておきな!」と言われたことは何度かあった。
周りにも妊娠中に旅行に行っている知人はいた。
その人達がどういうメリットとリスクを考えて自己責任で旅行に行っているかは不明だけど、なにか旅行先で起きた。とは聞いたことがない。

でも、その何も起きなかった。も、結局は前話で語られた「運がよかった」の一つに過ぎないのである。

僕は今のところ怖くて真似できない。
そういう意味でも自分はコウノドリを最終巻まで読んだことによって、影響されていて心配症なのかもれない。
まあ元々、旅行が好きではないし、妻も旅行は好きではないタイプだったので、別に旅行に行かなくてもストレスではない。
これが旅行が好きなタイプだったら、ストレスになって、結果的に妊婦への悪影響になるのかもしれない…。

「「楽しんで行ってらっしゃい」と言う 産科医はいないということです」
引用: 「コウノドリ 3巻」鈴ノ木ユウ/講談社

このセリフは僕の中で納得がいった。
最近、妻に付き添っていて何度か産科を受診している。
その時に妻が「美容院に行っても良いですか?」「結婚式に行っても良いですか?」と聞く。
その時に「体調が良ければ大丈夫だと思います。」と、NOなどの否定な言葉は基本的に言わないけど(医学的にダメなものは、もちろんNOと言ってきます)、
「あー、まだ大丈夫ですよ!楽しんできてくださいね。」みたいなポジティブな肯定的な言葉も聞いたことがない。

まあ下手な言葉を言ったら「あんたが大丈夫って言ったから行ったんだ!、訴えてやる」とかになりかねないからね。
前巻でもあったが、旅行は家族の問題であって、この漫画の言う通り最後は自己責任なのだ。

医院長がコウノドリ先生にサインをもらってくるように言っていて笑った。最初からゲスだなw

オチで夫婦が旅行していて笑った。
でも、こういう人って本当にいるんだろうな…。
バカだな。とは思うけど、こういう人のおかげで経済が回っているから感謝しないとな!とも思った(ぇ)

自然出産と帝王切開

自然派はめんどくさい印象。すごい妊婦の旦那さんに共感してしまう話しだった。
こういう自然派みたいなのがいるから医者はストレスが溜まるんだろうな…。
宗教で輸血できないと、今回の自然分娩したいとか、自己責任のせいで、助けられた命が助けられないもどかしさ。
そういうストレスが医者にはあるんだな。と感じた。

小松さんと四宮先生の討論。
コウノドリ先生の焼きそば食われて「悪いよ」には笑ってしまったけど、
この漫画はこうやって意見の討論が行われるのが良いよね。
命だから正解はないけど、こういう討論が読者に対して何が自分の生き方に正しいのかを考えさせてくれるよね。
まあ医療に限らずだけど、お客様に寄り添った結果、あって当たり前のサービスと思ってしまうことがあるからね。
日本のサービスとか日本じゃ当たり前だけど、海外だと異常だからね。
でも、この異常な習慣?文化?が産まれたのは、そういうお客への過剰な対応があったからだからね。
僕には日本のこのサービスが良いのか悪いのかはわからないけどね。サービスされて嬉しいのは確かである。でも、当たり前だと思うのは間違いだとも思う。

10人に1人は帝王切開ということに驚き。もっといると思ったわ。
2013年の内容だし、現代の2023年は医療が進んだし、高齢出産とか多いから、もっといそうな気がするけどね。

心配性な助産師さんが良いね。
「サービス業」と割り切っているところが、理系脳な僕にとってはすごい好印象だった。
本当に旦那の安心した。というセリフは納得だった。

医者もサービス業だからね。
無愛想な開業医は人気ないからね。

この物語は、夫は普通で、妻は妊婦になって浮かれているお花畑さんに見えてしまった。
子供の命よりも、自分の夢を優先しているように思えた。
でも、こういう人って世の中にそれなりにいると思う。
まあ、自分で産むのだから、自分の子供も操作?レールを敷いて?当然って思考も、一つの考え方としてはありなのかもしれない。
体調を崩して産むのだから、母親にそれだけの権利はあるのかもしれない。
だから、こういう考え方が悪いとか良いとかは判断できないと思う。

でも、もし自分の妻が「自然分娩が良い」と粘ったら、僕だってこの旦那のよう怒ってしまうと思う。

助産師さんのセリフがうまいよね。帝王切開で二人産んだは、トランプで例えればジョーカーのような切り札だろw
コウノドリはこういう刺さるセリフが多いから好きである。

臆病さが武器。とあったけど、人の命を扱う仕事だからこそ、きっと合っているのだろう。

救急救命

船越先生が登場した。あと加瀬先生もね。
船越先生はダジャレあったね。後半はあまり登場した印象がないんだよなあ。

肥満はオベシティというらしい。へえ。
救命救急には3次救急というのがあるらしい。
検索したら神奈川県にはそれなりにあった。まあ数がないと病院が遠くて運ばれている間になくなっちゃうよね。

お寿司を食べに行こうとしているけど、妊婦はあまりよくないのでは…?あれ?自己責任か?これって最近になって言われるようになったw?
嫁にお寿司に行こうと言ったら叱られたんだけどなあ…w

次回へのフラグが立って終わったね。
これがドラマでいうと小栗旬さんがやっていた役のやつか?!

おわりに

今回もいろいろと考えさせられる発言があった。
妻が妊娠している今だからこそ感じられる感情もあると思うから、今のうちに読めるだけ引き続き読んでみたい。

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