BORUTO-ボルト- -TWO BLUE VORTEX- 6巻 -感想- | “メンヘラ”と呼ばれたサラダの圧倒的強さ

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ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!


📝 はじめに

どうも、漫画NARUTOが好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。
BORUTO -ボルト- -TWO BLUE VORTEX- 6巻』 の感想を書き残す。


📘 この巻について(概要)

物語の概要と、読むきっかけを簡単にまとめる。

📖 あらすじ

木の葉丸のピンチに、ボルトが駆けつけて十羅と戦う──!

💡 読んだ理由

一番好きな漫画は『NARUTO -ナルト-』。
その続編ということで、もちろん継続して読んでいる。

⬅️ 前巻(5巻)の感想はこちら


💭 感想まとめ

シーン単位やキャラごとに感想を語る。
感想・批評はすべて僕自身の主観である。

🌀読後の感想

  • 純粋に面白かった
  • 万華鏡写輪眼の開眼は、何歳になってもワクワクできる
  • 強くなったヤンキーなカワキも最高!

📖 各話ごとの感想

各話について語るよ。

以下で引用する章タイトルは『BORUTO -ボルト- -TWO BLUE VORTEX- 6巻』(池本 幹雄, 岸本 斉史)から引用。

📘21話 万華鏡写輪眼

最初に過去シーンが描かれる。冒頭からいきなり過去を振り返るので「え、なんで?」と思ったが、これは“万華鏡写輪眼を開眼したタイミング”を読者に伝えるための演出だったね。

6ページも過去だったから、「何が始まるんだ?!」と少し戸惑った(笑)。

サスケがサラダの言葉を信じたのは、彼女の万華鏡写輪眼のおかげ。セリフでしっかり補足が入っていたね。
でも、読者的には自然とそう認識していた人も多いはず。

「娘の言葉を信じた」というよりも、「娘の身体に起きた異変を信じた」という方が正確かも。
技術的な観察眼を持つサスケらしい判断だと思った。自分の身体にも起きた“変化”だからこそ、娘の異常事態を本気で信じたんだろう。


サラダの「自分の弱さから目を背けていた」という独白は、正直ピンとこなかった。
感情がスッと入ってこなくて、ちょっと眉をひそめながら読んでしまった。

…つまり、「好き(好きと認めたくなったけど)なボルトを守りたかったのに、逆に守られてしまった不甲斐なさ」──その弱さを直視できなかった、ってこと?


そして、敵キャラの粒が「メンヘラ」呼ばわりした瞬間、めちゃくちゃ的確すぎて笑ってしまった。
NARUTOファンなら“うちは一族”に対して、どこかで思っていたけど口に出せなかった感情だよね(笑)。
それを敵がメタ的に突っ込んでくるとか最高すぎる。

たぶん読者の代弁だったんだと思う。6巻で一番笑ったシーンかも。

でもさ、メンヘラだからこそうちは一族は強いんだよ!?
メンヘラになれなかったら、うちは一族としての価値がなくなっちゃうじゃん!(…いや、そんなことないか?笑)

メンヘラ感がある「写輪眼」だからこそ、思春期の少年たちをワクワクさせて人気を得られたんだよ!
そんなメンヘラなうちは一族を肯定してあげたくなる理由が頭の中でいろいろと駆け巡ってしまった。
──なんだこのフォローしたくなる感情は(笑)。


そして、いよいよサラダの万華鏡写輪眼「大日孁(オオヒルメ)」が登場。
「名前の元ネタなんだろう?」と思ってあとで調べたら、やっぱり日本神話由来っぽいね。

能力は“重力”系。最初は「ちょっとありきたり?三代目土影オオノキの術と何が違う?」と思ったけど、あっという間に粒を粉砕してビックリ。
四天王クラスのキャラを、名前通り“粒”みたいに消し飛ばすとか、容赦なさすぎ(笑)。

右目から流血する描写がたまらなく好き。
やっぱり目から血を流す=術の強さの象徴しているように感じる。
あの痛みを伴ってでも放つ覚悟、そしてその痛みの代償を厭わないで術を使ってしまう“うちはメンタル”がとてつもなくたまらない。

写輪眼が流血する描写をはじめて読んだのは10代後半だったけど、30代後半になった今に読んでも、やっぱり写輪眼の流血シーンは胸が高鳴る。
「この術なら敵を倒せるかも!」という少年時代に感じた期待感が、今も失われずに続いている。この期待感を楽しむことが、僕が今もボルトを読み続けている理由の一つかもしれない。


巻末に能力説明があったけど、
重力を宿す玉を4つも出せるらしい。
個人的には「瞳術なんだから右目しか使ってないのに4つって多くない?!」って思った(笑)。

玉のサイズも最大2.5mで爆発までするらしい。
つまり、粒が消えたのは重力圧で潰れたんじゃなくて、“玉が爆発した”ってことだったのか?


