はじめに ✨
「成瀬は天下を取りにいく」(著者: 宮島未奈さん) の感想。
ただの感想である。考察ではない!
❓ なぜこの本を読んだのか?
- 読書がしたい!小説が久しぶりに読みたい!という欲求に駆られた
- なにか良い本は無いか?!と書店を覗いた時に、表紙の女性の絵と、タイトルに惹かれた
- Amazonでも上位ランキングだった
📝 あらすじ(ネタバレなし)
- 舞台は滋賀県大津市。高校生の成瀬あかりは、周囲の空気に流されないマイペースな女の子。
- 日常の中にある“ちょっとズレてるけど魅力的な行動”を次々に繰り広げる短編集的な構成。
感想・レビュー 💭
アラフォーのおじさんが好き勝手に感想を述べる
⏱️ 読了までにかかった時間
3時間53分
✅ 読んで良かった点
- 軽い気持ち・気分転換の感覚で読むには、ちょうど良いボリュームとリズムだった
- 1冊で1話ではなく、1冊に数話ある短編集なのが育児のスキマ時間に読みやすかった
- 舞台が地方のローカルネタなのが、堅苦しくなくて良かった
- 主人公の中学・高校時代が描かれていて、重苦しくない爽やかな青春が描かれているのも、心理面で読みやすかった
- 視点の切り替えが上手だった。
- 変わり者の主人公「成瀬あかり」を読者に理解?納得?させる順番が上手だった
- 1、2話目は、幼馴染の島崎みゆきから描かれるのは、第三者目線を体現できた。
- 学年も中学生なので、思春期のちょっと変わった子くらいに思えた。
- その後も、成瀬あかりをよく思っていない友達や、地方の同学園の高校生など、いろいろな第三者目線で「成瀬あかり」を読者に理解させようとした流れが良かった。
- 途中でおじさん回も、成瀬あかりは自ずと大津市の市民に認知されていることが表現されていた
- そして、最後は「主人公:成瀬あかり」目線で語られる
- 今までは他人が、成瀬あかりの奇行をあーだこーだと好き勝手に意見を述べていたわけだが、この最終話で成瀬あかりの行動心理が明かされる。読者にはまるで、今まで成瀬あかりの行動心理の答え合わせをみさせてくれるような描写だった。
- 数々の物語がつながるのが良い。点と点が線になる感じ。
- 最後のは伏線回収がいろいろとされる感覚で面白い。
- 伊坂幸太郎の小説も読んでいると、似たような感覚に味わう。
- 最後のは伏線回収がいろいろとされる感覚で面白い。
- 1、2話目は、幼馴染の島崎みゆきから描かれるのは、第三者目線を体現できた。
- 変わり者の主人公「成瀬あかり」を読者に理解?納得?させる順番が上手だった
- 滋賀県のローカルな描写がリアルで、地元愛が感じられる
- 後述するが後述する点が多かった。自分にピッタリな内容だった
- 地元愛
- 閉店した地元デパート
- かるた
❤️ 共感した点
滋賀県に行ったことなんて一度もないのに、共感ポイントが多すぎて、「これはもう、自分のために書かれた本だろ…」と運命的な出会いを感じずにはいられなかった(完全にうぬぼれ)
- 地元愛
- 主人公の地元愛がとても好印象だった。
- 僕も本書の稲枝敬太のように35年以上同じ土地に住んでいるため、主人公が地元を愛そうとする気持ちは、とても共感が持てた。
- 主人公のように、他人へ観光スポットの紹介などはしたことがない。その点は主人公を見習って何か言えるようになろう。と思った。
- 僕も本書の稲枝敬太のように35年以上同じ土地に住んでいるため、主人公が地元を愛そうとする気持ちは、とても共感が持てた。
- 主人公の地元愛がとても好印象だった。
- 閉店した地元デパート
- 僕も地元に百貨店「伊勢丹」があったので、登場人物たちが百貨店「西武大津店」を懐かしむ描写は、とても共感できた。
- 閉店した土地に高層ビルが建っている。ときの描写など本当に共感できた。タワーマンションを建てていて、ビルを眺めるたびに伊勢丹があったことを思い出す
- 成瀬あかり、大貫かえでの二人が都会の西武池袋本店を観て圧倒される姿も共感できた
- 新宿の伊勢丹に行ったら、地元の伊勢丹と高級感に差がありすぎて、自分が田舎者なんだ。と圧倒された気分は未だに忘れられない。
- 僕も地元に百貨店「伊勢丹」があったので、登場人物たちが百貨店「西武大津店」を懐かしむ描写は、とても共感できた。
- かるた
- 主人公が「かるた部」に入学。かるたの聖地はやっぱし滋賀県のスポットなのか?!
