葬送のフリーレン 7巻 -感想- | フェルンとシュタルクの初々しいデート

『葬送のフリーレン』7巻の感想・レビュー記事のアイキャッチ画像 漫画
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ただの感想である。考察ではない!ネタバレ込み!!

📝 はじめに

どうも、ファンタジーといえば『ラグナロクオンライン』を思い出す隣の鈴木(@next_suzuki)です。

『葬送のフリーレン 7巻』の感想を書き残す。


📘 この巻について(概要)

物語の概要と、読むきっかけを簡単にまとめる。

📖 あらすじ

エルフのフリーレンと人間のフェルンが、魂の眠る地(オレオール)があるとされるエンデを目指して旅を続ける。

「一級魔法使い試験編」が終わり、再び3人の冒険が始まる。

💡 読んだ理由

アニメが面白かったからである。
シーズン2まで一気に観てしまった。続きが気になったので漫画を読むことにした。

⬅️ 前巻(6巻)の感想はこちら


💭 感想まとめ

シーン単位やキャラごとに感想を語る。
感想・批評はすべて僕自身の主観である。

🌀読後の感想

  • 冒険の日々が中心に描かれていて、大きなストーリー展開や感情の起伏は少なかった
  • でも、こういうホッコリした雰囲気の巻も良かった

📖 各話ごとの感想

各話について語るよ。
以下で引用する章タイトルは『葬送のフリーレン 7巻』(山田鐘人, アベツカサ)から引用。

📘 第58話

前話に引き続き、ゼーリエが面接する回。

ゼーリエが受験者一人ひとりに合否を言い渡していくけど、その会話のやりとりが面白い。

漫画とアニメで内容はそこまで変わらないのに、なぜかアニメだと会話のテンポや間がシュールに感じられて、かなり好きなシーンだった。


試験が終わった後、ゼーリエが散々バカにしていたゼンゼに対して、自分の非を認めて謝っていたのも好印象だった。

フェルンにも弟子入りを断られているのに、才能はきちんと評価して合格にしている。

我が強そうに見えるけど、なんだかんだ自分なりの正しさを貫こうとするところが、ゼーリエの強さなのかもしれない。

📕 第59話

第三次試験後の小休憩的な回。

まずは、デンケンの過去が語られる。

妻のために富と権力を求めたけど、本当に必要な時には手に入らなかった。
こういう話は、現実でもありそうな老人のボヤキみたいで良いね。

そして、富と権力を求める中で忘れていた魔法への思いを、フリーレンと出会ったことで思い出せたというのも人情味がある。

またデンケンが登場することは知っているので、こうやって過去を掘り下げたり、フェルンが「フリーレンに直接伝えてください」と返したりするのは、今後のストーリーにつなげるための構成なんだろうなと思った。


ヴィアベルの生い立ちの話も良かった。

「千鏡の塔の攻略」「不死なるベーゼ」「皇獄竜」とか、まだ描かれていないヒンメル達の出来事が色々と語られる。
今後描かれるのかな? いったいどんな話なんだろう?!と、読んでいてワクワクしてしまった。

ヴィアベル自身もかなり掘り下げられているし、北部が荒れている話や、シュタルクを誘う場面もある。
今後も登場しそうな感じがするね。


ヒンメルは「小さな人助けでは世界は変わらない」みたいなことを言っていたけど、その小さな人助けによって、実際にヴィアベルは変わっていた。
目立たない努力がちゃんと誰かに届いていた感じがして、このオチは良かった。

📗 第60話

ゼーリエの弟子・レルネンを通して、ゼーリエの性格が語られる回。

ゼーリエを、感情表現が苦手な子供みたいに扱っていて笑える。
でもフリーレンは、そんなゼーリエの言葉と行動が食い違っていることに気づいて、その性格まで理解している。
同じ不器用なエルフ同士だから、分かり合える部分もあるのかもしれないね。


てか、魔法を使う時って杖が必要なんだと思っていたけど、そんなことないのね。
杖がなくても普通に防御魔法を使っていたので驚いた。


そして、別れがあっさりしている理由も語られる。
この物語は出会いと別れが多いからこそ、「別れ方」そのものを作品の中でちゃんと決めているんだなと思った。

毎回毎回、涙ながらの別れを描いていたら重くなるし、読者も慣れてしまう。
そう考えると、このくらいあっさりした別れ方が『葬送のフリーレン』にはちょうど良いのかもしれない。

📙 第61話

封魔鉱が関係する、冒険の一コマの回。

フリーレンが封魔鉱のうんちくを語るけど、フェルンが「年配者がまた何か語ってるよ」みたいな感じで興味なさそうにスルーしていてシュールw

そして、フリーレンが2巻でシュタルクに言われた「クソババア」ネタをまだ掘り返してくる。
このネタ、いつまで引っ張られるのだろうかw


フリーレンとフェルンが魔法を使えない状態で、「みんなで逃げよう」となる展開も冒険っぽくて良いね。

冒険というと、どうしてもカッコよく「戦う」場面が描かれがちだけど、「逃げる」のも立派な冒険の一つだと思う。
その「逃げる」をちゃんと題材にした話だった。

📘 第62話

フェルンが道具を大切にする理由が良いね。

たしかに、持っているモノが少ないからこそ、一つひとつを大切にするってあると思う。
今はモノが溢れかえっている世の中だからこそ、フェルンの考え方が僕の心に刺さった。


シュタルクは、ヴィアベルからパーティーへの加入を誘われる。

どうするシュタルク?!と思ったら、すぐに答えが出て驚いた。
この漫画、本当に展開が早い。
テンポが良いのは好きなんだけど、遅いテンポの物語を見慣れてきたせいか、いまだにこの速さには驚かされる。

