📝 はじめに
2026年09月に発売された Mrs. GREEN APPLE の最新アルバム『POPS』を聴いたので、その“聴き体験”をまとめる。
専門的な考察ではなく、ただの“にわかファンとしての感想”です。
🎸 僕のMrs. GREEN APPLEファン歴(レビューの前に)
最初に書いておくと、そんなに熱心なファンではない。にわかです。
初めて買ったCDは、2018年発売の『ENSEMBLE』。
第1期の頃はそれなりに推していて、ライブにも行ったこともあります。
ただ、第2期になってからは、なんとなく以前よりバンド感が薄れたように感じていたし、僕自身が天邪鬼なこともあって、人気が上がっていくのに反比例するように興味が薄れていってしまった。
とはいえ、大森さんの声は好きなので、今もちょいちょい曲は聴いている。
好みとしてはロックやポップ寄りの曲で、『我逢人(がほうじん)』や『ロマンチシズム』あたりが好き。
逆にバラードは苦手で、『僕のこと』なんかはあまり得意ではない。
ライブで聴いたときも、途中で魂がどこかへ飛んで寝かけたくらいである。
しかも、会社の若い社員から「『僕のこと』良い曲ですよね」と言われるまで、あの曲が人気なのも知らなかった……。やっぱり、にわかである。
🔗 Mrs. GREEN APPLEライブ参戦履歴
これまで参加したMrs. GREEN APPLEなどのライブ一覧はこちら:
| 日付 | 公演名 | 会場 |
|---|---|---|
| 2017/08/19 | SUMMER SONIC 2017 | 幕張メッセ |
| 2019/12/07 | エデンの園 | 横浜アリーナ |
| 2020/02/16 | エデンの園 | 国立代々木競技場 第一体育館 |
購入した理由
にわかファンではあるけど、Mrs. GREEN APPLEのアルバムだけは今も買っている。
ただ、最近は家にCDが増えすぎるのが嫌なので、聴き終わったらわりとすぐ売っている。ミセスは人気があるから、BOOKOFFみたいなチェーン店でも比較的高めに買い取ってもらえるのはありがたい。
今回、メルカリでも『POPS』を探してみたら、封入特典の【Harmony CODE】目当てで大量購入した人が出品しているのか、コードなしなら発売日の2026年09月30日の時点で、約1,000円前後でかなり出品されていた。
発売日当日なのに、もうこんな値段で出回っているのか……。
こういうところを見ても、現在のMrs. GREEN APPLEの人気って本当にすごいんだなと、改めて圧倒された。
そもそも今回アルバムを買おうと思ったきっかけは、『葬送のフリーレン』だった。
アニメを観ていたときは『lulu.』にそこまでハマらなかったのだけど、その後に漫画を読み終えてから、なぜか少しずつ『lulu.』が好きになってきた。
それでCDを買うか悩んでいたところ、ちょうどアルバム『POPS』が発売されると知ったので、「それならアルバムを買えばいいか」と購入した。
📀 アルバム概要
- アルバム名:POPS
- リリース:2026年09月
- トータル曲数:16曲
💭 全体の感想(総評)
1回通して聴いた感想としては、まさにタイトル通りだった。
ポップである。
昨今、爆発的に人気が上がったMrs. GREEN APPLE。
しかも3年ぶりのアルバムということで、「大丈夫? 人気に甘んじて、質が落ちていない?」と、少し老婆心ながら心配していた。
でも、実際に聴いてみたら、ちゃんとミセスらしくて良かった。
🎶 曲ごとの感想(全曲 / ネタバレ)
ここからは、1曲ずつ感想を書いていく。
音符も読めないアラフォーのおっさんが、好き勝手に書く。
以下で引用する曲名は、Mrs. GREEN APPLE『POPS』より引用。
1. Brand New
アルバムの1曲目ということで、個人的にはもう少しロック寄りの曲を期待していた。
なので、実際に始まってみるとロックでもバラードでもなく、かなりポップ寄り。「あ、そっちなんだ」と、僕が勝手に期待していた方向とは少し違った。
ただ、その第一印象とは別に、曲そのものはかなり良かった。
壮大さのあるメロディーに、明るくてポップな雰囲気。歌詞も含めて、かなり「ミセスらしい」1曲だと思う。
歌詞も、迷っている人の背中を強く押すというより、そっと横に立って「大丈夫だよ」と寄り添うような優しさがある。こういう前向きさは、やっぱりMrs. GREEN APPLEらしい。
そして個人的に印象に残ったのが、「雨」という言葉。
