進撃の巨人 34巻 -感想- 最終巻なのに脳裏からオカピが離れない!!

どうも、残虐な作品が好きな隣の鈴木(@next_suzuki)です。

進撃の巨人 34巻 の感想。

ただの感想である。考察ではない！ネタバレ込み！！

進撃の巨人（34）【電子書籍】[ 諫山創 ]

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概要

物語の概要など。

あらすじ

エレンの「地ならし」を止めるため、
エレンの仲間たちが奔走する。

読んだ理由

33巻からの続きが気になってしょうがない!!
物語は終末へ!!

最後の展開がどうなるのか楽しみな気持ちと、
こんなに面白いマンガが終わってしまう悲しい気持ちが、
半々な気持ちで手にとった。

前巻: 進撃の巨人 33巻 -感想-

感想

好き勝手に感想を書く。

物語が壮大すぎて、上手にまとまらない(笑

歴代の9つの巨人

アルミンたちがエレンの背に乗り、
さあ、ここからアルミンたちの攻めターン開始だ!!

と33巻の終わりで期待していたけど、
期待は完璧に裏切られた。

歴代の９つの巨人による攻撃。
アルミンはあっさりと捕まったし、
リヴァイ兵長たちは防戦一方。
まさかのピンチ!!

鳥になったファルコ

リヴァイ兵長がピンチになったところで、
やっと鳥巨人のファルコとアニとガビちゃんが登場!!

ここまでは想定通りだったけど、このあとは本当に予想外の展開だった。

てっきり、ここから巨人たちが揃ったから、
それぞれの能力をあわせてエレンを止める!!とか予想してたけど、
そんなのは微塵もなかったね(汗)

いつもの進撃の巨人らしい殴り合いの泥試合だったよ!!
きっと日頃からジャンプ作品ばかり読んでいるから、こういう考えになっちゃってるんだろうな…(苦笑
マガジンはやっぱし違うなあー！(笑

オカピ

アルミンを捕らえた巨人の形はオカピ!!

いやいや、最後の最後でふざけすぎだろｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
なんで最終決戦で15年以上も昔に流行った動物を登場させるんだよｗｗｗ
こういうくだらないフザケタところが僕は大好きです!!笑

みんなで命がけでオカピ追うとか、最終巻なのにシュールすぎでしょ笑
インパクト強すぎて脳内から離れません!!笑

ジーク

アルミンと会話するジーク。

緊迫感あるシーンだったのに、
急に悠長に座り込んで、砂のお城を作っていて笑ってしまった。
(砂のお城はユミルの道を時間軸を表現するためだろうけどね)

生命について語る。
生きる目的とか、メッセージ性が溢れる内容だったね。
僕ら人間が生きる意味ってなんだろう？と考えさせられるね。

その後、死んだ巨人継承者たち(ユミルや、クサヴァーさんなど)が登場して、
ジャンたちを助ける展開。
いかにもクライマックスぽい演出で好き!!

リヴァイ兵長の前に出てきて、自ら挨拶するジーク。
そしてリヴァイ兵長に首を切られて死亡。

どうしてジークがそういう行動したのかサッパリわからなかったけど、
自ら死にに行ったような感じだったね。
なんというか潔い死にかただった!!

ジークはリヴァイ兵長に何度も完敗だったけど逃げ延びてて、
リヴァイ兵長の因縁の敵だったからさ、
最後はもっとカッコよくリヴァイ兵長に倒されると思ってた…。
しかし、思いのほか呆気ない死に方で拍子抜けだった。

ピーク

ただの荷物運びようの貧弱な巨人かと思いきや、
最終巻でかなりの強さを発揮するｗｗ
何百回も巨人化できるとかチートかよ!!

みんなを出し抜いて、ひとりでエレンを殺そうと首に爆薬を巻きつけたり、
最後に不死鳥みたいな超再生力で強かったり。
最終巻でかなり株を上げたキャラな気がする。

ジャン

まさかのエレンへのトドメのセリフが、
喧嘩のときのセリフになるとは(笑

あとでアニも同じセリフ言ってたね。

コニーと一緒に生き残ったメンバー。
やっぱしサシャも残ってほしかったなあ…。

てか、最後にミカサと墓参りしているのはジャンだよね？！笑
最後の最後で勝ち組か？！

ミカサ

エレンと一緒に逃げた夢？
パラレル世界？

とても切ない。
すべてを壊した世界のあとだから、
エレンとミカサののどかな暮らしが、
とても現実離れしていて切ない。

読者としては、こんな崩壊した世界より、
エレンとミカサが二人で仲良く暮らす世界のほうが見たかったよ。
むしろ、僕はそういう二人が揃ったクライマックスを望んでいたよ。