- 僕は漫画「ちはやふる」大好きなので、この点も「成瀬あかり」への好感度が爆上がりした。
👇️「ちはやふる」の感想を書いてます。
- 僕は漫画「ちはやふる」大好きなので、この点も「成瀬あかり」への好感度が爆上がりした。
- 主人公が「かるた部」に入学。かるたの聖地はやっぱし滋賀県のスポットなのか?!

ちはやふる 1巻 -感想- ここから3人のかるた物語がはじまった!!
残り1冊で完結するらしいので、再読を開始した。改めて読むと現在のキャラ設定からは考えられない行動が多々あって面白かった。48巻までの物語を含めた超ネタバレ感想!!
❓気になった点・疑問点
- 「平和堂」って何?!描写の文章を読んでも何の店なのか不明なので理解できなかった。
- 調べたら、スーパーマーケットだった。
- ロゴがイトーヨーカドーの
パクリだと思った- どっちがパクリではないそうです、すみません!!
- 名前も似てるもんね。「~堂」がその次代の流行りなのかな?
- どっちがパクリではないそうです、すみません!!
- ロゴがイトーヨーカドーの
- 調べたら、スーパーマーケットだった。
💬 印象に残ったシーン・セリフ(ネタバレ注意)
「膳所から世界へ!」
引用:成瀬は天下を取りにいく
2話目の登場挨拶のセリフと対比なのが良かった
🧠 読後の気づき・考えたこと
- 常識を破ろうとする向上心
- 定期的に目標を掲げて、他者に公言して、挑戦する行動力は見習うべきだと刺激を受けた
- 歳を重ねると、どうも臆病になったり、そんなものは無理だ。と経験則で語ってしまう
- 主人公「成瀬あかり」のように、失敗しても嘘になっても良いから挑戦する心は、これから生き抜く社会で大切だな。と改めて思った。
- 歳を重ねると、どうも臆病になったり、そんなものは無理だ。と経験則で語ってしまう
- 定期的に目標を掲げて、他者に公言して、挑戦する行動力は見習うべきだと刺激を受けた
- 日常の光景が当たり前であること・不変であると勘違いしていることに気づいた
- 最後の話しで主人公が来年も同じメンツでは実行できない。と語っていて、本当にそうだよな。と思った。
- 地方の田舎町でさえ、景色や取り巻く人々は変化していくのだ。ぼーっと生きていると、今日も明日も同じだと思っていたけど、話数ごとに成長する主人公や街の描写に、意識しないから気づかないだけで、微妙に変化しているんだな。と改めて実感させられた。
- 最後の話しで主人公が来年も同じメンツでは実行できない。と語っていて、本当にそうだよな。と思った。
📌 こんな人におすすめ
- 地元愛が強い人
- 滋賀県の人(西武大津店に行ったことがある人)
- 滋賀県に行ったことが無い僕でも楽しめたのだから、きっと行ったことある人はもっと共感できて楽しめただろう。
まとめ 🏁
何も考えず、ただ最近売れてそう。ってだけで読み始めた本だが、とてもおもしろくて気分転換になった。
次巻もあるようなので是非とも読んでみたい。
成瀬あかりの幼馴染の島崎あかりのように、僕も「成瀬あかりの挑戦」をファンとして見届けていきたい。