ちはやふる 39巻 -感想- 孤独の怪物

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どうも、オッサンなのに少女漫画を読む隣の鈴木(@next_suzuki)です。

ちはやふる 39巻 の感想。

ただの感想である。考察ではない!超ネタバレ込み!!

概要

物語の概要など。

あらすじ

高校3年生な千早ちゃん。高校生活最後の名人位・クイーン位 東西挑戦者決定戦の続き。

読んだ理由

「ちはやふる」を初めて知ったのは2012年に放送されたアニメだった。
少女漫画とは思えないスポ根青春マンガに心を動かされて、漫画も読み始めた。
そこから10年以上の時が立ち、2022年2月に48巻が発売された。
残すは1冊。2022年には完結されるぽい…?!
完結を記念して、最後の1冊を存分に楽しむために1巻から読み直すことにした。

※49巻で完結かと想いきや、完結は2022年12月13日発売予定の50巻となっております。

この記事の注意点

この記事の感想は49巻までも含めて書いています。
よって、49巻の物語までを含めたネタバレを書いたりします。
もし、1巻から順番にネタバレなしで読みたい人がいたら、この記事はオススメしません。
ネタバレが嫌いな人はこの記事から離脱をしてください。

感想

好き勝手に感想を書く。

韻を踏むキャラ

また登場したセリフに☆が刻まれるキャラ。
高校3年の夏大会から登場した気がするけど、意外と長い期間で登場してたんだね。
とってもダサい感じで苦手。

太一の母ちゃん

周防名人と会う太一の母ちゃん。

名人に図星を言われてキレる。
まあ必死に戦っている息子が、初対面の相手に「負ける」と言われたら、
そりゃあ怒るよな。母親として至極まともである。

太一に認められたかった。と周防名人に言われていたけど、
そういう意味では、太一が過去の巻で母親の所作が静かなことを受け入れた?認めた?から、
あのシーンから太一の言動を太一のお母さんがみるようになったかな?

母親にとって子供がいかに大切なのか?を表しているのかね。
カナちゃんのお母さんが読んだ歌も印象的だったね。
ちはやふるを書いている間に母親になった作者様が、
子供と人生をともにして、何か感じたことがあったから、
こういう親から子へのメッセージを書いているのかな?!と思った。

気にしている周防名人

すごい人間らしいキャラだった周防名人。

やっぱり38巻で太一が言った勝ちにこだわったら勝てない。みたいな言葉を気にしていたね。

太一が勝てない理由も、自分が師であるから。と言ってたし。
なんだかんだで太一のことを気にしていることがよくわかる。

そっけない態度はとっていても、最後を見届けるためになのか、
理由はよくわからなかったけど、試合会場に戻っていたし。

太一が勝ったことに本当に驚いていたからね。
39巻の最後のページで、外から雨に打たれながら、
太一へ「がんばれ」と小声でつぶやいているシーンが、
すごい感動してしまった。
なんか冷たいキャラだったのに、がんばり屋の太一のために、
人間味が溢れながら応援しているシーンが、とても心に響いた。

千早ちゃん

桃ちゃんに勝った千早ちゃん。
まあ、なんだかんだいっても2戦目でストレート勝ちだったはず。という、
以前に読んだ記憶は残っていた。

聴力だけが長所かと思いきや、
意外とカルタでは必要な才能らしい、
「忘却力」もあると他才能を評価されていたね。

自分の勝利への喜びも忘れて?後回しにして?
泣きながら太一と新の戦っている姿を観ているシーンは、
なんかよくわからないけど、もらい泣きしてしまった。

千早ちゃんは太一をみていたのだろうか?
それとも新をみていたのか?!
僕にはどっちをみているのかハッキリとはわからなかったけど、
なんか太一を観ているような気がした。
千早ちゃんを必死に振り向かせようと頑張っている太一の努力が実ったような気がして、
感動してしまった。