僕は、根拠はまったくないけど、
てっきりミカサがエレンを止めて、
二人で末永く生きていく。と思っていた。

でも、まったく違ってたね。
この終わり方も進撃の巨人らしいと思った。

予想以上に「愛」が描かれていた気がしたけど、
僕が思っていた愛とは違ってた。

いろいろな考察サイトで書かれてるから、書かないけど、
この過去とかがかなり伏線を回収してるんだね。
それがミカサの愛の思いを一層濃く、切なかった。

頭痛の原因は、始祖ユミルさんだったとは…。
てか、二千年後の君もミカサだったんだね。
進撃の巨人の主人公はミカサだったってことでいいのかな？笑

エレンの最後

ミカサに首を切られて死ぬエレン。
誰がこの結末を予想できたであろうか？望んでいたであろうか？

相変わらず気持ち悪い描写だった。
グロさと愛が混ざった描写だった。
だからこそ、とてもインパクトがある絵だった。
グロいけど、ミカサとエレンの表情が優しくて、
その笑顔が物語の終幕を告げていたね。

結局、エレンが何をしたかったのか、いまいちわからなかった。
自由になりたかった。
この世から巨人を一匹残らず駆逐したかった。

そのために地ならしの運命に従ったのかな？
ヒストリアにキスしてみた未来がここまで響くとは予想だにしてなかったよ。

アルミンとユミルの道を通した会話で、
ミカサへの思いを素直に打ち明けたのが、最終巻唯一のスッキリなポイントだったね!!
エレンは、大好きな仲間たちのために千両役者を貫き通したんだね。

光るムカデ

アニ、ピーク、ライナーと戦っていた光るムカデ。
いつの間にか消えていた。

これが巨人の根源だけど、どこに言ってしまたのやら？
モンモンとした終わり方だったね。

このムカデが消えていないことと、
最後に巨大樹が描かれたことで、
物語は繰り返される印象を読者に与えてるよね。

ベルベルトはエレンによって生かされた

漫画を読んでいて、いつのことなのかサッパリ理解できなかった。
考察サイトみてやっとわかったよ!!

メッセージ

物語は終わって平和になるかと思いきや、
巨人が消えても戦いは続く。

ミカサが亡くなったあとも、
戦闘の描写が続いていた。

歴史は繰り返される？
やったらやりかえされる？
マーレ編から強調されていた、
戦いのメッセージ性が最後の最後まで薄れることがなかった。

作者の諫山先生は何を読者に伝えたかったのかな？
そんなことを読み終わったあとに1日中考えてしまった。

ミカサがいる間は平和にみえたけど、亡くなった後には戦争が繰り返されていた。
少しだけど、未来の日本のように思えてしまった。
戦争で原爆を落とされて、今はその痛みを知っている人たちが生きてるから、
戦争をしてないけど、いつかその歴史を知らない世代になったら、
また戦争は繰り返されるのでは？
漫画と関係ないけど、そんなことが僕の脳裏に浮かんでしまった。

進撃の巨人は、争い、差別などについて色々と書かれていた。
僕はそれを咀嚼できてないと思う。それがこの漫画が難しいと言われる由縁なのかもしれない？

最後の数ページ

最後まで全部読んで、
そのあとすぐに丘の上のミカサのシーンを読み直した。
エレンに会いたい。というセリフを読んで、思わず泣いてしまった。

もっと違う終わりだったら良かったのに、なんでハッピーエンドじゃないんだ!!!っていう気持ちは、
全然なくて、
あぁエレンは本当に死んじゃった終わりなんだな。と、ただただ現実を受け入れた瞬間だったんだと思う。
エレンとミカサが結ばれなかったことが、ミカサが大好きなエレンと会えない現実、
切なくて悲しくて思わず泣いてしまった。

そして今、自分が好きな人に会えることに感謝しなければ。と思った。
漫画にここまで感化されるとはね…。漫画ってすごい。誇るべき日本の文化!!

おわりに

早朝の6時に起きて電子版を読んだ。
その日の午前中はずっと進撃の巨人のことを考えていた。
それくらい余韻があったし、僕はこの作品のクライマックスを楽しみにしていたんだと思う。
それだけ考えても作者が伝えたかったこと、物語の成り立ちを全然理解できていない自分がいる。
youtubeの解説動画なども必死にみたけど、気づいてないことだらけで思い知らせる。
本当に面白いマンガだった。

「ぽっかり穴が空いた気分」って言葉があるけど、
今は人生の楽しみが一つ減って、本当にそんな気持ちだよ。

生きる目的の一つを失ったような気持ちだけど、
年末にアニメが放送されるから、それを楽しみに行き続けようと思う!!