僕はなぜか「雨」という言葉が好きなので、歌詞に出てくるだけでちょっと嬉しい。
しかも、これを聴いている2026年09月30日は、都心部で34日連続の雨となり、最長記録を更新したらしい。
そんな日に聴いていたことも相まって、普段以上になんか妙に刺さる歌詞だった。
最初に期待していたロックとは違ったけど、アルバムの始まりとしてはかなり良い1曲だったと思う。
2. 共犯
まず、歌詞カードが読みづらいw
「共犯」の「共」と「犯」が、まるで反発しているみたいに逆さまになっている。こういうデザインにも何か意味があるのだろうか。
曲はロック寄りで、僕の好み。
歌詞は、社会に対するいろいろな思いや感情をぶつけながらも、最後には「まあ、こういう生き方もあるよね」と受け入れていくような印象だった。
特に好きなのが、言葉遊び。
「デスティニー」「です既に」みたいに、ダジャレっぽく韻を踏みながら歌っているところが面白い。
こういう、ちょっとふざけているようで耳に残る言葉遊びは、僕はかなり好き。
3. シンデレラ
まず、タイトルが好き。
そのタイトルを裏切らない、ファンタジー感のある冒頭も良い。
冒頭だ聴くと、これを1曲目に持ってきても良かったんじゃないかと思うくらい、アルバムの始まりっぽさがある。
雰囲気としてはかなりディズニーっぽい。こういう世界観が好きな人には、かなりハマりそう。
ただ、そのままファンタジー全開で進むのかと思ったら、歌に入った瞬間に一気にしっとりした雰囲気へ変わる。
このガラッとした変化も、なんだかミセスらしい。
そして、大森さんの「いいの」の口調と声が良すぎる。
中盤には「なんだこの転調?」と思うような変な展開もあるけど、こういうクセのある感じは嫌いじゃない。
歌詞は、とにかく寄り添う感じがMAX。
誰かと比べて傷ついてしまうような人に、「もっと自分のことを認めてあげてもいいんじゃない?」と優しく伝えているように感じた。
4. 本と彗星
あと、「揺蕩(たゆたう)」が読めなかった。
メロディーの途中に、『ケセラセラ』っぽいフレーズが混ざっている気がする。
バラードは苦手な僕だけど、この曲はわりと普通に聴けた。
歌詞は、たぶん恋の話。
大森さんの歌詞って、「愛し」「恋し」「離し」「触れ」「壊れ」「忘れ」「切な」みたいな、王道寄りの恋愛ソングで使われそうな言葉が、ここまで散りばめられている曲はあまり多くない印象がある。
だから、そういう言葉がいくつも出てくるのは、僕にはちょっと新鮮だった。
特に、大森さんが「抱きしめたいよ」みたいなことを歌うのは、僕が今まで聴いてきた曲ではあまりなかった気がする。
大森さんが大好きな女性ファンだったら、ここを聴きながらキュンキュンしちゃうんじゃないの? と、ちょっと思ってしまった。
あと、「揺蕩(たゆたう)」が読めなかった。
5. ア・ポステリオリ
「アクエリアス」みたいなタイトルだね。
曲もかなり独特で、こういう「何なんだ、このメロディー?」みたいな曲は結構好き。
歌詞には「腐って」みたいな言葉も出てきて、それまでのポップで明るい雰囲気から一転、少しダークな方向へ振れている。ここまでとはガラッと空気が変わるけど、このギャップが良い。
やっぱりアルバムは、こういう緩急があってこそ面白い。
そして、この曲は大森さんの歌い方も印象に残った。
普通に歌うというより、舞台の悲劇シーンでセリフを語っているような独特の口調。なんか妙にクセになる。
曲調も歌い方も含めて、このアルバムの中ではかなり特徴的な1曲だった。
そして、僕はこういう曲が好き。
アルバムの中でもかなり好きな曲だった。
6. GOOD DAY
僕の中にある、最近のMrs. GREEN APPLEのイメージをそのまま体現したような曲。
聴いていると、思わず身体をメロディーに合わせて揺らしたり、拍手したくなったりするような、かなりポップな1曲だった。
昔のMrs. GREEN APPLEは、ここまでポップ全開なイメージじゃなかったんだけどな(苦笑
でも、今のミセスらしさという意味では、かなりしっくりくる。
シンプルに、ド直球のポップで良い曲だと思う。
このアルバムの中では、一番『POPS』というタイトルをそのまま表している曲かもしれない。
7. エピソード
また、自分を見失っている人に「大丈夫だよ」と寄り添ってくれるような歌詞。
メロディーはロック寄りで、爽やかな感じがして好き。
聴いていると、ずっと曇っていた空が晴れて、雨上がりに眩しい太陽が差してくるようなイメージが浮かんだ。
歌詞の優しさと爽やかな曲調が合わさって、全体的にそんな明るさを感じる曲だった。
8. lulu.
