おばの本 -感想- 戦争について考えさせられた

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どうも、隣の鈴木(@next_suzuki)です。

「おばの本」 の感想。

身内の話なので誰の参考にもなりません!!

概要

本の概要など。

あらすじ

親戚の80歳超えたオバさんが書いたエッセイ。

読んだ理由

このおばさんと僕に血の繋がりはない。

ただ、僕はおばさんが好きだ。
若かった頃「自分のお金は自分で管理しなくちゃダメよ!!」と言ってくれた。
株をやったり、会社をやったり、不動産をやったり。
僕にとってお金のメンターであるオバサン。

おばさんのおかげで僕のおじさんは成功したのだと思う(大成ではないにしても失敗はしなかった。)。

そんなオバさんは、どんな人生を辿ってきたのだろう…?
オバさんはどんなことを考えているんだろう…?
せっかくオバサンが本を書いたのだから、僕は読むことにした。

読んだ時間

5時間43分かかった。
(Studyplusで計測した)

感想

好き勝手に感想を書く。

読み終わって感じたこと

おばさんの人柄がにじみ出ている。
成功者特有の雰囲気だ。

嫌味がない。福祉活動をしている。80歳を超えても未来を見据えている。
まるで(読んだことないけど)聖書のように清らかな文章だった。

血は繋がってないけど、知っている人間が書いている文章は、
とても身にしみるものがあった。
とくに戦争体験は、テレビでみると他人事に思えるけど、
身内の体験だと、他人事には思えず、真剣に考えさせれた。

おじへの想い

会社のサクセスストーリーかと想いきや、
おばが書いていたのは、おじが亡くなる直前の闘病生活と、その後の生活だった。

僕はおじが亡くなったときは、ちょうど思春期で自己中だった。
周りの人間なんて知るか、と思いながらネットゲームに明け暮れる日々だった。

小さい頃は可愛がってもらったくせに、思春期の僕は、
おじさんが我が家に来ても、ろくすっぽなまもとな挨拶ができなかった。
今考えれば恥ずかしい限りだ…。

何度も、おばはおじの終末の生活について書いていた。
それだけオジとの想い出が大切なのだ。

人間は亡くなっても、こんなにも想ってもらえるのか、と感動した。
亡くなったからこそ、こんなふうに想ってもらえたのかもしれないが、
おじが羨ましく思い、ずっとおじを慕うオバをステキな人だと想った。

僕も恋人ができた。
おばのようになれたらいいな。と思う。

おばは良識人だったので、辛いことは詳細には書かれていなかったが、
おばのように努力し続ければ、きっと何か起こるのだろう。

福祉の心

会社サクセスストーリーはまったくなく、
オバのボランティアの話がほとんどだった。

本を読み聞かせたり、
少年院の更正を手伝ったり、
小学校に戦争体験を語ったりしている。

オバは勲章までもらった。
親戚の僕としても誇らしい。

しかし、いったいどんなことをやっていたのかはさっぱりわからなかった。
この本を通して、オバがどんな気持ちでやり抜いたのか少しだけわかった。

オバの文章を通して、
社会貢献の大切さを学んだ。

気に入った言葉

「嬉しいことは話すと2倍になる。悲しいことは聞いてもらうと半分になる。」と書いてあった。
たぶん何かの引用なのだと思う。

僕はこの言葉がいい言葉だと思った。
最近、恋人ができて、本当にこの通りになる。と思った。

この言葉を胸に、恋人と関係を続けられたらいいな。と思った。
おばやおじのような夫婦のように、最後まで看取ることができる夫婦になれたらいいな。と思った。
だいぶ、気が早いけどね(笑

戦争体験

おばがオジと福祉以外に何度も書いていることがあった。
それが「戦争体験」だった。

ぶっちゃけ僕はオバの年齢では、そんなに覚えてもないだろう。と思った。
しかし、違った。

疎開先で「おばちゃんが終戦のラジオを聞いて、旦那が帰ってこなくていいから日本には勝ってほしかった。」という想い出話は、
申し訳ないが声をあげて笑ってしまった。

そのおばさんがどんな想いで「旦那に帰ってほしくなかった」のは、正確にはわからないけどね。
ただ、そこまでしてでも日本に勝ってほしいんだ。という情景は、おばの文章を通して伝わってきた。

僕は戦争を知らない。
ぶっちゃけこの本を読むまでは、憲法を改正して戦争ができるようになってもしょうがないのでは?と思っていた。

最近の日本人は僕を含めて、緊迫感や危機感が少ない。
その象徴が「イージーピージージャパニージー」とか言われちゃうんだ。と思っていた。

しかし、この本を読んで、
オバの戦争体験の内容や、戦争を反対する意見の文章を読んで、改めて戦争について考えさせられた…。
ちょうど今が8月で終戦や原発に関するニュースがテレビに流れた。
そんなニュースをみるたびに、おばや、おばの知人の原発に関する文章を思い出して、
やっぱり戦争なんてやるもんじゃないんだな…。と考えさせれた。

きっと、これからオバのような存在がいなくなり、いつしか日本はまた戦争をするのかもしれない。
そんな気がしてならない。

おわりに

オバの懸命に生きてきた文章を読んで勇気をもらった。
おばは引っ込み思案だったらしく、ある時から前向きに自分を成長させていった。

最近の僕はグータラでオバの文章に書いてあるような努力が散漫になっていた。
せっかく元気をもらったのだから、おばさんを見習って頑張りたいと思う。
おばのようにはなれないかもしれない、けど、自分なりにやってみようと思う。

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