どうも、ITエンジニアの隣の鈴木(@next_suzuki)です。
応用情報技術者試験(AP) 令和5年春 を受験した感想。
ただの不合格者の感想である。
不合格なので合格を目指す人には参考にならないかもしれません。
はじめに
「応用情報技術者試験 令和5年春」を受験した。
振り返りとして感想をまとめる。
自己採点の結果
自己採点したら不合格だった。
そんなわけで反面教師として参考にしてほしい(自分で言うな)。
これから応用情報技術者試験の勉強するつもりの人は、
僕と同じ内容の勉強方法をしていたら不合格になる!!と思ってください。
公式の結果
56.25点で不合格だった。
分野 | 点数 |
---|---|
ストラテジ系 | 17.50点(70%)(満点25.00点) |
マネジメント系 | 11.25点(90%)(満点12.50点) |
テクノロジ系 | 27.50点(44%)(満点62.50点) |
僕のこと
ITプログラマ・エンジニアとして現役で働いている。
仕事の経験は約10年ほどである。
最近、ChatGPTにソースのことを尋ねてばかりだが、自称「中堅エンジニア」である。
基本情報技術者試験(FE)には、10年以上前の学生時代に合格済み。
応用情報技術者試験の受験回数
自分でも驚いたのだが今回で6回目の受験だった。
最後に受験したのは2010年だった。
あれから13年の時が経ち。5回も受験したことを忘れていた。
たしか学生時代に2回受験して、その後に社会人になって会社の命令で受験した記憶がある…。
過去を振り返ると、5回目の受験は仕事が忙しいから行かなかった。とメモしてあった(苦笑)
応用情報技術者試験に行った人なら理解していただけるだろうが、
この試験は1/4くらいは欠席者がいる状態から始まる。
午後になると午前で諦めたのか1/3くらいが欠席の状態になる(苦笑)
その欠席者の一人が僕だった。
あれから10年のときが経ち、
あの時は理解できなかった言葉も、今ならITの実務経験を積んだのだから解けるのでは?!
と思って、ステップアップの意味合いも込めて受験してみた。
今回の勉強時間
今回は約3ヶ月で75時間ほど勉強した。
平日はほとんど勉強しなかったので、休日に4,5時間に勉強していた。
平日は、お昼休みや通勤の時間に10分くらいに過去問やyoutubeの動画を観ていた。
下記の受験時間で、試験に挑んだ。
月 | 勉強時間 |
---|---|
2月 | 約10時間 |
3月 | 約45時間 |
4月 | 約24時間 |
午後対策
午後は3月5日から対策を開始した。
選んだ問題は、1.情報セキュリティ以外は下記を選んだ。
- 4.システムアーキテクチャ
- 5.ネットワーク
- 7.組込みシステム開発
- 11.システム監査
あまりにも解けなくて絶望した。
唯一、4,5年経験していた組込み系だけ成績が良かった。
まあ、応用情報技術者試験の攻略サイトみたいなのを読むと、
だいたい組込み系は簡単。みたいに書いてあるんだけどね。
ここからは残り1ヶ月で半泣きになりながら、ともかく3月から必死に過去問を解いた。
下記の約9回分の過去問を解いた。
- 令和4年秋期
- 令和4年春期
- 令和3年秋期
- 令和3年春期
- 令和2年秋期
- 令和元年秋期
- 平成31年春期
- 平成30年秋期
- 平成30年春期
体感としては、まったくもって足りなかった。
合格点を超えたように思えるのは1回くらいしかなかった。
あとは4割5割くらいの点数ばかりだった。
回数を重ねていけば、点数が上がるだろう。と思っていたら、
そんなことはまったくなかった…。
もう2回くらい復習として解く必要があったと思う。
そもそも合格に必要な時間を調べると、
200時間以上とか書いてあったりするから、75時間程度では足りないのかもしれない…。
感想
受験した感想を記述する。
採点の詳細
午後は試験中も手応えがゼロだったけど、
家に帰って自己採点したら午前問題で落ちてた…。