この曲のために、このアルバムを買ったと言ってもいいくらい。
最初にアニメで聴いたときは、正直そこまで「フリーレンに合っているな」とは思わなかった。
でも、あとから改めて聴いてみると印象が変わった。
『葬送のフリーレン』が持っているファンタジーの世界観と、ミセス特有のファンタジーっぽい曲調が、思っていた以上にしっくりくる。
それに、フリーレンの情緒をバリバリに押し出したような優しい物語の雰囲気と、ミセスの優しい歌詞もよく合っている。
アニメで最初に聴いたときにはハマらなかったのに、あとからじわじわ好きになったのも、この曲の面白いところかもしれない。
僕はバラードが苦手だけど、こういうオーケストラっぽくて壮大な曲は好き。
9. 風と町
ここまでの曲と比べると、少し落ち着いた雰囲気。
ケルトっぽさを感じるアコギの音が印象的で、のんびり聴ける穏やかなポップという感じだった。
派手さはないけど、このアルバムの中で一度ふっと力を抜けるような曲。
聴いていると、僕の脳内では田舎の風景が勝手に再生される。
晴天の下に広がる芝生。その上を爽やかな風が吹き抜けていく……みたいな景色。
なので、個人的にはタイトルにある「町」っぽさはあまり感じなかった。
まあ、都会だけが町ではないし、こういうのどかな風景まで含めて「町」と考えれば、それはそれでしっくりくる気もするけどね。
NHK連続テレビ小説『風、薫る』の主題歌らしい。
僕はドラマを観ていないので、この曲単体で聴いているけど、ドラマを観ていたら物語や映像と重なって、また違った楽しみ方ができたのかもしれない。
10. Really Really
これまた、かなり独特な曲調。
「なんか別の曲に似ている気がするな……」と思ったけど、にわかファンなので結局思い出せなかった。
歌詞は、誰かに好かれているのに、「あなたが好きでいてくれている自分は、本当の自分じゃないよ」と否定しているように感じた。
相手が見ているのは、どこか虚勢を張って作っている自分。
だから本当は、「僕はそんな人間じゃないんだよ?!」と言いたい。でも、それを素直に言うこともできない。
そんな、好かれているのに素直に喜べないような心情を描いた歌詞なのだろうか。
11. プロジェクト4
こういう、意味わからない数字がついているタイトルは好き。
そして曲が始まったと思ったら、いきなり歌詞が英語になった……。
シンセ感もかなり強くて、ただでさえ独特な曲なのに、何を言っているのかも微妙によくわからん。
まあ、英語だから当然なんだけど。
そんなことを思いながら最後まで聴いて、ふと歌詞カードを見たら、横にちゃんと和訳が書いてあった。
先に気づけよ、僕。でも親切だな。
12. 瞞し
バラード。
なので、曲調としては正直あまり得意ではない。聴いていると、いつものように魂が別の場所へ飛んでいってしまう。
ただ、この曲は歌詞が結構好きだった。
自分の中にある負の感情と向き合いながら、無理に前向きになろうとしない。その感じが良い。
ミセスというと、誰かの背中を押したり、「大丈夫だよ」と寄り添ったりする歌詞の印象が強い。
でも、毎回それだけじゃ疲れるよね。
たまには「もういいや」と投げ出したくなることもあるし、前向きになれない日だってある。
そういうときに、無理やり立ち上がらせるのではなく、「ちょっと休んでもいいんじゃない?」と逃げ道まで残してくれる。
そういう歌詞も書いてくれるところが、ミセスの良さだと思う。
13. 禁じた遊び
これまた少しダーク寄りな曲。
歌詞も暗めだけど、個人的にはギターとピアノのメロディーがかなり好きだった。
なんというか、ひっそりした夜のバーで流れてきそうな雰囲気のメロディー。
それに合わせるように、大森くんの歌い方もちょっと大人っぽくて、落ち着いた感じなのが良い。
歌詞は、かなり根暗・陰キャ目線というか、自分の内側にこもっている感じ。
その中に「クソ」みたいな汚い言葉が普通に入ってくるのも、個人的には好きだった。こういう少し荒っぽい言葉が混ざることで、綺麗にまとめすぎていない感じがして良い。