最初はフェルンと険悪な回なのかな?と思ったけど、結局はシュタルクがフェルンに想いを伝えるイチャイチャ回だったねw

📕 第63話

南の勇者について語る回。

南の勇者が「私を誰も覚えていない」みたいなことを言うけど、最後にフリーレンがツッコむオチが良いね。

この漫画って、回想の中で弱音を吐いた人物が、実は誰かに影響を与えていた、みたいな逆の展開になることが多い気がする。
そういう陰から陽にひっくり返る展開が、読んでいて気持ち良いのかもしれない。


あと、南の勇者の助言によって、ヒンメルとフリーレンの出会いがより運命的に見えるようになっているのも良かった。

こういう後から意味がつながって、「あの出会いにはこんな背景もあったんだ」と分かる展開は好き。
僕はこういうロマンチックな後付け、かなり好きである。

📗 第64話

面倒な依頼を、なぜ引き受けるのかが語られる回。

アニメでは長めの戦闘シーンだった気がするけど、漫画ではかなりあっさり終わった。
こういう場面を見ると、漫画では戦闘描写をそこまで長く描かない作風なのかな?と改めて感じた。


物語としては、面倒な依頼でも、その先で多くの人を助ける結果につながるかもしれない。
だからこそ、簡単には依頼を断らない。
そんなフリーレンたちの、依頼に対するスタンスが語られる回だったね。

📙 第65話

秘境の温泉を探す回。

シュタルクはオチを知っているのに、それでも師匠と同じ場所に行って、師匠が感じた気持ちを自分も感じてみたいと思っている。
そういうところに、師弟の絆みたいなものを感じて好き。

そもそも、今回みたいな出来事こそが、シュタルクにとって冒険する目的の一つだもんね。

📘 第66話

シュタルクがフェルンをデートに誘う回。

フェルンへの「仕返し」としてデートを提案するシュタルクが、すごく子どもっぽくて良い。
いかにも少年誌の読者層と近い年齢のキャラらしい発想である。


ハイターが「フェルンの親代わりになってほしい」と願っていたことを、フリーレンはちゃんと分かっていたんだね。

「結局」と言っているあたり、フリーレンなりに努力はしたけど、仲間だったハイターの願いを叶えられなかったと思っているように見えた。
そう考えると、フリーレンにもフリーレンなりの苦労があったんだなと思う。

そこに、第三者であるシュタルクが「親になれているよ」みたいに言ってくれるのは救いだね。

でも、相談していたのはシュタルクのはずなのに、いつの間にかシュタルクがフリーレンを慰める側になっていて、立場が逆転しているのも面白い。

📕 第67話

珍しく前話から続いたので驚いた。
こういう雑談中心の回が2話続くのって、初めてじゃない?!


シュタルクは、デートだからいつもと違う服を着る、という発想がないのかな?
でも、そもそも誕生日にプレゼントを贈る習慣すら知らなかったキャラなので、このあたりもシュタルクらしい。

そんなシュタルクが、普段と違う服を着たフェルンを見て「可愛い」と異性として意識する描写はうまい。

例えるなら、学校では何とも思っていなかった同級生の女の子を、夏休みに街中やお祭りで見かけて、制服ではなく私服や浴衣を着ていたら、

「あれ? 可愛くない?」

と急に意識してしまうような感じ。

少年誌の読者層にも分かりやすいシチュエーションを、この二人の関係にうまく落とし込んでいるように感じた。


シュタルクがデリカシーのないことを言って、フェルンにバッサリ切られたりもするけど、ちゃんと食べ歩きやカフェに行ってデートしている!

最後に、お互い気を使いすぎて硬くなっていたことが分かるのも初々しくて良い。

ザインのように汚れたオッサンの僕には、逆に刺激が強い。
アラフォーのおじさんだけど、キュンキュンしてしまった。


フェルンとシュタルクって、境遇にかなり共通点があるんだなと思った。

二人とも孤児で、それぞれハイターとアイゼンに助けられ、育ててもらっている。
しかも、その二人の師匠はどちらも勇者ヒンメルと同じパーティーで旅をした仲間。

そして、ハイターとアイゼンが孤児だった二人を助けた背景には、「ヒンメルなら人助けをする」という考え方がある。
そう考えると、今こうしてフェルンとシュタルクが同じパーティーで旅をしていることも、その始まりをたどっていけばヒンメルの人助けにつながっているんだよね。

ヒンメルの行動が仲間の考え方を変え、その思いがフェルンとシュタルクという次の世代に受け継がれて、今度は二人をつないでいる。
こうやって人の思いがつながっていくのが良いね。


あと、最初と最後の三つ編みでフェルンの気持ちを表現している描写がスゴイ好き。
アニメで観た時から、あの場面はかなり好きだった。
個人的には、作中でも1、2位を争うくらいホッコリした場面かもしれない。

🧑‍🤝‍🧑 キャラ別の感想

各キャラの感想をざっくり語る

特に一人には絞れず

今巻はいろいろなキャラがバランスよく描かれていたので、特別に印象に残ったキャラはいなかったかな。


🔮 おわりに・次巻への期待

「一級魔法使い試験編」が終わり、3巻のように冒険の日々を中心に描いた巻だった。

5巻・6巻と同じテーマが続いたので、こういう小休憩のような巻が入るのも、冒険の途中で一息つく感じがして良いね。

だいぶ、現時点でアニメ化されている範囲の終わりにも近づいてきた。

フェルンとシュタルクの関係が今後どうなっていくのか気になるので、早くアニメ化されていない部分まで読み進めたい。


📚 関連リンク
⬅️ 前巻(6巻)の感想はこちら
➡️ 次巻(8巻)の感想はこちら


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