詩暢ちゃん

千早ちゃんに膝枕してあげる優しさに驚き。

モモちゃんが味方になってくれている。
スノー丸のことずっと考えてくれていたとは。

詩暢ちゃんを「孤独の怪物」と評していて笑ってしまった。
正しくその通りだな。

原田先生

原田先生から離れていた太一だけど、
とても気になって応援してくれる原田先生。

なんだかんだで初めから3人を見届けてきた原田先生の解説だからこそ描かれるシーンだね。

かるたをやっているからこそ、この次に待ち受ける結果。
3人のうち2人しか進めない現実を知っているからこそ、
3人の今までの努力を知っているからこそ、
太一のかけてきた青春を知っているからこそ、
目にこみ上げてくる涙があったのだろう。

あまり新の視点はなかったね。
完全に太一をぶっ潰す!感だったね。

運命線になったときも「取れや」と投げやりな口調だったし。
あぁもうお互いを「幼なじみ」ではなく「アスリート」として戦っているんだな。と思った。

ゆうちゃんの弁当が今回もおぞましかったwww
勝つからウィンナーとかゾッとしてしまった。
かつおの竜田揚げとかね…。
意外とゲン担ぎの料理ってあるもんだね。

太一

39巻の主役だね。

伸びしろNo.1!!!

ひょろ君の指摘通り、
運命戦で本当に自陣がでないのは、運がなさすぎて笑える。
未だに自陣一生でなくて良いが響いてるねw

3枚差が減らないで、1-4になったときの絶望。
その時に原田先生の攻めカルタが太一の勝利を導いたね。

周防名人も、太一は原田先生の攻めカルタがあるのが長所と思っていたから、
太一の周防名人になりきろう発言を聞いて、太一は負けると思ったのかな?!

太一が周防名人の「消える」という発言を気にしていたことに驚きだった。
「消える」という言葉に、悲しいという感情を結びつけることに、
言葉で表現する深さを実感させられた。

かるたをやったことがない自分からすると、
別に自分が払って取るんだから、その場に未来では札が消えているわけだし、
「消える」っていうのが未来予知な感じがして、まったく違和感を感じていなかった。
他者を寄せ付けないくらいで速さで取れる自信を表している言葉だと思った。

そんな風に思っていたので、「消える=悲しい」という表現にインパクトを感じた。

新に勝利してガッツポーズする太一はとても印象的だね。
かけた青春が少しだけ実を結んだ瞬間だった。

そして目の前に現れる名人。

太一が周防名人にした礼の意味はなんだったのかな?!
新に勝てる育ててくれるようにしてくれた感謝の気持ち?
最後の最後で原田先生の攻めがるたになった謝罪?
上記の両方なのか、またはたマッタク違った気持ちなのか?!
読者の僕には、さっぱりわからなかった。
名人がどう感じたのかもよくわからなかった。

次の気持ち

新に勝った太一は、新に次の夢を語ったね。

千早ちゃんがクイーンになる瞬間を一番近くで見たい。

新が太一に勝ったからこその気持ちだよね。
二人と同じ場所に行きたい。と原田先生に打ち明けた気持ちから、
三人で進める最高地点に到達できたからこそ、芽生えた気持ちだよね。
太一はあたらしい景色を見ることを望んでしまった。

人間って欲張りだよね。
でも、物語を振り返ってみれば、
太一は大好きの千早ちゃんのために尽くしてきたわけである。

千早ちゃんを隣で支えてきた脇役の太一が、
千早ちゃんの夢が叶う瞬間に一番近くで立ち会いたいって気持ちは、すごく真っ当だよね。

久しぶりに、このシーンを読み返して、
最新巻の49巻で、なぜ太一が泣きながら素振りをしたのか理解できたような気がした。

おまけ

京女が怖すぎるwww
僕もウソを見抜けないので、絶対にポカ作みたいに騙される気がするw

おわりに

意外と感動できた巻だった。

50巻の発売日まで残り1ヶ月をきったので、
残り10冊を楽しんで読もうと思う。

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