そしてボルトの『飛雷神の術』。
あれ、もうチートだろ…。どこでも行けるじゃん。

「祭が生きてる!」と思ったら、秒速で倒された。
そして木の葉丸ちゃんの扱いの雑さで笑った(笑)。
もう彼はギャグ枠なんだろうな。

📕22話 十羅

十羅の小さい尾獣玉はチートだろ!!!
空へ放った尾獣玉がどうなったのか、最後まで気になってしまった。

果心居士が「終わりだ」と落胆していたけど、いやいや、そんなわけないだろ…。
まったく予想外感がない(笑)

そしてまた「愛は不具合だ」と、いつもの愛のテーマが始まった…。

ボルトが「渦彦で倒す!」と決意した時点で、
「いや、そんな簡単に決まるわけないでしょ」とツッコミを入れたくなったが、
次話まで引っ張るのかと思いきや、まさかの即ヒット。

──そういえば『BORUTO』って、バトル展開が異様に早かったんだ!と今さら思い出した。

ただ、そんな都合よくいくわけなく無効化された(笑)
「尾獣玉」と似た原理だから無効化できた、という説明にはなるほどと納得。

『NARUTO -ナルト- 外伝 ~渦の中のつむじ風~』を読んでいる読者なら、
螺旋丸の原型が尾獣玉だと描かれていることを知っているので、
この設定のつながりも自然に感じられた。

てか、「渦彦」って地面に足を着いていないと発動できない設定なの、ちょっと笑った。
そんなダサい制約のある術ある?!(…いや、でもよく考えたら「影真似の術」も似たようなもんか?)

📗23 強者

木の葉丸ちゃんが何かに気づいたセリフを言うので、「この後に活躍するのかな?」と思ったけど、結局活躍しなかった…。
木の葉丸先生は5巻が一番の見せ所で終わるのだろうか。もっとカッコイイ木の葉丸を見せてくれー!

果心居士がエイダに「コージィ」と呼ばれていて笑った。
めちゃくちゃナメられてる? それとも友達感覚? まあ、もとは仲間か。

コージィの目がラリっていて怖い…。神術『十方』に“更新”があるのか…。
これからこの「更新」の描写が何度も描かれるのだろうか?
なんか未来が見えていても「どうせ変わるんでしょ」と思ってしまうから、更新の描写があっても緊張感がない。
前話も「どうせ大丈夫だろう」と思っていて、全然ハラハラしなかった。

十羅にボコボコにされるボルト。ついにはサスケくんにもらった刀まで傷つけられてしまう。
十羅のセリフ通り、それでも気絶してもなお、サスケくんにもらった草薙の剣を手放さない姿には、師匠への愛を感じてちょっと感動した。

「誰かが助けに来るんだろうな」と思ったけど、てっきり木の葉丸先生だと思っていた。
予想外にカワキが助けに現れたのでビックリ。

カワキが十羅の背後から、『NARUTO』シリーズでお馴染みの“六道の黒い棒”を十羅の目ん玉にぶっ刺すシーンが最高。
油断している十羅に一発かましてやったぜ、というような見下ろす構図も良い。
6巻で一番カッコイイと思ったシーンだった。

なんだかんだボルトと揉めていても、ボルトを兄弟と呼ぶカワキ。
ところどころにボルトを嫌っていないセリフがあって、憎めないんだよなー。
ボルトが里から追い出されて悲惨な目にあっている原因はカワキなんだけど、それでもカワキを嫌いになれない。

📙24 うずまきカワキ

タイトルを見ただけで、なんだか胸がジーンと熱くなってしまった。
「うずまきカワキ」──このタイトルを、もっと穏やかな日常の中で聞きたかった。
里が平和で、七代目火影ナルトも無事で、カワキが当たり前のようにこの名前を名乗れる世界だったら良かったのにな…と、つい妄想してしまった。

冒頭でボルトとカワキのやり取りが描かれる。あれって4巻の時の話か? あとで読み返そう。
てっきり2人で協力して倒すのかと思ったら、まさかの時間稼ぎとは…。

ボルトもカワキも、十羅の強さを客観的に把握していて、冷静に行動しているのが印象的だった。
リミッター解除をしてもらったおかげで、TWO BLUE VORTEX編では“雑魚化”していたカワキが一気に強キャラに返り咲いた!