正解数が80問中46問だった。合格点は6割なので57.5%なので不合格である。
午後は絶望的だったけど、70時間は勉強したのだから、せめ午前は突破したかった…。
午前の手応え
前半に初見の問題がたくさん出てきた。
ドッペラー効果の問題とか、絶対に解けない。
悔しすぎて自分を正当化するために、色々と他人様の意見を読んでいたら、「血流量」だけ他と異なるから消去法でわかる。と書いてあって、脱帽。自分の頭の弱さを自覚した。
それでも、こんなのITの知識と関係あるの?とテスト内容に対して疑念を抱いてしまう。
こういう問題があるから、IT系の資格を持っている人を評価しない。って人たちがいるんだろうな…。
最初の20問で6問しか正解していなかった…。
これが本当に響いた。
マネジメント系は10問中10問正解だったし、ストラテジ系も20問中14問だったので悪くなかった。
一番出題数が多いストラテジ系が絶望的だった…。
スケールインを間違えたのはショックだった…。
絶対に出るからなあ。と何度も、頭の中で思っていたけど、やっぱし落としてしまった。
自覚していただけにショックだ。それだけ復習の時間が足りていなかったのだろう…。
未熟…。
午後の手応え
「1.情報セキュリティ」と「4.システムアーキテクチャ」の最初までは良かった。
「4.システムアーキテクチャ」で40分も使ってしまって時間配分を失敗した。
「5.ネットワーク」が、対策が薄いところがピンポイントであたってしまった…。
レコードの対策はマジでやってなかった…。
時間もないし、わからないし、で超焦ってきた。
途中であきらめて次の問題を解くことにした。
「7.組込みシステム開発」が得意分野なんだけど、全然ダメだった。
長文だったし、例題のシステムもイメージしずらかった…。
Twitterで感想をサーチしていたら、みんな難しい。と言っていたので私だけではないだろう。
「11.システム監査」もダメ。
ぶっちゃけ心が折れていた。1日の試験時間が4時間を超えて集中力を欠いていたのもあるが、
その集中力を補うための合格への希望が消えてしまい、集中できなかった。
てか、文章を読んでもわからない。
Twitterの感想をみていても、難しいという人は、そこまでいなかったので、
たぶん僕には向いてないのだろう。
学び
受験から学んだことを書く。
またの名を言い訳と呼ぶ。
家庭持ちの勉強時間
仕事も忙しかったけど、家庭も忙しかった。
子供がいないから、なんとか70時間勉強できたけど、
これで小さい子供とかいたら、絶対に勉強できなかったと思う。
結婚して家庭を持ってから、合否がある試験の勉強をしたことが今までなかった。
今回、はじめて勉強してみて、大変さを味わった…。
姉さん女房みたいな感じだったら支えてくれたのかもしれないけど、
少なくとも僕の家庭は違うので、自分で頑張るしかなかった。
こういう経験をして、あぁ本当に若い頃に勉強しておけばよかったな。と、
タラレバを初めて真剣に考えてしまった。
4月の受験
応用情報技術者試験は4月と10月に開催される。
今回、4月に受験したら失敗したと本当に思った。
タラレバなのかもしれないけど、
4月は1年の中でも忙しいことに気づいた。
- 年度の変わり目
- 送別会・歓迎会
- 花粉症
- 選挙
まあ、もし10月だったとしても、10月には10月らしい忙しさがあるんだろうけどさ…。
年度の変わり目
大人になると年度の変わり目は忙しい。
仕事の締め。
異動する人の引き継ぎ。
新しい業務への準備。
家庭で子供がいる人は、子供の卒業式や入学式のイベントに参加。
それらに対応しながら勉強するのは大変だった…。
送別会・歓迎会
3月には去る人を送り、4月には来る人を迎える。
30代の社会人は、会社でもそれなりの立場である。
資格の勉強をしたい気持ちもあるけど、お世話になった人を祝福して送りたい。これから仕事する人を歓迎してあげたい。
そういう素直な気持ちもあって、「資格の勉強したいから欠席します。」とは、とてもじゃないが言えなかった。