そんな自分が嫌になって、最後には「禁じられた遊び」に手を出してしまう……ということなのだろうか。
しかも最後の歌詞が「で、」で終わっている。
「え、このあとどうなるの?!」と続きを勝手に想像させておいて、そこで終わる。
なんとも、もったいぶった嫌らしいオチである。
でも、そのちょっとズルい終わらせ方も、この曲の大人っぽい雰囲気と妙にマッチしていて良かった。
こういう雰囲気の曲を聴いていると、なぜかRADWIMPSの楽曲にありそうだな……と思ってしまった。
他のバンドと比べるのもどうかと思うけど、ピアノのメロディーと少し根暗な歌詞が、僕の狭い音楽知識の中で「これはRADWIMPSっぽい」と自動的に分類されてしまったのだと思う。
14. Carrying Happiness
ここまで落ち着いた曲や、少し負の方向に寄った曲が続いていたところから、一気にポップへ戻ってくる。
「はい、休憩フェーズは終わりました!」と言われたみたいな切り替わり。
だからといって、底抜けに明るい曲というわけでもない。
どちらかというと、のびのびと前へ進んでいくようなメロディーで、聴いていて気持ちが良い。
ライブで聴いたら、かなり楽しそうな曲だと思う。
15. 夏の影
バラードなので、曲調としては僕の苦手なタイプ。
ただ、氷がグラスに当たるカラカラという音は、「午後の紅茶」のCMソングとしてあまりにも分かりやすい演出で良い(笑
さらに風鈴の音やセミの鳴き声まで入っていて、これでもかというくらい「夏の影」というタイトル通りの世界が作られている。
もう、完全に夏の商業ソングだな。
ちなみに僕は午後ティーが大好きなので、こういうのは嫌いじゃない。
むしろ「午後の紅茶のCMソングです」と言われて聴くと、かなりしっくりくる。午後ティーらしい良い曲だった。
16. Variety
タイトルの意味は「多様性」か。
ただ、このタイトルを見て最初に気になったのは、2015年にリリースされたアルバム『Variety』のこと。
10年以上経って、また同じ「Variety」という名前を持ってきたのには、何か意味があるのだろうか。
歌詞には「歌うたび」みたいな言葉も出てくるので、もしかするとMrs. GREEN APPLE自身のことを歌っているのかな? とも思った。
2015年の『Variety』から10年以上。
その間にいろいろな変化があって、いろいろな感情もあった。それでも「ミセスはミセスのままだよ」みたいなメッセージが込められている曲なのだろうか。
もちろん、完全に僕の勝手な解釈だけど、同じタイトルをわざわざ持ってきたことを考えると、どうしてもそんなふうに考えてしまう。
そして、アルバムの最後を飾る曲としても良かった。
最後に向かって力強い言葉が続いて、メロディーもちゃんと「ここで終わり」と感じられるような着地をする。
『POPS』の最後を締める曲として、かなりしっくりくる1曲だった。
🏆 推し1曲(アルバム内)
アルバムの中で、特に刺さった曲は🥇 第1位『ア・ポステリオリ』でした。
📝 まとめ
3年ぶりのアルバムだったけど、ちゃんと良かった。
これだけ人気が出ても、聴いてみれば相変わらずミセスらしさはしっかり残っている。
ポップな曲だけで一直線に進むわけではなく、ロック寄りだったり、ダークだったり、バラードだったり、途中で「なんだこの展開?」と思うような曲もあったりして、16曲通して飽きずに楽しめた。
そして改めて思ったのが、やっぱりミセスは「寄り添う歌詞」が多い。
自分を見失っている人に「大丈夫だよ」と声をかけたり、逆に「もういいや」と逃げる余地を残してくれたり。
こういう歌詞が、今を生きながらいろいろ悩んでいる若い世代にも刺さって、これだけ人気になっている理由のひとつなのかもしれない。
とはいえ、今回はまだ1回さっくり通して聴いただけ。
音楽は何度か聴いているうちに印象が変わることもあるので、これから何度も聴きながら、それぞれの曲の良さをもう少し味わっていこうと思う。