ただ、アマドとの駆け引きがどうなったのかが謎。
普通にスミレちゃんとカワキの戦いをモニター越しに見てるけど…、どんな落ちになったの?!

カワキがカーマを解放してボルトが危険にさらされたけど、モモシキに乗っ取られずに済んでよかった。
あの「乗っ取られるくだり」を毎回見せられるのは、さすがにワンパターンだからね。

久しぶりに“大筒木の能力”を見たけど、改めてチートすぎる。
『少名毘古那』で回避されるのは敵からしたらウザすぎるし、『大黒天』の描写は尾獣玉ほどではないが、無数の正方形の物体が落ちてくるシーンが怖いほど美しい。
あの“図形的な”描写、何度見ても好きだな。僕は幾何学的な絵に弱いのかもしれない。

そして久々に“尾獣玉の吸収”描写。
十羅の「愛とは何か?」という問いかけは、まるで漫画『北斗の拳』のようなテーマだったけど、
それをガン無視して吸収した尾獣玉を放出して反撃するカワキの鬼畜っぷりには笑ってしまった。
「これぞカワキ!」って感じ。

ボコボコにされても本を取り出す十羅もヤバい(笑)。
これはボルトとカワキの「まだ余裕がある」という判断を裏付ける演出だったのだろう。

「愛は不具合」と語る十羅だけど、自分も仲間もピンチになっていて、矛盾に苦しんでいる感じが人間味あって面白い。

ボルトの準備が整ったからすぐに移動するのかと思いきや、カワキと十羅の会話が続く。
敵同士なのに、評価したり感謝したりしてるこのやり取り、なんなんだ?(笑)

そして別れ際に中指を立てて消えるカワキ──いや、令和なのにいつまで昭和と平成のヤンキー魂を引きずってるんだよ!(笑)

やっと戦いが終わった…と思ったら、
「人生そんなモンでしょ」と達観するエイダに、コージィが「次は君がピンチだからね」と返してビックリする流れ。
この掛け合い、妙にコメディ調で笑ってしまった。

さらに、嬉しそうな十羅に“左”が覚えたばかりの用語でツッコむシーンも面白かった。
巻末におまけの4コマで、あの二人の喧嘩シーンを描いてくれたら最高だったのになー(笑)。

2連続でギャグみたいな締め方をしていて、「この漫画、いったい何なんだ?!」と良い意味で混乱してしまった。

🧑‍🤝‍🧑 キャラ別の感想

各キャラの感想をざっくり語る

サラダ

『大日孁(オオヒルメ)』がチート級の強さだった。この力があれば、十羅以外の敵はあっさり倒せそう。
右目の能力が判明したので、次は左目に期待。とはいえ、サスケの娘だから『天照』系か?と思ったけど、天照の別名が“大日孁”らしいので、同じ能力にはならなそうだね。
巻末の説明では「失明リスク」にも触れられていたし、そのあたりの描写も今後出てくるのだろうか。もしそうなったら、サスケの目を譲る展開もあるのか…?

ボルト

十羅に渦彦が通じなかったけど、これからどうやって勝つんだ?!カーマを完全に使いこなすしかないのか?
それとも、またコージィが『十方』の能力で助け船を出してくるのか?(笑)

カワキ

今まではすっかり“お荷物キャラ”だったけど、リミッター解除で一気に覚醒!
ようやく存在感が戻ってきた。
ただ、アマドとの駆け引きの結果がどうなったのか――アマドの今後の動きに関係するから、気になって仕方ない。


🔮 おわりに・次巻への期待

バトルシーンが多めで、全体的にテンポも良く面白かった。
万華鏡写輪眼・尾獣玉・飛雷神の術・螺旋丸など、『NARUTO』シリーズならではのワザが盛りだくさんで、読んでいてワクワクが止まらなかった。

次巻では、いよいよエイダが本格的に戦うのだろうか?
個人的には、エイダよりも弟のデイモンがどんな戦い方を見せてくれるのかが気になっている。
次巻の展開を楽しみに待ちたいと思う。


📚 関連リンク
⬅️ 前巻(5巻)の感想はこちら


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