てか、1,2回の飲み会に参加した程度で落ちるなら、飲み会関係なしにきっと落ちる。と思っていたけど、
今年はコロナが解消されたこともあって、例年より倍以上も飲み会があった。
2週間の間に5回も飲み会があったの絶望した…。
これが10月だったら、もうちょっと緩和できたんじゃない?と思った。
花粉症
ちょうど2月から花粉症が始まる。
勉強に集中できない…。
1日外にいた日に帰宅してから勉強しようとしたら、
花粉症が酷すぎて勉強にまったく集中できなかった。
10月の受験なら、8月9月は暑いけどクーラーでなんとかなるので、これは対策できるもんなあ。
選挙
なんと選挙の年と被ってしまった。
選挙カーがうるさい…。
リスニングのテストがないから、まだ良いけどね。TOEICとかだったら悲惨だったな。
受験日の前の週に1日家にこもって勉強したかったけど、選挙に行かないといけないのが億劫だった。
良かったこと
10年前に学生の時に勉強したときは、
こんなのは仕事に使えるのだろうか?と思っていて、
実際に使うことは、多いか?と言われると多くはなかった。
ただ、今回はセキュリティとか勉強した結果、意外と仕事の役に立った。
最近はWeb系システムの仕事をやっているので、
セキュリティ関連の知識は実際の業務でも役に立った。
もし、応用情報技術者試験の勉強をしていなかったら、
お客から提示された監査のセキュリティ項目の資料をみただけで、めまいがしていたと思う。
でも、勉強していたおかげで、そこまで拒否反応はでなかった。
あとは言葉の言い回しのバリエーションが増えたことも良かった。
言葉選びで相手のIT知識もわかりやすくなった。
楽しかったこと
学生時代に勉強したときは、テキストに書いてあることが何のことなのか想像できなくて辛かった。
だけど、今回いろいろと勉強して、自分の脳内で色々と想像できた。
例えば問題で「セマフォ」が出てくると、
あぁ田中さんがセマフォの処理を作ってくれたなあー。とか、
自分の経験談と絡めて理解できたので覚えやすかった。
テキストや問題を解きながら、自分のIT業界での経験が無駄ではなかったんだな。みたいな実感ができて良かった。
勉強していて点と点が繋がるような瞬間がチラホラあって、勉強することがそこまで苦ではなかった。
自分の読解力
今回、応用情報技術者試験の長文問題を解いたことによって、自分の読解力の低さを認識した。
誰だってそうなのかもしれないけど?、
問題が長文になればなるほど、あからさまに点数が悪くなっていった。
読解力は学生時代から低かったけど、社会人になって改善された。と勘違いしていた。
「11.システム監査」が応用情報技術者試験の攻略サイトで、
文章問題だから簡単です!みたいに書いてあったので選んだけど、
本当に過去問を解いていても、解けないことが多かった…。
自分の日本語力を認知できた。
思い返せば、公式リファレンスとか読むのが苦手なのは、読解力が低いせいなのかもしれない…。
もとは英語でそれを日本語に訳していて、変な日本語だから理解できないんだ!と思っていたけど、
文章のせいではなくて、僕の読解力のせいだったんだろうなあ(泣)
今後の合格のために
ともかく午前は、もう少しだけ質を上げれば合格できるとは思った。
ただ、午後は運任せな気がした。
過去問を解いたけど、かなり似た問題は、ほとんど出ないからね。
まあ思考法は似てる部分はあるけどさ…。
そもそも選ぶ問題を4択に絞っているのが厳しいのだろう。
Twitterのコメントをみていると、みんな問題を見て取捨選択している。
私は4択に縛っているので、かなり運に左右されてしまった。そして今回は終わった…。
だから次回はプログラミングやデータベースなども選択肢として選べるように対策していきたい。
もう6回も落ちたのだから、意地でも合格したいわ…。
おわりに
不合格者の振り返りでした。
みなさん、僕みたいな勉強はしないようにしましょう(苦笑)
いつか合格した記念のブログを書けるように頑張ります。